HAYAKAWA

私が生きた奇跡

最強の学習方法!!

2014-01-08 22:57:34 | 今すぐ見ろ!





そんな目標達成のための学習は、できるだけ少しでも効率的に進めたいものですね。そこで今回は、学習の際にチェックしておきたいさまざまなワザについて、“東大生が実践している学習方法”をまとめてお伝えします。とっておきの勉強法、ぜひご活用ください!



■1:怠け心を断ち切る方法

学習を開始したものの、つい別のことがしたくなってしまう……。そんな風に、つい学習を怠けてしまいたくなることはありますよね。

そんなときには、以前『WooRis』の「東大生が実際にやっている“怠け心に勝つ”究極テク3つ」、や「“怠け心”に流されない!東大生直伝の裏ワザ3つ」でお伝えした、東大生がやっているテクニックを使ってみてはいかがでしょうか?

東大生は、自分の目標や座右の銘を、机の前に貼ったり、ノートの表紙などに書いたりするとのこと。書いた言葉が自分の心を引き締め、「やっぱり頑張ろう」と思わせてくれるのだそうです。

また、こまめに休憩をとる、自分への小さなご褒美でモチベーションを保つ、といった仕掛けも効果的。怠け心は、勉強以外の場面でも顔を出すことがあると思いますが、場面に応じてうまく断ち切りたいものですね。



■2:集中力を持続させる方法

学習を始めたものの、なんとなく集中できない……ということはありませんか?

集中力を持続することが難しい場合には、「ここが違った!東大生が実践してる集中力キープ術4連発」でもお届けした、環境を変える方法がおすすめ。集中して学習するには、自宅での学習にこだわらず、他人の目があるカフェや図書館などを利用するのもよいでしょう。

また、暗記をするなら“電車の中で”、ノートに書くなら“机の上で”などと、場所に合った内容の勉強をするのもよいそうです。もちろん、いろいろ試しても集中できないのなら、気分転換もOKです。



■3:記憶力を増強させる方法

資格試験を受けるとなると、覚えなければならないことがたくさんありますね。でも「覚えるのが苦手で……」という方は意外と多いのではないでしょうか。

そんなお悩みをお持ちの方、「東大生が伝授!暗記が苦手でも簡単に覚えられる記憶術3つ」、そして「要チェック!東大生だけが実践する効果絶大な記憶術とは…」で紹介した方法を試してみてはいかがでしょうか?

東大生は、覚えるときには、丸暗記というよりも、語呂合わせ、ストーリーなど、別のものに関連付けて覚えたり、ノートの端に図やイラストなどを描いてイメージで覚えたり、という方法を実践しているそうです。

そもそも“覚えることが苦手”という人の中には、覚えるための時間をとっていない人が多いもの。「絶対にこの時間で覚える!」と計画して、その時間内で覚えてしまうことも重要です。

反論されない説明方法!!

2014-01-08 22:54:25 | 今すぐ見ろ!




