HAYAKAWA

私が生きた奇跡

働く気が失せたとき!!

2014-04-02 09:02:50 | 今すぐ見ろ!





働く気力が失せた時役立つ思考法





4月になり、新たなフィールドで可能性を見いだそうとしている方も多いのではないでしょうか。そんな方にぜひ読んでいただきたいのが、きょうご紹介する『「このままでいいのか」と迷う君の 明日を変える働き方』(金井壽宏著、日本実業出版社)。

経営学者としてモチベーション、リーダーシップ、キャリアなどについて研究している著者が、一般企業で働く14人の若いビジネスパーソンへのインタビューをもとに、「成長していくための考え方」を紹介した書籍です。第2章「働く20代がぶつかる問題」内の「働く意欲を取り戻すための視点」に目を向けてみましょう。

やる気にはアップダウンがある


「いわれたとおりにすべてやり通す」という基礎ができたら、次は「自分の頭で考え、自ら動く」「イニシアティブをとれるようになる」というステージに進むのが望ましいステップ。しかし、やる気や働く意欲を失ってしまう時期は誰にもあります。そんなとき、どうすべきか。

著者はこの問いに対し、大切なのは「土台」をしっかりしておくことだと説いています。ここでいう土台とは、健康な肉体や健全な精神。それに加え、プライベートに大きな問題が起こっていないことなど。

とはいえ、自分の努力とは関係なく、やる気の土台がぐらついてしまうことはあるもの。やる気のサイクルを恒常的に高い位置に保っておくためには、常日頃から、「やる気がダウンしたときのことを想定しておく」ことも不可欠だといいます。「やる気にアップダウンがあるのは当たり前」と考え、落ち込んだとしても大変なことだとは考えず、「大きな上下の波があるのが人生だ」と認めるようにすることが大切だというわけです。(73ページより)



ミスを引きずらない


ミスは誰にでもありますが、よい結果を残せる人は、一回ミスしても、すぐに気持ちを切り替えて「新たにまたがんばろう」と思える人だとか。ミスをいつまでも引きずらず、さっと気持ちを新たにし、まっさらな感覚でもう一度取り組んでみる方がよい結果につながるという考え方です。(77ページより)



やる気が上がる「持論」を持つ


やる気のアップダウンに振り回されないためには、やる気を「自己調整」する方法を身につけることが重要。そのために一番役立つのは、やる気を復活させる自分だけの「持(自)論(実践に使うための自分なりのプラクティカル・セルフセオリー)」を持つこと。

たとえばそれは、過去になにか努力した結果、大変な状況を乗り越えられたというような記憶。「落ち込んだ気分のときは、こう考えるとやる気が蘇る」というような考え方など、やる気のサイクルに働きかけられる自分なりの方法論があると、落ち込んだときでも対処できるようになるそうです。(78ページより)



どうしてがんばれたのかを言語化する


努力したことについて、「どうしてがんばれたのか」を言語化するだけで、自分のやる気を左右する要因が見えてくるのだとか。なお、持(自)論を言語化する基盤、枠組みとして活用してほしいと著者が提案しているのは、次の4つの要因です。



1.緊張系
2.希望系
3.持論系
4.関係系


1の「緊張系」とは、不安や心配、未達成の状態では嫌だ、脱出したいという気持ちが人を動かすという側面。2の「希望系」は、希望や夢、目的など、実現するとうれしい、誇らしいという将来をイメージしてがんばるというタイプのモチベーション。

緊張と希望の両面をうまくコントロールすれば、自分のやる気を自己調整できる人間になっていけるわけです。そのためには、自分のモチベーションを左右する要因を言語化することが大切。うまく言語化されたモチベーションの持論を著者はセルフ・セオリーと呼んでいるそうで、これが3の「持論系」になるといいます。なにが自分のやる気を左右するかについて、持論として言語化していれば、「どうすればやる気が出るのか」自らに働きかけることができるということ。

それからもうひとつ。「やる気がなくなったとき、誰かに会いに行く」「叱られることによって発奮する」「『君ならできる』といわれることで動かされる」など、周囲との関係が歩きを左右するケース、これが4の「関係系」だそうです。(80ページより)


先に触れたとおり、本書内ではひとつひとつの事柄についてビジネスパーソンの体験談が紹介されています。それらの多くはきっと、読者の共感を呼ぶはず。そしてもうひとつのポイントは、「働く20代の人々に焦点を合わせた」といいながら、他の世代にとっても説得力があることです。きっとなにかを得ることができると思いますので、ぜひ手にとってみてください。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