社内情報システム部の仕事

社内の情報システム部として働く上での様々なできごとを綴ります。

資料の作り方4(ワンピッチワンメッセージ)

2008-04-15 00:41:01 | ITスキル
今日は、
『パソコンを使ったこともない社長に全社員のパソコンにウイルス
(“ウルス”とは書かない)ソフトを入れるために1000万円の予算を
お願いしたい。』
というための資料の作り方(私の場合)について書いてみます。
皆さんならどう作りますか?(少し考えてみたかな・・・)

私だったら、手順はこんな感じになります。
【My手順】
◆まず階段を考えます。
 1.社長に今社員は、パソコンでこんな仕事している。
  パソコンなしでは仕事ができないことを知ってもらう。
  ※社長はパソコンを使ったことがないので、使うことの重要性
   がわからないと考え、「パソコンってこうやって使われている
   んだ!」、「もう社員はパソコンなしで仕事ができないんだ!」
   ということを理解してもらう。
 2.ウイルスというものがどんなものか知ってもらう?
   コンピューターウイルスってよく耳にすると思うけど、実際に
   どういうもので、感染するとどうなるか?特別な話でなく、
   自社も感染の危険が十分にある。その時のリスクとしてこんな
   ことがあると知ってもらう。
   実際の社内の感染例なども紹介するとGood!
 3.感染を防止する策にはどんなことがあるのか?
   3つくらい考えられる策を提示する。
   (例えば)
    ・パソコンをやめる
    ・ウイルスソフトを各端末に導入
    ・シンクライアント化し、完全に管理する。
    など、、
 4.各々の策のメリット・デメリットは?
   投資対効果は。。。
 てな具合に説明します。

◆各々の階段ごとに資料を作る。
 このときに『ワンピッチワンメッセージ』で作ります。
 要は、上記階段の一段ずつ1枚のページで作るとことになります。
 
私の中では、上記の階段をちゃんと考えている人は、基本的に
『ワンピッチワンメッセージ』ができていると思います。
しかし、今まで社内で色々な人の資料(特に社内でしか仕事を
したことがない人)を見る限り、その階段を整理できないまま
資料作りに力を入れてしまっているケースが多く見受けられます。

上記のウイルスに関する資料だと、例えば、
(1枚目)
 世の中のウイルス感染は年々増加傾向にあるという統計情報と、
 社内でこんな被害が出ているとの感染事例をまとめたページ
(2枚目)
 ウイルスソフトの種類と特徴(シマンテックは、トレンドマイクロは。。)
(3枚目)
 導入の計画と投資金額
・・・などなど

※これは極端かもしれませんが、解説すると
・1枚目:社内の被害内容と世の中の傾向は関係ない。ここら辺と
     取り入れるなら、世の中の傾向と自社の傾向を比較し、
     同じ推移をしている(あるいは少し遅れて後を追っている)・
     今後の世の中の見通しがさらに増加⇒すなわち、自社も
     増加する危険性が極めて高い。とかなら意味あります。
・2枚目:普通社長には、こんなことはどうでもいい。どんなソフトで
     あろうがそれは、情報システム部門に任せる。要は安全
     ならいい。この2社で大きく特徴が分かれるなら意味あり
     ます。A社は新ウイルスの対応が早いが、高いのとPCに
     負荷をかける。B社が対応が遅い(新種のリスクは背負うが)
     安くて簡易である。などなら、判断をあおいでもいいと思い
     ます。
ま、こんな感じです。

だいたい理解してもらえましたかなぁ~。

これができて、初めてどんな色にするかとか、。。。。などの意味が
出てくると思います。

今日は、ここまで