SA-14 ver.2/DENTEC と Tjoeb4000 (Sigma 18-50mm F2.8 EX DC)
奈良の山奥にある物欲番長の家に行ってきた。
目的はオーディオ試聴会を開催することだが、遠かった・・・(笑)
まずは株の話で1時間ほど盛り上がり、オーディオ視聴を開始する。
今回の機器は以下の通り。
CDプレーヤー:Tjoeb4000、SA-14 ver.2/DENTEC
真空管アンプ:PrimaLuna ProLogue One
スピーカー :B&W CDM7SE、YAMAHA ns-pf7、Victor SX-A103
2台のCDプレーヤーは改造しすぎで原形を留めてないと思われる(笑)
真空管アンプに2台を接続し、B&W CDM7SEでCDプレーヤーを切り替えながら視聴開始。
MISIA GREATEST HITS SACD/CDハイブリッド盤を聴く。
曲は「つつみ込むように・・・」
・・・、どっちで聴いても一緒やん。
あれれ、もうちょっと違いがあると思ったのに?
SA-14 ver.2/DENTECではSACDレイヤを再生しているのに、差がわからない(笑)
ジョイ・エンリケス joy enriquez を聴く
曲は「With this love」
ここで違いを発見。
Tjoeb4000では音像が拡散傾向にある。音楽全体がちょっとザワついた感じもする。
SA-14 ver.2/DENTECでは音像がTjoeb4000よりセンターに定位する。音楽全体が引き締まって透明感が若干アップした?
サラ・ブライトマン CLASSICS を聴く
曲は「TIME TO SAY GOODBYE」
ここでもTjoeb4000では音像が拡散傾向になり、全体がちょっとザワついた感じがするのもさっきと同じ。でも、ボーカルの艶はいいかも。
SA-14 ver.2/DENTECだと、やはり音像定位がいい。Tjoeb4000に比べてちょっと線が細い感じもするが、個人的にはこの繊細さがいい感じ。
BOYZ II MEN THE BALLAD COLLECTION を聴く
曲は「ONE SWEET DAY」
この辺からSA-14 ver.2/DENTECの音像定位がマスタークロックの恩恵だと確信する。やはり定位がいいと音楽全体が引き締まる。
Tjoeb4000の定位も悪くはないのだが、SA-14 ver.2/DENTECが相手だと分が悪い感じ。でも音楽の熱っぽさはこちらの方が上手く伝わってくる。
この辺が真空管CDプレーヤーの影響なのか?
backstreet boys Greatest Hits-Chapter One を聴く
曲は「Drowing」
これまでの曲と比べたらあまり両機種の差を感じない。Tjoeb4000では音がちょっと前に出すぎる感じがする。もうちょっと引っ込んで欲しい。
SA-14 ver.2/DENTECでも傾向は同じ。ただ基本的に繊細なプレーヤーなので、Tjoeb4000に比べて前に出てくる感じは少ない。
でも、両機種の差はあまり感じない。
ボンジョヴィ Cross Road を聴く
曲は「I'll Be There For You」
音楽のレンジは少し狭い感じがするが、ここで初めてTjoeb4000の方がよく聴こえる。曲の熱っぽさが上手く伝わってきた。
SA-14 ver.2/DENTECだとちょっと冷たい感じがする。解像度は高い感じがするのだが、苦手なソースかな?
倖田來未 BEST first things を聴く
曲は「love across the ocean」
Tjoeb4000では曲の伴奏部分はショボイが、倖田の声に艶があっていい感じで歌ってる。
SA-14 ver.2/DENTECでも同じく曲の伴奏部分はショボイ。倖田の声はちょっと艶が少ない。多少冷たく聴こえるか?
曲は「奇跡」
Tjoeb4000では、この曲も倖田の声はいい感じで艶が乗っている。
SA-14 ver.2/DENTECでは、「love across the ocean」と基本的に同じ傾向。冷たい感じ。繊細さが裏目に出てるか?