たとえば、会議やプレゼンで突っ込まれたとき。あるいは、上司や部下からなにかを要求されたとき。また、取引先からクレームが入ったときや、恋人などから詰められたときもそれに相当するでしょう。
いずれにしても、痛いところを指摘された場合であればあるほど、反論できなくなることはよくあるもの。しかしそんなとき、『図解 反論する技術 反論されない技術』(木山泰嗣著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)が役に立つかもしれません。
反論する機会の多い弁護士である著者が、「ふだん使っている反論のポイント」をまとめたもの。しかも意識的に、すぐに使えるポイントだけを選りすぐって図解にしているため、とてもわかりやすい内容になっています。
パート2「反論されない技術」編から、チャプター1「『一理ある』と思わせる」に焦点を当ててみます。
1.事実を淡々と伝える
人が話に説得力を感じるのは、背景や歴史が語られるとき。そこで事実そのものを「物語」として語る、つまり起きた事実を「時系列」で示していくことが大切。
200×年×月×日に...があり、同年×月×日に...があり、というように、実際に起きた事実を客観的に「時系列」で話せば、相手も突っ込みを入れられなくなるもの。つまりは相手から否定される余地がない話を、長い時間をかけてしゃべることができるというわけです。(68ページより)
2.「動かない事実」をベースに
時系列で話しても、捏造やうそが入っていては逆効果。大切なのは、「動かない事実」をベースにすること。「動かない事実」だけを抽出して話をすると、時系列の話と同様に、相手が「それは違う」と突っ込める場面がなくなると著者は言います。(70ページより)
3.反論のあとに代案を
反論がある場合は、それにかわる代案を出さないと、議論は平行線のままになってしまって当然。なにかをやることが前提である以上、「A案はダメだ」と言うだけでは話がまとまらないわけです。つまりこうした場合、「A案ではダメだ」ではなく、「B案をやろう」というのが正しい反論。(72ページより)
4.キーワードを繰り返す
使い方によっては強力な武器になるのがキーワード。事実、上手な政治家は、人の記憶に残る短いフレーズを繰り返し、話のなかに散りばめるそうです。そこで、短く、よい印象を与えるフレーズを選定し、それを繰り返し遣うことが重要。(74ページより)
5.一貫性のある話を繰り返す
話を繰り返す際、ぶれないように一貫させることで、信用度は高まるといいます。なぜなら「ぶれない人だな」「本気なんだな」「熱意があるな」「しっかりしているな」という印象を与えることができるから。ただし微調整が必要なケースもあるので、臨機応変な対応も忘れずに。(76ページより)
6.専門用語を使う
専門家同士で会話をする際、能率のよい議論を実現する魔法の言葉になるのが専門用語。逆にいえば、専門家でない人に対して使うと「かっこつけている」「意味がわからない」と思われてしまう言葉でもあるわけです。しかし、そんな専門用語の負の側面を、反論に利用する方法もあるのだとか。
明らかに議論をふっかけてくる好ましくない人物や、不当な主張ばかりをぶつけてくるような人物と対面した際、その攻撃を鎮めるために、あえて説明なしに専門用語を使ってしまうという手段。すると専門用語を知らず意味がわからない相手は、それ以上強く出られなくなるわけです。(78ページより)
7.キーパーソンをねらいうちに
説得力を高めるために重要なのは、キーパーソンに響く言葉を使うこと。そして、そこで忘れるべきでないのは、相手の物差しを知ること。キーパーソンがなにを重視するタイプなのか、なにを見る人なのか、どのような立場で、どのような価値観を持っている人なのかなどを入念に分析したうえで、その人に響くような言葉を使うということです。

仕事が出来ない同僚にすること!!

2014-01-08 22:50:50 | 今すぐ見ろ!




常に同僚を選べるとは限りませんが、新しく職場に入ってきた人のせいで業務に支障が出たとしたら(それもあなただけでなく、周囲の人みんなが)、あなたには苦情を言う権利があります。
もちろん、あなたのとった行動のせいで、その仕事ができない同僚がクビになるおそれはあります。どれだけ相手が無能でも、それにはちょっとためらいを感じますよね。それに、その人のミスをよく見かけるのは、あなたが携わっている仕事の中心人物だからかもしれません。また、ミスは連発するけれど、それ以外のところで業務に大きく貢献している可能性もあります。
長々と述べましたが、要するに、行動を起こすのは、あくまで広い視野で全体像を見極めてからにしましょう。そこまで考えてみて、どうしてもこの同僚とは一緒にやっていけない、と心の底から思うのなら、話は別です。その場合の対処法をご紹介しましょう。
問題の根本的原因を見極める


その無能な同僚に仕事を教えようとしてきたけれど、どうしても覚えてくれなかったのなら、まずはその理由を探ってみましょう。ただし、「どうして俺の言うことがわからないんだ!?」などと怒鳴るのは禁物です。以下のようなマイルドな表現にとどめておきましょう:
「今までに何度かこの仕事のやりかたを教えたけれど、苦戦しているようだね。こちらの説明を変えたほうがいいのかな? 具体的な説明が足りないのかな?」
問題は相手にある、と決めつけてはいけません。これも全体像をつかむプロセスの一部です。確かに、相手は無能だったり物覚えが悪かったりするのかもしれません。でも、あなたが何度も指示してくることについて、そもそも理解できないのだけれど、そう伝えるとあなたを怒らせそうで怖い、と思っている可能性もあります。
責めるような言葉遣いは控え、相手に説明の機会を与えましょう。あなたは人にものを教えるのが極端に下手くそで、その自覚がないだけなのかもしれません。その場合、相手の言葉が、教えかたを学ぶヒントになるはずです。あるいは、一部のタスクがうまくできなくて、途方に暮れているのかもしれません。この場合は、特に教えてもらいたいところはどこなのかを尋ねて、より密にコミュニケーションをとってみましょう。
もちろん、同僚の教育にたくさんの時間を割く義務はありません。その同僚だって、新しい職場での業務を、ある程度は把握しておくべきです。他人の能力向上を手伝いたいという強い気持ちがあり、時間的にも余裕があるのなら別ですが、そうでなければ、基本的なタスクについて何時間も丁寧に教えてあげることはありません。誰だって本来の業務を抱えているのですから、こうしたことにはなかなか時間を使えません。特に、教えてもどうにもならない相手ならなおさらです。ただ、多少の時間であれば割けるというのなら、苦労している同僚を助けるのも良いでしょう。ひょっとすると、この時の恩を忘れず、あなたに何かあった際に助けてくれる可能性もありますからね。
でも、そんな理想的な結末に至るケースはまれです。その同僚が今までにも仕事を覚えていないのなら、これからも覚えられない可能性が高いでしょう。1週間くらい、問題の見極めに多少のエネルギーを振り向けるのは悪くない手ですが、あまり期待しすぎないようにしましょう。
他の同僚の意見を聞く


