九州北部に強風被害、北九州市で1人死亡(読売新聞) - goo ニュース
日本列島各地を襲った強風、北九州市で1名の方がお亡くなりになった。コインパ-キングで倒れてきた精算機の屋根の鉄パイプがぶつかったらしい。強風によるとはいえ、コインパーキングの管理者と機械のメーカーの賠償責任はどのようになるのだろうか?
情報が不足していて損害賠償責任があるかどうかを簡単に断じることはできないが、駐車場の管理者・所有者に関しては、責任を免れないと思われる。その理由は、駐車場の管理者と被害者とは直接の契約関係があったものと考えられる。安全な設備を提供する契約上の義務があったと考えられること、契約関係がなかったとしても、土地の工作物責任(民法717条)が認められる可能性が高いこと、による。
おそらく 駐車場の管理者が、施設賠償責任保険に加入していれば、保険金が支払われるケースになるだろう。
一方、コインパーキングのメーカー及び設置工事者はというと、製品の欠陥又は施工上のミスがあれば責任を問われるだろうが、これは難しいかもしれない。欠陥・施工ミスについては、被害者が証明しなければならない。施工時点で郷土不足の材料をつかっちたことや、設置工事のときにミスがなかったかどうかが責任の有無の分かれ目になる。
法律上の賠償責任は、複雑になることと 責任が無い場合でも訴訟になれば応訴のための弁護士費用は必要になる。駐車場管理者の賠償責任保険加入は必須といえよう。加入していることを祈る。
九州北部に強風被害、北九州市で1人死亡
九州北部地方は20日、急速に発達した低気圧の影響で大気が不安定になり、各地で20メートルを超す突風や強風が吹き荒れた。
北九州市で1人が死亡するなど各地で被害が相次いだ。福岡管区気象台は21日も風が強い状態が続くとみており、注意を呼び掛けている。
北九州市小倉北区京町4のコイン式駐車場では午後1時25分頃、精算機の前で同市小倉南区守恒本町2、スーパー店員藤本一美さん(47)が首から血を流して倒れているのを通行人が発見。藤本さんは搬送先の病院で出血性ショックのため間もなく死亡した。
福岡県警小倉北署の発表によると、精算機の屋根の鉄製パイプ(直径約6センチ)が真下に折れ曲がっていた。パイプ屋根は支柱を中心に両側に羽を広げたような形で、強風で屋根の半分(高さ約3メートル、長さ約2・9メートル、幅約1・6メートル)が曲がり落ち、藤本さんの首を直撃したらしい。現場は繁華街にある複合商業施設「チャチャタウン小倉」の裏。藤本さんは近くのマンションに引っ越す娘のところに訪れ、引っ越し業者が来るのを待っていたとみられる。
同市では午前8時半頃から風が強まり、午前10時32分に23・5メートルの瞬間最大風速を記録。市消防局には「看板や屋根が吹き飛ばされた」「風にあおられて転んだ」など、午後8時までに計16件の通報があり、少なくとも4人を病院に搬送したという。
大分市中央町の公園では午後0時半頃、青空市場のテント1基が強風で倒れて客の女性(70)の肩を強打。同県中津市では午後3時頃、住宅2階のベランダにいた女性(63)が強風で転落し、歯を折るなどのけがをした。大分県内の最大瞬間風速は、由布市で29・2メートル、大分市で22・5メートルだった。
長崎県佐世保市では午後2時半頃、約1キロ沖の海上で瀬渡船(全長約7・4メートル)が転覆、船長と釣り客2人が海に投げ出された。3人は船底にしがみつき、船が風にあおられて海岸に漂着したため無事だった。
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九州・山口地方では低気圧に南から暖かい空気が吹き込んだ影響で気温も上昇。福岡管区気象台などによると、最高気温は大分市で7月上旬並みの29・3度を記録、全国で最も暑くなった。このほか、宮崎県日向市で29・1度、福岡県糸島市で26・2度、山口県萩市で25・9度の夏日となり、いずれも3月の観測史上最高を更新した。