心合いの風

ドイツは連日、快晴、気温３３℃以上。
もう、秋かな！？と感じた先週。それは私の大きな勘違い・・・。

欧州を襲う熱波。
日本のように冷房が普及していない欧州は暑さに弱い。
我家も冷房機器がゼロ家庭。（扇風機もありません・・・。）
電気屋さんや、スーパーの店頭に並ぶ冷房機器の周りにはひと、ひと、ひと・・・。
先日の電気屋さんには卓上扇風機と数台の大型冷風機があるのみ。
倹約家で有名なドイツ人も、さすがに、この猛暑には耐えられないご様子。
それも、そのはず、３年前の夏と同じ勢いで気温が上昇しているのです。
あの夏は、連日４０℃。
熱中症で多くの方が犠牲になった夏でした。

お隣の国フランスでは、大統領が閣議で
「徹底した警戒と弱者への連帯」を呼びかけているそうです。
猛暑の犠牲者の大半が高齢者。
社会的弱者の孤独が惨事を招いたという教訓から、
高齢者への一声運動や、ホテルなどの冷房がある施設を
避難場所として開放しているということです。
また、あのイギリスでも、
「地下鉄に乗車する時は必ず水を持参すること」と呼びかけているそうです。

日本の湿度９０％以上の夏から考えると、
私にとっては、湿度３５％程のドイツの夏は快適です。
しかし、これ以上に気温が上昇すると別ですが・・・。

今のところは、心地いい自然の風があれば大丈夫。
自分の気持ちを察してくれる風、
「心合いの風」に感謝です。