職場の中で、「頭の悪い」同僚に対応しようとしているのがあなた1人なら、問題を周囲の人たちに知ってもらうようにしましょう。その困った同僚と一緒に働いている人たちが、チームが被る迷惑にだけ目が行っていて、問題の原因に気づいていない場合もあります。周囲の仕事仲間が原因を知らないのなら、きちんと知らせましょう。職場の自分と同等か、少し上の立場の人に、問題の同僚について話をし、状況を判断してもらいましょう。
こうして相談した相手が、特に問題はないと言う場合もあるかもしれません。そういうときは、「困った同僚」と自分との間に個人的な問題があると考え、解決方法を探る必要があります。コミュニケーションがうまく行っていないばかりに、非常に知的な人が間抜けのように見えてしまうことも少なくありませんから。
まずは、問題の同僚とランチに行って、相手を知る努力をしてみましょう。快く思っていない同僚とのランチなんて、いかにもしんどそうですが、相手の行動の裏にあるものを理解するきっかけになるかもしれません。同僚の行動原理を知り、より効果的なコミュニケーションの方法を見つけられる可能性もあります。
一方、相談した相手も、問題の同僚の無能さを認めるような状況なら、あなたには証人が得られたことになります。さらに1つステップを進んで問題を報告する際には、こうした証人が必要になるのです。
管理職や上司、人事部に報告する


人事部にとっては、従業員間の問題を解決するのも業務の一部です。職務を十分に果たせない従業員がいるなら、雇用する側もそのことを知りたいはずです。おそらく雇い主だって、チームの足を引っ張るような従業員に給料なんて払いたくないでしょう。会社側に問題を報告するなら、以下のステップを踏みましょう:
人事部と面談の約束を取る。
問題を、できる限り偏りのないように説明する。
解雇以外で、複数の選択肢を提案する。
これらの項目を押さえたうえで、具体的には、以下のように話すといいでしょう:
「サムとティムと私は、ジャニスのことで困っています。仕事中、彼女は頻繁にミスをするうえに、こちらが教えようとしても耳を傾けてくれません。そのため、業務の質が下がり、遅れがちになっています。チーム内の不満も高まっています。彼女をひどい目に遭わせたいとか、クビにしたいなどとは思っていません。ただ、彼女に何度も仕事を教えたり、たくさんのミスを修正したりするのに無駄な時間を費やすことなく、効率的に仕事をしたいのです。
この問題を友好的に解決する方法を探りたいと思います。例えば、チーム以外の人間にみっちり教育してもらうとか、もっと彼女に合った部署に転任させる、といったことです。もちろん、ほかに人事のみなさんから提案があれば、ぜひうかがいたいです。我々はとても困っていて、どうしたら良いのかわからないのです」
いずれにせよ、人事部に問題を伝える時には、率直さと思いやりを兼ね備えた言い方を心がけてください。怒りに任せるだけでは何の解決にもつながりませんし、場合によっては問題がさらに悪化する危険もあります。
無能な同僚なんてクビになって当然、と腹の底で思っていたとしても、多少の同情心は示しましょう。本当は助ける気なんてなくても、助けたいと思っているフリはしてください。冷淡な態度でいると、相手に非があってもなくても、周囲は、あなたが客観的な問題を指摘しているのではなく、相手への恨みを抱いているのだと捉えてしまいます。どんな要求を出すにしても、自分はあくまで会社や同僚のことを思い、すべての人にとってプラスになる解決策を望んでいるのだ、という態度は崩さないようにすることです。
どうしようもないなら、同僚の愚かさを楽しむ手も


