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事件と 保険

日々発生する事件と それに備える保険についてコメントします。

従業員の訴訟に備える企業向け保険とは

2010-10-12 | 経営責任
 従業員から訴えられる、そんなリスクに備える時代になってきている。そんな場合に備える保険として、AIUから発売されている「HR Pro」について記事が載っていた。
 過労死ではすでにたくさんのケースで、会社が訴えられている。不当解雇やセクハラによる訴訟が新聞紙面を賑わすのもそんなに遠くないかも知れない。
 AIUでは、従来から、役員が第三者や株主から訴えられたときの保険を販売している。
この会社役員賠償責任保険では、従業員から不当解雇やセクハラで訴えられた場合も保険金が出るものがある。今回取り上げられているのは、不当解雇やセクハラで会社が売ったられた時の保険、役員向けの保険を会社用に拡大したものといえよう。

セクハラ・パワハラ、不当解雇など従業員の訴訟に備える企業向け保険とは
サイトウ イサム、 加藤 秀行 2010年10月11日 14:30


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保険 セクハラ パワハラ AIU 賠償責任保険

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 日本でもセクハラやパワハラ、不当解雇などの被害を訴えて、訴訟に発展するケースが増えてきた。AIU保険は、従業員管理リスクに関する賠償責任保険を販売。

 会社でセクハラやパワハラ、不当解雇などの被害を受けたとして、企業が従業員から訴えられることもある。その場合、企業は「使用者責任」によって、賠償責任を問われてしまう。仮に裁判となれば、賠償金のほか裁判費用まで重くのしかかり、場合によっては経営に大きなダメージを与えかねない。

 過去に巨額の賠償を求められた事例では、米国の「北米トヨタ自動車セクハラ訴訟事件」が有名だ。この事件は、トヨタ自動車の米国現地法人である北米トヨタ自動車で、社長アシスタントを務めていた日本人女性社員が、当時の社長からセクハラ被害を受けたとして、総額1億9000万ドル(約217億円)の賠償を求めて会社を訴えた。最終的にトヨタは、原告側と和解することで合意したが、相当の和解金を支払ったと思われる。

 この例は、米国でのことだが、最近は日本でも従業員が会社を訴えて訴訟に発展するケースが増えているという。万一、従業員から巨額の賠償金を請求される事態が生じれば、企業の存続が危ぶまれる事態も想定される。

 こうした背景を受け、AIU保険は従業員管理リスクに関する賠償責任保険「HR Pro」を提供している。「HR Pro」は、セクハラやパワハラだけでなく、不当解雇、従業員不正など、従業員管理に関するさまざまなトラブルで、会社が従業員や取引先から損害賠償請求された場合に、損害賠償金や弁護士費用を支払う保険。

 同社は29日、この保険の補償範囲を拡大すると発表した。これまでは補償の対象が会社及び役員だけであったが、店長や工場長といった管理職まで拡大。これにより、従業員が損害賠償請求を受けた場合でも、保険による補償を受けることができるようになった。さらに「保険金支払限度額1000万円プラン」を設け、中小規模の企業向けに販売も始めた。

 保険料は、会社の業務内容や職場環境などに関するアンケート結果や企業の売上金額の規模によって決まるという。従業員からの訴訟リスクを回避したいと考えている企業は、検討の価値があるのかもしれない。

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