ここでプレーヤーの方向性の違いに気付く。
Tjoeb4000は真空管の影響なのかレンジは少し狭い感じがするものの、ボーカルは熱っぽくて艶が乗る。生々しい。
SA-14 ver.2/DENTECだと、音像定位が素晴らしく引き締まった音楽となる。レンジは広くTjoeb4000より音がちょっと硬くボーカルの艶は多少減る。
どちらがいい悪いと言うよりは、好みの問題。でも音像定位に関しては、SA-14 ver.2/DENTECの方が上。
個人的にはSA-14 ver.2/DENTECの方が好きなタイプの音(繊細で透明感のある音)を出す。
逆だったらどうしようかと思った(笑)
でもコストパフォーマンスに関しては完敗。値段は3倍だが音質のよさは3倍ではない(笑)
視聴が一段落ついたので、SACDを聴くことにする。Tjoeb4000ではSACDが再生できないのでちょっと残念。
セリーヌ・ディオン ザ・ベリーベスト SACD盤を聴く
曲は「THAT'S THE WAY IT IS」
やはりSACDはいい。中域が充実している。音の情報量が格段にアップした感じ。でもゴチャゴチャした感じは無くスッキリしている。
ボーカルの艶もよく、今までのCD視聴に比べて解像度・透明感が1ランクアップしたように聴こえる。
セリーヌ・ディオン A NEW DAY HAS COME SACD盤を聴く
曲は「I'M ALIVE」
「THAT'S THE WAY IT IS」と同じ傾向。セリーヌの声がどこまでも伸びていく感じ。これ以上何を望む?というぐらいのレベル。
もしかして、この真空管アンプは素晴らしいのか?
マライア・キャリー The Ones SACD盤を聴く
曲は「DREAMLOVER」
熱っぽくて生々しい。マライアの息づかいまで分かるようだ。ボーカルがちょっと前に出すぎる感じがあるが、とにかく生々しい。
NS-pf7 と PrimaLuna ProLogue One (Sigma 18-50mm F2.8 EX DC)
やはりSACDは素晴らしいということを再認識して、ここでスピーカーをNS-pf7と交換する。
最初の曲に何を選んだのか忘れてしまったが、スカスカな音が出てきてビックリした(笑)
・・・、全然ダメじゃん!低音がまるで出ない。何これ?って感じ。音場感も足りない。
低音の重要さを改めて再認識。質のいい低音があると音楽は引き締まって聴こえる。低音って大事なんだね(笑)
ボーカル中心の曲に変更する。
CD視聴時と同じ曲をかけながら、何曲か聴いていると悪くないことに気付く。
もちろん低域は全然出ないが、ボーカルの声はCDM7SEと比べても遜色がない。
ボーカルの帯域だけ取り出すとこっちの方がいいかも?
マライア・キャリー The Ones SACD盤を聴く
曲は「LOVE TAKES TIME」
全然いい感じ。マライアが気持ちよさそうに歌ってる。低域が足りない感じはあるが、ボーカルに不満はない。
箱庭的な世界。近接視聴が前提なら無問題かも。
曲は「VISION OF LOVE」
「LOVE TAKES TIME」と同じ傾向。やっぱりデビュー当時のマライアはいいなあ、と音楽を楽しめる余裕を感じる。
ボリュームを上げても破綻する感じはあまりない。
上記2曲をCDM7SEに繋ぎかえて再度視聴する。音場感と低域はぐっと出た。雰囲気もいい。トールボーイのよさが出た感じ。
箱庭的な世界から、部屋全体に音楽が充満する。でもそれ以外の部分ではNS-pf7が劣ってるとは感じない。
むしろNS-pf7のサイズを考えると、よく頑張ってるなあと感心するぐらいだ(笑)
NS-pf7におけるボーカルのよさを改めて再認識した。
cinema cocktail ORIGINAL SOUNDTRACK を聴く
奇数のトラックにボーカルが入っているので、1,3,5曲目を聴く。
ボーカルの視聴用に使うとてっちゃんが言うように、いい声だし、録音状態もいい。
こういう曲ならNS-pf7がいい。下をあまり必要としないし、声がよく伸びる。箱庭らしさも軽減される。
CDM7SEに対するハンデもほとんど感じない。
CDM7SE と SX-A103 (Sigma 18-50mm F2.8 EX DC)
次にスピーカーをSX-A103に変更した。
このスピーカーは昔センタースピーカーとして使用していたやつだ。それを最近てっちゃんがヤフオクで1万円で落札した。
とりあえず曲をかけてみると・・・、いいじゃない。よく鳴っている。
この音を1万円で聴けるんだから、何の文句があるの?という感じです。
KEFのスピーカーが欲しいとか言っていた自分が、バカみたいに感じるぐらいだ(笑)
でも少し聴いていると、印象が少しずつ変わってくる。
特徴を感じないのだ。中庸というか普通というか可もなく不可もなく、という感じだ。
オーディオ初心者にはいいスピーカーだと思うのだが、ある程度オーディオの経験があって、自分の好きな音の方向性を持っている人には物足りないかもしれない。
でも、ここからオーディオをスタートするなら、とてもいいスピーカーだと感じる。
今、視聴しているCDプレーヤーや真空管アンプなどが、かなりグレードの高い機器なんだけどね(笑)
これにて視聴は終了。外も暗くなってきたので、てつ夫妻と共にご飯を食べて家に帰りました。
帰ったら深夜0時前。すぐに寝た(笑)
しかし長げ~な、この文章。誰が読むんだ(笑)