時には、無能で頭の悪い同僚が、そのまま職場に居座り続けることもあります。あるいは、その人を無能だと思っているのがあなた1人、というケースもあるでしょう。いずれにしろ、これまでに挙げた手段を使っても問題を解決できなかった場合は、戦うのをやめて肩の力を抜くしかありません。
いっそ、こうした同僚の愚かさを面白がってみましょう。イライラを笑いに変えるのです。もし同僚でないとすれば、愚かな相手の行動には笑える部分が多いはずです。怒りを募らせる代わりに、彼らの愚かな行動を笑い飛ばすよう、意識的に努力してみましょう。そうすれば、イライラの大部分は発散されるはずです。
もちろん、同僚の愚かな行いのせいで何度も仕事の訂正を余儀なくされるようなら、それは笑いごとではありません。ただ、繰り返し遭遇してきた間違いなら、またあのくだらないミスが来ると予測はできるはずです。だいたいの予想をつけて、訂正にかかる時間をあらかじめ取っておきましょう。結局訂正の必要がなければ、あなたにとってはうれしい驚きです。また、訂正が必要になっても、予定に入れていたタスクがやってきた、というだけのことです。
さらに、あなたに権限があるのなら、その同僚が比較的大きな失敗をせずにこなせる可能性の高いタスクを振るという手もあります。要するに、一緒に働くにはキツい相手でも、距離を取って、なんとかやっていく方法を見つけるしかないのです。そして笑いを忘れずに。愚かさを堪え忍ぶしか方法がないのなら、その状況を楽しんでしまうしかないですよね。

良いアイデアをどんどん思いつく方法!!

2014-01-08 22:40:46 | 今すぐ見ろ!




科学が教えてくれる、良いアイデアをどんどん思いつく方法




「良いアイデアがもっと浮かべば良いのに」と、誰もが願うものです。アイデアを自分で生み出そうとせずに、自然に思い浮かぶのを期待している人や、でも必要な時に浮かんでこないせいでイライラする人も多いのではないでしょうか。

そんな人に朗報です。アイデアの創造はひとつのプロセスであり、訓練を積めば、もっとたくさん(欲を言えば、もっと良い)アイデアを生み出せることが、研究によって明らかになっているのです。

お風呂などでリラックスしている時に、すばらしいアイデアを意図せずして思いつくことも多々ありますが、この記事では、そうした創造的プロセスの科学的背景を見ていきます。



脳の創造的機能の仕組み





これまでの科学研究では、創造的プロセスにおいて脳内で何が起きているのかについて、正確に突き止められていません。というのも、脳のさまざまなプロセスが複雑に関係しているからです。また、創造的プロセスには、右脳と左脳のどちらか一方だけが関与しているというのが通説ですが、実際には脳の両半球が連携して機能しています。

私たちの脳の両半球は、実は分かちがたく結びついています。右脳と左脳という区別は、単に情報処理スタイルの違いによるものにすぎません。「右脳人間」とか「左脳人間」といった考え方は、実際は単なる都市伝説のようなもので、すでに誤りであることが証明されています。



この都市伝説の元になっているのは、てんかん治療の最後の手段として脳梁(両半球を結ぶ神経線維の束)を切断した患者に関する1960年代の研究です。手術によって、半球間の情報伝達という自然のプロセスが除去されたため、各半球の機能を個別に実験して調べることが可能になりました。


人為的に脳梁を切断したり、脳の半分を除去したりしない限り、右脳人間や左脳人間になるなんてことはありえないのです。

ただし、創造的プロセスがどんな風に機能しているのかについては、おおまかな仕組みがわかってきています。



創造的思考に関わる脳の3つの領域


創造的思考には、脳にあるさまざまなネットワークや中枢のなかでも、特に次の3つのネットワークが関わっていることが知られています。

注意制御系は、特定の作業に集中するのを助けるネットワークです。複雑な問題に集中しなければならない時や、読書や会話などの作業に注意を払う必要がある時に活性化されます。

想像系は、読んで字のごとく、未来のシナリオを想像したり、過去のできごとを思い出したりするためのネットワークです。そうした活動の際に頭のなかでイメージを思い描けるのは、このネットワークの働きのおかげです。

