日本舞踊をならっている女性と、紅葉の話をしていたら、日本舞踊にも「紅葉」と名の付く踊りがあることを教えてもらいました。
その名前は「紅葉の橋」。初心者が踊ることもある曲のひとつで、まるで紅葉の橋になりきったかのように踊る端唄です。
元々は当時、アメリカ大統領だったグラントが訪日中の1879年7月16日に、歓迎に日本の伝統芸能を見せたいと思った人たちが、グラントを新富座へ招待したときに披露されたものだそう。当日は芸者の総踊りを見せたため、開国以来はじめての国賓歓迎にふさわしい華やかな舞台だと後世まで話題になったもの。
振りつけを少しやってもらいました。日舞らしい落ち着いた動きであるものの、手を交差させて踊る様子は、祝いの席の踊りの華やかな感じがあります。何人かで連なって踊ることが多いのだとか。
東京で日本舞踊を学べる教室はこちらから
実際に「紅葉の橋」と呼ばれている場所も新宿御苑にあります。ここの見ごろは12月の中旬。散ってしまった紅葉が水中にじゅうたんのように敷き詰められている光景を眺めるのはなかなか風流な気分に。また、雨など降ると、その紅葉のじゅうたんに水紋ができ、寒い中でも、ついついうっとり見とれてしまうような美しさなのだそうです。
新宿御苑周辺で休憩する?カフェ・喫茶店はこちらから
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます