鼓緒太

~on a journey with sound…

10/6【タイムスリップ~前編】

2012-10-06 | 日記
 何事か…って話(笑)

 頑張って早起きして…埼玉まで行って、こんな格好をしてきたのだ(笑)
     
 埼玉の大宮駅近くにある【歴史と民俗の博物館】へ。














 そもそも、何故にこんな格好を?という話。

 …死ぬまでには1度でいいから平安貴族になりたい(笑)

 そんな想いがずっと前からあった………というあたりは、いつの日か無駄に語るとして。

 きっかけは、sevenくん。平安時代の装束の着装体験ができるイベントがある…との情報をくれたのだ。














 この類のイベントは全国各地で行われているのだが、基本的には無料ではなく、それなりに費用がかかる。数千円から…場合によっては数万円。なかなか覚悟しないと臨めないのだが………このイベントは、なんと、500円ポッキリっ!これは是非体験しなくては…と、慌ただしく予定をチェック。その時点で、申し込みの期限は2日後に迫っていた。

 早速その日の予定をチェックすると…夜は仕事だけど昼間は空いている…ということで、即座に手続き。どうせなら…と2人で申し込んでみた…


















 …のが、約1ヶ月前。

 今回着装できる衣装は、2種類。【直衣(のうし)】と【十二単(じゅうにひとえ)】。
 
 …直衣は男女着られるけれど、十二単はもちろん女性オンリー。俺が着たら、そりゃあ大変なことになる(爆死)

 このイベント…結構な人気らしく、申し込みが多い場合は抽選になるらしい。

 こういった装束を身につけるには、とても手間がかかるゆえに。直衣・十二単共に、限定7名ずつ。狭き門…なのだ。

 











 申し込んだ時点で番号が分かっていて…抽選は間違いなく行われることが確定。くじ運の非常によろしくない俺が通るかどうかあやしかったけれど………とにかく今日の日を迎えられて本当によかった(笑)

 …後で聞いた話だが。

 十二単が大人気でこちらは抽選が行われたそうだが、直衣の方は人気がなく…抽選なしで全員通ったらしい(笑)











 まぁ、いい。こうして着装体験ができることになったのだから。
     
 とにかく、特殊な着付け。装束を身に着けるにあたっては、もちろん1人で着られるはずもなく、2人がかりで着せていただく。着せるという技術はなかなかに難しく、奥深いもののようだ。こうした着付けは、【衣紋道(えもんどう)】という心得の上に成り立っている。
     
 衣紋道というのは、平安時代末期から始まったとされる着装心得。いろんな決まりやしきたりがあり、それに基づいて装束を着せてくれるのだ。

 着せていただく前後に、軽く始まりのご挨拶?があって、その後に2人の衣紋者による着装作業に入る。

 装束を着せてもらう人を…【お方様】と呼ぶのだそうで………

   【お方様、こちらへ…】

 と呼ばれて、ちょっと不思議な気分だった俺。

 俺が…お方様って…ねぇ。

 …なんか分かんないけど、照れるわ(笑)

 …って、別に平安時代からそういうしきたりなんだから、おかしくもなんともないんだが。
 
 そのお方様ってのも、ただそのへんにテキトーにぼんやり立って、じゃあ着せてちょーだい☆…というわけにもいかないみたい。南、もしくは東向きに立つ必要があるのだ。そして、吉方に衿を向けるのだそう。

 …そのあたりの理由は分からないのだけれど…陰陽道とかそういう影響なのかな~?【方違え】とかそういう系の問題…?













 …そして、着装が着々と進行していくのだが。。
     
 博物館の方が、この着付け作業から着装完了までの過程を、逐一写真撮影してくださるのだ。
     
 キャンセルの方がいて時間があったようで、今回は特別に【直衣】だけでなく、【水干(すいかん)】という直衣を着る人よりはちょっと身分の低い人が着る装束も着せていただいた。

 …直衣(のうし)

 平安貴族の日常着。平安絵巻物図にも登場する装束で、源氏物語に登場する光源氏もこの直衣を着ている様子が描かれていたりする。

 …水干(すいかん)

 こちらは、貴族に仕える人が着るもの。ちょっと動きやすかったり作業がしやすい感じにできている。














 とにかく、昔っから平安時代が大好きだった。その昔…母が【古典講座】なるものを受講していた。時折家で予習?みたいなことをしていたのを見ていて、興味を持ったのかもしれないなぁ~と思う。












 …とはいっても。母が勉強家だったのか?…と言うと………ごめんなさい、そうじゃないかも(笑)

 その古典講座というのは中学校の司書の方が主催っぽくて、近所のおばさま達とお友達付き合い的にやってた感じだから。

 …母は、本を広げたままよくコタツで寝てた(笑)

 …ホントに真面目な人ではあったんだけどねぇ…(^_^;)実際にあんまり身になってる感じじゃなかったなぁ…講座の内容は(笑)

 でも、古典仮名遣いの本が身近にあったことは、俺に多少なりとも影響を与えているとは思う。















 最初にハマったのは、【枕草子】だった。

 【~がよい】だの【~が趣がある】だの…ただ物事が列挙されたりする話も多いのだが、その中に激しく同意できるようなことも多くて…興味深く読むようになった。

 原文と現代語訳の両方を読み比べて…などというようなことを、理系クラスで楽しんでたりする変わった高校生ではあったのだが(^_^;)















     
 実際に着てみた直衣(右)&水干(左)。まぁ、それなりの重量感。そして、とても厳粛な気持ちになる。衣紋者の方も厳粛な気持ちで着装をしなきゃいけないからそうなるのだろうけれど。
     
 …次は。

 束帯…だな(笑)

 直衣も水干もステキだけれど。1番着てみたいのは…束帯。多分京都でないと体験できないと思う(^_^;)こちらはさすがにお金がそれなりにかかるだろうけど…1度身につけてみたいものだ。















 …そんなこんなで。

 とても満足できた平安貴族体験。実際に装束を身につけてみて感じることがいろいろとあって…それが大きな収穫だったかも☆

 












 …続く。

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