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好きなもの、好きなひと

思いつくまま・・・

2014-05-14 17:32:27 | 
『福家警部補の挨拶』読了。
初読のはずなのに、「オッカムの剃刀」以外の3篇は読んだ覚えがある…
ドラマは見ていないし、初出の雑誌で読んだわけでもない(と思う)。
何かのアンソロジーに入ってたとかなのか、謎。

深水黎一郎『言霊たちの夜』

2012-08-29 10:03:16 | 
フジテレビ問題に対して、正論を語っていた作家さんということで、
支援買いだったが、小説も面白かった。

どの短編も“言葉”がテーマ。
聞き間違いや誤変換からとんでもない展開になっていくのに笑った。

テレビの欺瞞に踏み込んだ内容もあり、興味深かった。

要チェックの作家さんです。

西澤保彦『七回死んだ男』

2012-08-29 09:56:19 | 
これは面白かった。

そこまで意外な結末でもなかったけど、SF設定でありながら
しっかり本格ミステリなところは良かったし、
「ある理由で」妙に老成した高校生の主人公のキャラが
とぼけていて楽しめた。
ドタバタ展開のところも笑えた。

次は評判の良い『人格転移の殺人』を読んでみようかな?

米澤穂信『ふたりの距離の概算』

2012-06-25 17:20:58 | 
古典部シリーズの前作『遠回りする雛』は個人的には微妙だったのだが、
本屋でこれを見てつい買ってしまった。

アニメ化されたり、すっかり売れっ子作家になったのね。

内容は正直やはり微妙でした。
いろいろ伏線や技巧は凝らしてあり、飽きずに読めるんだけど、
解き明かされた謎がそれだけ?…みたいなw

最近の若者はこんなにもナイーブでデリケートで、人との距離に
気を遣っているのか、と、ある意味感心したり。

このシリーズはそういう登場人物の関係性を楽しむものらしいけど、
ちょっとどうでもいい。

『愚者のエンドロール』についてミステリ好きの知人と話していた時、
「謎が小さすぎる」と言われて、そんなものかな、と思っていたけど、
すごく正論だったと思う。

小市民シリーズに期待、かな。

※追記
主人公が読んでた小説って、山田風太郎の『ラスプーチンが来た』かな?

今邑彩『「裏窓」殺人事件』

2012-06-02 10:28:01 | 
未読だった今邑彩『「裏窓」殺人事件』をやっと読んだ。

これはドラマ化されたことがあり、その時最後のネタバレ部分だけ見たので、
何となく読んだような気になっていた。
改めて読んでみると、やはりうまい作家さんだし、面白い。
ドラマでは11章以降は描かれていなかったような気がする(うろ覚え)。

あとがきにもあるけど、エピローグはいらないな。
この作者にはホラーではなく、ミステリを書いて欲しいと思う。

『放課後探偵団』

2012-06-02 10:17:19 | 
若手作家による、ミステリ・アンソロジー。

『叫びと祈り』の作者、梓崎優の次回作はまだなのかな~と
探していて、このアンソロジーを発見。

他の作品にも好感を持ったが、やはり梓崎優の作品の完成度は
群を抜いていると思う。
硬質な文体だが、文章力を感じる。
今年には本が出るらしいので楽しみ。

他では鵜林伸也の作品が良かった。

…しかし、今時の学生がこんなに純情なのだろうかと、妙に
面映ゆいような気分にもなったのでした。

米澤穂信『追想五断章』

2012-05-22 11:37:21 | 

米澤穂信『追想五断章』。

5つのリドルストーリーを中心に構成されたミステリ。
悪くはないのだが、読んでいて何だか楽しくない。
物語の豊穣さに欠ける感じ。
登場人物にも全く魅力を感じなかった。

リドルストーリーの語り口は、先日読み返したばかりの
日影丈吉を思わせるところもあったけど、ああいう
面白味はなかったですね。