輝ける黄昏を目指して

なんやら、かんやら雑多なことを・・・

ブッシュと小泉の仲

2009-01-22 | 時事
未だに、マスコミは小泉・ブッシュの蜜月時代云々との

表現をしている。


小泉が首相時代にブッシュに過大な貢ぎをしたことは

自明のことであるが、果たしてブッシュから正当に

評価されていたのだろうか。


ブッシュは退任に当たり、豪のハワード元首相に勲章を

贈ったそうだが、当の小泉はどうだったのか。



元外交官の天木直人氏の有料メールマガジンから情報を得た。



やはり、想像通り只の”みつぐ君”だったんですね。

もう太いパイプで結ばれたなんていうのは

止めましょう、マスコミ諸君。




私は天木直人氏を応援しています。


ご賛同されるお方は、下記より有料マガジンの申し込みを

お願いいたします。

http://premium.mag2.com/mmf/P0/00/75/P0007564.html




引用開始・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    天木直人のメールマガジン

    ―反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイムで解説

     2009年1月21日発行 第0021号

     新しいメディアづくりを考える



   このメールマガジンの購読者はもちろん私の無料ブログと

  併読されていると思うので、同じ事を繰り返しはしないが、

  三回にわけてブログで書いた「ブッシュと小泉の仲」については、

  私としては出来のよいブログであったと思っている。

   私は1月10日に上京してイスラエルのガザ攻撃即時停止を

  求める街頭デモ行進に参加した。その時偶然に出会った旧知の友人

  から豪州のハワード元首相がブッシュ大統領から叙勲されるという

  話を聞いた。


   直感的に私は小泉元首相の事が頭に浮かんだ。小泉元首相は

  ブッシュ大統領に招待されなかったのか。叙勲されなかったのか。

  そしてその事を12日のブログ書いた。19日のブログで

  関連情報を読者に求めた。


   たちどころに複数の読者から情報が寄せられ、私の推測が見事に

  当たっていた事が確認された。それを20日のブログで

  「ブッシュと小泉の仲(最終回)」として報告した。


   ブッシュ大統領は1月13日にハワード前豪州首相、

  ブレア前英国首相、そしてウリベ・コロンビア大統領の三人を、

  ワシントンに招待し、離任直前の最後の仕事として叙勲していた

  のだ。しかもその叙勲は、ブッシュ大統領の「テロとの戦い」を

  支持してくれた、最も恩義を感じる個人的朋友関係の友人に
 
  贈られた最高位の叙勲であるという。


   私はどうしても日本国民に知らせたかった。なぜブッシュ大統領は

  小泉元首相を招待し、叙勲しなかったのか、という事を。

  日米史上最も強固なブッシュ・小泉朋友関係ではなかったのか。

  離日間際までシーファー駐日米国大使はその事を繰り返していたでは

  ないか。それが見事に否定された揺るぎない証拠である。


   因みにその頃小泉元首相はガーナ大統領の就任式に政府特使として

  出席していたはずだ。悲しすぎる。


   その小泉元首相は、私の記憶が正しければ、引退後は中東関係に

  関与していきたいと言っていたはずだ。奥田碩前日本経団連会長が

  音頭をとってシンクタンクを立ち上げ、そこの名誉顧問に座って

  活躍しているはずだ。


   ガーナなどに行く暇があったら、なぜ日本特使をみずから買って出て、

  米国やイスラエルに飛んでガザ攻撃の即時停戦を求めなかったのか。


   しかし、そのようないかさまの小泉元首相を批判するのが

  このメールマガジンの目的ではない。


   私が「ハワード前豪州首相に叙勲」という情報に接したのはつい

  10日ほど前のことであった。そしてこの情報の真偽を確かめるべく、

  誰か調べて教えて欲しい、と書いた。そして、それに呼応するかの

  ように、多くの情報が読者から寄せられた。その結果、ブッシュ

  大統領がイラク攻撃を支持した朋友たちに叙勲した事が確認された。

  その事を読者に伝えることができた。


   その時私の頭に浮かんだのは、もしインターネットメディアを

  立ち上げ、世の中のブロガーやネット愛好者の助けを得られれば、

  大手のメディアに対抗できる、いやそれを凌ぐ事のできる、

  新しいメディアを作れるのではないか、という事だ。


   メディアの劣化が叫ばれて久しい。真実を追及することなく、

  調査報道をして国民に教えるでもなく、政府の流す空疎な情報を

  たれ流すだけのメディアならば、それは読まなくてもいい。

  真実を伝え、必要な事を伝える良質なメディアを、我々の手で

  つくる事が出来れば、世の中を変えられるのではないか。


   大手メディアの特権に胡坐を書いているような今のメディアでは

  決して報道しようとしない情報を紹介したい。


   マレーシアの前首相がオバマ次期大統領に当てた1月15日付けの

  公開書簡が私のところにインターネットで寄せられてきた。日本国民

  に読んで欲しいというメッセージに違いない。


   私は1990年から3年間、マレーシアの日本大使館で公使を

  務めた。その時の首相がマハテールであった。身近に接した

  マハテール首相は、その当時から欧米を相手に正論を吐き続けた

  世界の指導者の一人であった。


   国連を無視してイラク攻撃をした米国に非難の一つも言わずに

  国連事務総長のポストにしがみ続けたアナン事務総長に対し、

  なぜ辞表を叩きつけなかったのだ、と直言した政治家だ。


   1997年のアジア通貨危機の時、ソロスのヘッジファンドを

  「ならずもの」と批判した指導者だ。


   そのマハテールが、世界中が注目し、期待しているオバマ次期大統領に

  万感の思いを込めて宛てた書簡である。


   それを私の仮訳で紹介したい。マハテールの心意気が伝わるように

