港と船とスモークと （Y150 ブルーインパルス予行）

 

横浜開港150周年記念テーマイベント、開国博Y150。
このイベントに合わせたブルーインパルスの祝賀飛行を仕事を途中で抜け出して見てきました。

6月1日は、その事前訓練日。
Y150公式サイトにも事前訓練の日程が掲載されていましたが、いたっきいは某ルートより詳細な飛行手順を入手していましたので、見る場所も含めて事前にプランを立てていました。

この日は曇り時々雨というわりとサイテーな天候。ときどき羽田のMETAR（定時航空気象状況）をチェックしながら、雲底が下がらないことを祈るのみでした。演技時間は公式には1500～1520で、NOTAM（航空情報）には余裕を見て1445からと出ていました。

1430、現地到着。
帆船と絡めた写真を撮ろうと思い、新港パークにやってきました。

　
　新港パークから北、パシフィコ横浜方向を見る

平日の午後とあって、来ているのは航空ファンとおっちゃん、おばちゃんたちがほとんど。カメラを持つ人たちの中で望遠レンズを持つ人はほとんどいないようでした。機体をアップで撮るなら望遠レンズ必須ですが、羽田空港と市街地が近いため派手な演技ができないこの状況では、機体のお腹しか撮れません。だったら横浜らしく、ベイブリッジや船、みなとみらいの建物と絡めて…というのが、ほとんどの人の考えだったようです。

1435。
会場上空をゆるやかにバンクしながら、6機のT-4が航過していきました。会場周辺の地形を把握するためです。ここで5番機のみ分離してベイブリッジからみなとみらいまでの空間で360度旋回したのち、編隊を追って南に去っていきました。

定刻より相当早いですが、気象レーダーの情報をケータイで見てみると雨雲がすぐ西に迫っています。時間を早め、天候悪化の前に展示飛行を行うつもりでしょう。

1447。
会場西側から編隊が進入してきます。

第１課目、リーダーズベネフィット・ローパスです。
時間より早いのと、横浜市内側から入ってくるとは思っていなかった人が多かったのでしょう。頭上にさしかかるまで多くの人が気づきませんでした。

　
　ほとんどの人が気づいていない。こういう演出も見事

西（横浜市内方向）から東（羽田空港方向）へ抜けた後、360度旋回して戻ってきます。
第2課目、デルタ・ローパスです。（事前情報は、スワン・ローパスになっていた）

　
　停泊中の海王丸とブルーインパルス

…高度、高いなあ(T_T)
…雲、多いなあ(T_T)
でも、帆船とブルーが1枚に納まったのでヨシとしましょう。

このあと5、6番機が分離、左旋回でベイブリッジの南まで大きく回りこみ、北に向かって進入してきます。
第3課目、スラント・キューピットです。

　
　近！　こりゃ魚眼レンズがいるなあ

17ミリ（35ミリフィルム換算：27.2ミリ）ではもちろん入りきりません。
全景を撮るには、桜木町駅あたりまで行かないとムリかな？

このあとの課目は次の通り。
第4課目、クローバー・リーフ・ターン（1～4番機）
第5課目、720°旋回（5番機単独）
※急患輸送のヘリが空域を横切ったためここで約10分中断。
第6課目、ツリー・ローパス（6機全機）

ほかに予定されていたチェンジ・オーバー・ターン、さくらの2課目は行いませんでした。もともと翌日の本番のみの計画だったのか、一時中断したことによる燃料の消費なのか、降り始めた雨によるものなのか、それとも他の理由によるものなのかは分かりません。

6機のT-4は、そのまままっすぐ入間基地に向かって帰っていきました。
なお、使用していた周波数は横田APPでした。過去にはみなとみらいFSや羽田APPを使ったこともあるのでそのあたりかと思いましたが、予想外の場所でした。

ブルーのフライトのあと、停泊中の艦船を見学してみました。

海自の護衛艦「しらゆき」がいました。

　
　DD123「しらゆき」

はつゆき型のうちの１隻で、2950tのコンパクトな船体に、76mm単装速射砲、CIWS、ハープーンSSM、シースパローSAM、アスロックSUM、短魚雷をバランスよく積んだフネです。
艦内にも入れるのですが、体験航海などで乗る機会もありますので今日はパス。

　 
　メキシコ帆船「クアウテモック」

アステカの最後の皇帝の名を冠した、1900tの帆船です。
黒船ではありませんが、横浜に帆船はよく似合います。

 

明日は「キューピット」や「さくら」が綺麗に撮れる位置に移動しようと思います。
晴れますように…

 

 

 

 

 

 

 

　あ、仕事途中で抜け出したままだった！

　 急いでRTBです。