「ガチャガチャ」誤飲で脳障害、製造元の過失認め2千万賠償命令(読売新聞) - goo ニュース 子供の誤飲事故は、以前 コンヤクゼリーに関して取り上げたことがあるが、ガチャガチャと呼ばれるおもちゃのカプセルの誤飲事故に関して裁判所の判断が示された。 鹿児島地裁は、1億8000万円の請求に対して 2630万円の賠償責任を認めた。 問題のカプセルは、日本玩具協会の示した基準は 満たしていたが それだけでは不十分として 設計上の欠陥があったと認定した。
メーカーにとっては、厳しい判断であるが、加入している生産物賠償責任保険で補償されると考えられる。問題は、この判断を受けて ガチャガチャの設計変更が行われるか、注目される。
この判決によって 再発防止の対策が促進されることを期待したい。
「ガチャガチャ」誤飲で脳障害、製造元の過失認め2千万賠償命令
2008年5月20日(火)22:37
「ガチャガチャ」などと呼ばれる販売機から出てくるおもちゃ入りカプセルを、2歳の時に誤飲した男児(8)が窒息状態になって脳障害などが残ったのは、カプセルの設計が安全性への配慮を欠いたためとして、男児と両親が製造元の 玩具会社「バンプレスト」(本社・東京都、現バンダイナムコゲームス)を相手取り1億800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が20日、鹿児島地裁であった。
高野裕裁判長は「設計上の欠陥があった」と製造元の過失を認め、約2630万円の支払いを命じた。
判決によると、男児は2歳だった2002年8月、鹿児島市の自宅で、直径4センチの球形カプセルを誤って口の中に入れ、のどに詰まらせた。一命は取り留めたが、全身にまひが残り、寝たきり状態になっている。
高野裁判長は「カプセルは、3歳未満の幼児がおもちゃとして使用することが通常予見された」としたうえで、「直径4センチの大きさは、3歳未満の幼児の口の中に入る可能性がある。球形で、のどに入り込みやすいことを考えれば、日本玩具協会の基準(直径3・18センチ以上)では不十分」と原告の主張を認めた。
バンダイナムコゲームス広報室は「判決文をよく読んだうえで控訴するかどうか、検討する」とコメントした。