注意適応系は、周囲で起きているものごとを監視するほか、脳のなかのプロセスについても監視するという重要な役割を果たしています。また、想像系と注意制御系の切り替えも担っています。

下の図では、注意制御系(緑)と想像系(赤)の場所を示しています。





レックス・ユング氏のチームによる最近の研究では、創造的な活動をおこなう際の脳内の変化について、ある説が提示されています。創造的プロセスでは、一般に注意制御系の活性が低くなり、このことでインスピレーションやアイデアが得やすくなるというのです。同時に、想像系と注意適応系の活性は高まります。

実験で、ジャズミュージシャンやラッパーにクリエイティブな即興演奏をしてもらったところ、誰もがうらやむ「クリエイティブ状態」になった被験者の脳内で、前述のような変化が見られました。



新たなアイデアの創造はひとつのプロセス


ジェームス・W・ヤング氏は著書『アイデアのつくり方』のなかで、「新しいアイデアを創造するプロセス」を説明するのは簡単だと述べています。ただし、「実行するには最高レベルの知的活動が必要なので、それを知ったからといって誰もが使えるわけではない」のだそうです。

ヤング氏によれば、アイデアの生まれやすいスイートスポットを見つけたところで、アイデアを次々に生み出せるようになるわけではないそうです。私たちに必要なのは、脳を訓練して、新しいアイデアが自然に生まれてくるようにすることです。



アイデアを生むための2つの原則


アイデアを生むための2つの原則を、ヤング氏が教えてくれました。



アイデアは古い要素の新しい組み合わせであり、それ以上でもそれ以下でもない 古い要素から新しい組み合わせをつくる能力は、おもに関連性を見極める能力によって決まる

2つ目の原則は、新しいアイデアを生むためには特に大切ですが、脳の訓練を要する点でもあります。良いアイデアを脳にひらめかせるためには、まずはちょっとした準備を整えなければなりません。ここからは、脳にアイデアをひらめかせるために必要な要素を見ていきましょう。



新しいアイデアを得るための準備


アイデアは、古い要素の関連性を見つけることから生まれます。ですから、まずは頭のなかにそうした要素を集めておかなければ、結びつけることはできません。ヤング氏は著書のなかで、たいていの人はそのプロセスへの取り組み方を誤っていると指摘しています。



システマティックに動いて材料を集めるのではなく、ただ座ってインスピレーションが訪れるのを期待しているのです。


脳が新しい組み合わせをつくれるようにするためには、時間と労力を費やす必要があります。まわりにある情報を常に集めて、それを脳が使えるような状態にしておかなければなりません。

ヤング氏は著書のなかで、いくつかの方法を提案しています。例えば、インデックスカードを使って情報を整理して、理解しやすいように切り分けておくのもひとつの方法です。また、スクラップブックやファイルを使って、すべての情報に相互参照をつけ、必要な時に必要な情報を見つけられるようにしても良いでしょう。



すべての情報をまとめる


努力で何とかなるのは主に、新しい関連性をつくるのに必要な材料を集める段階ですが、集めた情報を脳が処理するのをサポートするためにも、できることはたくさんあります。神経科学者マーク・ビーマン博士の論文によれば、アイデアが生まれる最終的な「ひらめき」の瞬間は、ほかの行動を経て訪れるのだそうです。



脳波検査(EEG)と機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いた一連の研究により、「ひらめきの瞬間」とそれに先立つできごとの神経的な関連性を調査しました。ひらめきの瞬間は突然で、直前の思考とは無関係に訪れるように見えますが、これらの研究では、さまざまなタイムスケールで機能する一連の脳の状態やプロセスが最高潮に達した時に、ひらめきが訪れることがわかりました。


そうした創造性や脳の働きについて、喜劇俳優のジョン・クリーズ氏がおもしろい説明をしています。クリーズ氏は数年前に、脳がアイデアを生み出し、問題を創造的に解決する仕組みについて、すばらしい講演をおこなっています。クリーズ氏はそのなかで、脳の生み出すアイデアを亀に見立てました。少しだけ紹介しましょう。



創造性は亀のような動きをみせます。不安そうに頭を少しだけ出して、まわりが安全かどうかをたしかめてからでないと、完全に姿を現しません。ですから、亀をかくまえるよう、騒がしい現代の生活のなかにオアシスをつくらなくてはなりません。創造性が顔を出せるように、安全な聖域をつくる必要があるのです。