  訳してみた。このような書簡を書ける政治家は日本には出てこない

  ものだろうかと思いながら訳してみた。




   マハテール前マレーシア首相発オバマ次期米国大統領あて公開書簡

                         1月15日


    親愛なる大統領閣下


   私はマレーシア人ですから、先の大統領選挙ではあなたに投票

  できませんでした。

   しかし私は自分自身をあなたの有権者であると思っています。

  なぜならばあなたの言動は私や私の国に多大の影響を与えるからです。


   私はあなたの変革の約束を歓迎します。あなたの国である米国は

  間違いなく変革を必要としています。

   それは米国と米国人がいまや世界でもっとも嫌われるようになった

  からです。

   欧州人たちでさえあなたたちの傲慢さを嫌っています。


   しかしあなたたちは、かつてはまぎれもなく世界から称賛され、

  好かれていました。多くの国々を植民地支配と隷従から解放した

  からです。


   人びとは新年を迎えて決意を新たにする事を慣例としています。

   あなたも既に多くの立派な決意をされたことでしょう。

   もしお許しをいただけるならば、変革を求めてなされたあなたの

  多くの決意の中に、次の項目を付け加えるように提案させて

  いただきたいと思います。


  1. 人々を殺す事を止めなさい。米国は目的を達成するために

    人々を殺す事があまりにも好きです。あなたはそれを戦争と呼ぶ。

    しかし今日の戦争は職業軍人同士が互いに戦い、殺し合うものでは

    ありません。それは、おびただしい数の無辜の市民を殺すことです。

    そんな事をしていては世界が荒廃してしまいます。


  2. 米国の資金と武力でイスラエルによる殺戮を無条件で支持

    する事を止めなさい。ガザの人々を殺している戦闘機や爆弾は

    米国から供給されたものです。


  3. 手向かう事ができないような国々に対して制裁を課す事は

    止めなさい。イラクでは米国の制裁で50万人もの子供たちが薬

    や食糧の不足で死んでいきました。また多くの子供たちが不倶者

    として生まれてきました。

     そのような残虐とひきかえに、あなたたちが手にしたものは

    一体何だったのでしょう。犠牲者や良識ある人たちの憎しみでしか

    なかったのです。


  4. より大量の人々を、より効率的に殺せるような新しい兵器を

    発明しないように科学者や研究者に命じなさい。


  5. 軍需産業にこれ以上の武器をつくらないよう命じなさい。

    世界に武器を販売する事を止めなさい。あなたたちが手にする資金

    は血にまみれています。それはキリスト教の教えに反します。


  6. 世界の国々を民主化しようとする事を止めなさい。

    民主主義は米国ではうまく機能するかも知れません。しかし

    他の国々でも同じように機能するとは限りません。

     民主主義でないからと言って彼らを殺してはいけません。

    民主化の名の下に、米国は自らが転覆しようとする独裁政府よりも

    多くの人々を殺してきました。しかもあなたの国が他国を民主化する

    ことなどは所詮できないのです。


  7. 金融機関という名の賭博を廃止しなさい。ヘッジファンドや

    デリバティブや為替取引を止めなさい。銀行が、膨大な実体のない

    融資を行う事を、禁止しなさい。

     銀行を制御し、監視しなさい。制度を悪用して利益を手にした

    悪者を刑務所に入れなさい。


  8. 京都議定書やその他の国際合意に署名しなさい。


  9. 国際連合に敬意を払いなさい。



   私は、あなたが検討し、実施に移すべき「変革の決意」について、

  他にもたくさん提案を持っています。


    しかしあなたは2009年中に達成すべき多くの決意を、

  既に固められていることでしょうから、これ以上申しあげません。


   もし、あなたが、私が提案した事のほんの一つか二つを実現する

  ことができるなら、あなたは偉大な指導者として世界に末永く

  記憶されるでしょう。


   そしてその時は、米国は再び世界に尊敬される国になっている

  ことでしょう。

   世界中の米国大使館から、高い防御塀や鉄条網がとり除かれる

  事でしょう。


   新年が素晴らしい年でありますよう、そしてあなたが偉大な大統領

  になられんことを、祈念します。

                            敬具
                      マハティール モハマッド

引用終わり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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2 コメント

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Unknown (keba)
2009-01-22 14:37:10
勘でしかないのですが、あたしはオバマ大統領を「いいひと」とは思えないので、実は批判的です。

でも、マハティール元首相からこんな書簡を送ってもらえるだけ期待されていることには、尊敬の念を持てるかなぁと思いました。

それにしても、マハティールさん、凄いです。あっそ~たろ~一味に爪の垢でも煎じて飲ませたい。
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やはり (itijouji1969)
2009-01-22 15:05:33
◎kebaさん

オバマ大統領は米国の利益代表です。
特にユダヤロビーに囲まれているのでパレスチナは悲惨なことになりそうです。
日本にとっても、良いことは一つもないような気がしています。しかしそれはそれで、日本の指導者が少しでも米国離れを目指してくれればいいと思ってますが・・・
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