クリーズ氏は、そのために役立ついくつかのアイデアも教えてくれています。


・時間をつくる

クリーズ氏によれば、創造性に安心して動き出してもらうためには、時間をかけて考えを落ち着かせる必要があるそうです。考える時間を定期的に確保すれば、脳をリラックスさせる良い訓練になり、ひいてはあなたの「亀」が古い要素を結びつけ、新しいアイデアを生み出すための、「安全な聖域」にもなるはずです。


・クリエイティブになれる環境を見つける

定期的に時間をつくるだけでも、クリエイティブなアイデアを生み出してもだいじょうぶだというシグナルが脳に伝わります。クリエイティブになれる特定の環境を見つければ、さらに効果があります。周囲の温度や騒音が創造性におよぼす影響に関する研究でも、そうした環境の効果が示されています。


・脳に任せる

これが一番難しいかもしれませんが、アイデアを生むためにはもっとも重要なプロセスです。この点については、ヤング氏がわかりやすく説明しています。



すべてを忘れて頭から追い出し、潜在意識に身を委ねてください。


クリーズ氏も、「問題を一晩寝かせる」効果に触れています。クリエイティブな問題を抱えている時に、そのまま放っておいて寝たところ、問題解決のアプローチに劇的な変化が生まれた経験があるそうです。目が覚めた時には、仕事をどう続ければ良いか、単純明快なアイデアが浮かんでいて、もはや問題そのものがなくなっていたのです。

ここで大事なのは、自分を信じて問題を寝かせることです。睡眠や入浴などといった作業に意識が向かっているあいだに、潜在意識が活動し、それまでに集めたすべてのデータから関連性を見つけ出すのです。


・ひらめきの瞬間

ヤング氏は、アイデア創造のプロセスを段階に分けて説明しています。ここまでに説明した「材料を集める」「潜在意識に情報を処理させる」「関連性を見つけ出す」という3段階を経て、ついに「ひらめき」の瞬間──つまり、すばらしいアイデアの浮かぶ瞬間が訪れる、とヤング氏は語っています。



それはまったく予期しない時に訪れるでしょう。ひげをそっている時や入浴中、あるいは朝、まだ寝ぼけている時に訪れることもよくあります。真夜中にひらめきが訪れ、はっと目を覚ます可能性もあります。



すばらしいアイデアを生むためには

ここまでは、アイデアが生まれる際の脳のプロセスを見てきました。このプロセスを理解すれば、アイデアをたくさん生むのに役立つはずです。同様に、より良いアイデアの創造を後押しするうえでも、いくつかのワザがあります。


・自分のアイデアをすぐには受け入れない

ヤング氏の説明によれば、アイデア創造の最終段階は、自分のアイデアを批評してもらうことだそうです。



この段階に来たら、自分のアイデアを胸に秘めておくという過ちを犯してはいけません。賢明な人たちの批評に委ねましょう。


これにより、アイデアをさらに展開させ、見すごしていた可能性に気づくことができる、とヤング氏は説明しています。ここで特に重要なのは、自分が内向的なのか外向的なのかを把握したうえで、正しい観点からアイデアへの批評を受けることです。


・脳に容量以上の情報を与える


処理能力を超えた情報を与えると、脳はそれにどうにか対処しようとします。心理学者のロバート・エプスタイン氏は『Psychology Today』誌のなかで、困難な状況が創造性を生む場合があると説明しています。目前の仕事はうまくいかないかもしれませんが、挑戦によって脳の創造的領域が目覚め、その働きが良くなるので、将来的には失敗を埋め合わせるだけのものが得られるはずです。


・ダメなアイデアが多いほど、良いアイデアも多くなる

もうひとつわかっているのは、ダメなアイデアをたくさん思いつけば、良いアイデアもたくさん思いつけるということです。マサチューセッツ工科大学(MIT)とカリフォルニア大学デービス校がそれぞれにおこなった研究でも、その点が証明されています。膨大な量のアイデアを生み出せば、ダメなアイデアもどうしても出てきますが、同時に良いアイデアがたくさん生まれる可能性も高くなるのです。

セス・ゴーディン氏も、ダメなアイデアを思いつくのを恐れないことが重要だと書いています。起業家や作家、ミュージシャンのようにたくさんのアイデアを思いつく人は、成功するよりも失敗することのほうがずっと多いのですが、それでも、まったくなんのアイデアも思いつかない人に比べれば、失敗するケースは少ないのだそうです。ゴーディン氏がこれを説明するために挙げた例は、とても興味深いです。