飼い猫の遠吠え

とにかく気持ちは前向きに寝る間を惜しんでほふく前進・・・

編笠山・権現岳:夏山山行その4

2010-07-28 02:39:34 | 山登りのたしなみ
2010年7月18日(日) 4:00 青年小屋テント場

朝4時起床。
9時間をほぼ眠りっ放しで朝を迎えました。気分は当然晴れ晴れ・・・かと思いきや、ちょっと頭が重めなのは、数日分の睡眠時間を一気に取ったためか、2000m級の高山の影響か。最初、19時就寝は早いなぁと思っていましたが、これで9時間しか寝られていないのですから、山では早寝早起きは大切ですね。
ノロノロと外に起き出すと、すでに明るくなっているようで、4時とはいえヘッドライトも不要な様子です。周囲では、自分と同じくこの時間に起き出す方が多い模様。



今日は間違いなくいい天気
早く出発して、いい景色を拝みたいものです



すっかり日の出の時間は逃してしまったようです



当日までどうしようかと色々と考えていましたが、テントを置いていくことにしました。
初日の山歩きで、結果はどうあれ、道中バテバテになったように、重い荷物を運んで歩く自信がまだ足りないことも確かですが、折角の山歩きで無理ばかりする必要もありませんので、楽な方を選択しました。ただ、テントが無くなった大型ザックは、軽いのは有り難いものの、抜け殻のようで収まりが悪いのがちょっと難点です。

朝5時。
テント泊の方々が撤収準備をしている中、青年小屋からいち早く出発となりました。今日も良い天気のようですし、景色も期待が持てそうです。
青年小屋から歩き始めること数分、前日の疲れのようなものが早速足に表れてきます。こんな場所をテントを担いだザックで歩いていたら・・・と考えると、この選択はやはり正解だったと思えて来ます。しかし、何というか、朝からフルパワーが出ないのは仕方ないですが、やっぱりノリが悪いような気がします。そんな気分でしばらく歩いていましたが、やはり綺麗な景色は、辛さを忘れさせてくれるようで、広がる雲海と富士山やアルプスの山々が一気にテンションを上げてくれます。自分ですら見知った山々が雲海の上に並ぶ姿は、来て良かったなぁと感動しきり。




そうそう、これが雲海



そして、頭を雲の上に出しているのが富士山
この連休に、富士山に行く計画も立てていましたが、体力的に思いとどまって正解でした



手ごたえのある森の登りを抜けると、いよいよ本番



のろし場だけあって展望は開けています



特に編笠山方面が絵になります



このコースで登るのも久しぶりだったので
もっと楽なコースのイメージでしたが、結構大変なので難儀



登れば登るほど、いい景色も見えてくるという
飴と鞭にすっかりやられてしまってます



ザレた場所は、滑らないように落とさないようにと気力・体力を使います



岩場もせっせと乗り越えて



権現岳山頂方面は、この時間は逆光で眩しくて見えません
写真も取り辛いったらありません



鎖場もそこかしこにあります
ストックは、ザレ場までにして後はしまっておいた方が登り易そうです



ここまで来ればもう一息



権現岳そばにあるのが権現小屋
小さいながらも、毎回にぎわっているのが印象的です



何だか、ドドーンという効果音が聞こえてきそうな写真になってしまった
『赤岳展望小屋』



実は、別の場所にエコトイレが出来るために、ここは、使用禁止の方向に
まだここからの景色を眺めていない方は、今が最後のチャンスですよ



青年小屋から権現岳までは、ザレ場やクサリ場もありますが、危険度は低め。それでいて、登っている感を楽しめる場所でもあります。 とはいえ、油断していると足元が崩れたりしますから注意しながら進みます。景色はいいものの、朝方は、丁度、日の出の方向と重なるようでして、権現岳方面は、眩し過ぎてよく見えません。ちょっと危険な場所を抜けて権現小屋まで来れば、後は最後の一踏ん張り。いや、トイレではなくてね。
そうそう、観音平登山口にも書かれていましたが、権現小屋のトイレがエコトイレになるそうで、例の展望小屋も今回で見納めになることでしょう。まだの方はお早めに。



分岐を過ぎれば、山頂まではあと一息
平坦な尾根道を歩いていくだけです



そして、権現岳山頂
朝いちに来たはずでしたが、予想以上に人がいてビックリ



ちょっと立つと怖かったので、標識と並ぶよりは、タッチだけしておきました
2,715m 権現岳登頂です



富士山と一緒



権現岳から展望を眺めるには、鋭角で落ち着かないので、手前の分岐が広くなっていて休憩と展望には最適でした。特に雲海と赤岳からの八ヶ岳の山々が一望出来て何ともいい感じです。
権現岳山頂までは、分岐から歩いて一分程。山梨百名山の標識の上に、山頂標識が剣と共に光っています。そちらまで行くには、若干の勇気が必要そうです。もちろん自分も念のためザックを置いてワシワシと標識の場所まで登ります。 展望はもちろんですが、その場で立ち上がるとやはり怖いものです。特に富士山を見ようと反対側の断崖を眺めると、足元からザワザワした感じが込み上げて来ます。格好つけたり無理は禁物です。

自分が来た方向を見ると、その登山道がトレース出来ます。恐らく、青年小屋から出発の皆さんが来ているようで、多くの人がこちらに向かっています。ここで混雑するのもお邪魔かと、来た道を戻って行くのでした。






さて、この後は・・・。

編笠山・権現岳:夏山山行その5

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4 コメント

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普段の睡眠不足を (K林@お昼寝)
2010-07-29 12:38:27
山で解消してるような感じですね。
こなると、山は生活の必需品ですな。

それはそうと、このテント場よさげですね、そのうち試してみます。
あれっ? (小太り親方)
2010-07-29 23:24:17
マジレポでかいねこ節が無いので、間違って別なblogに迷い込んだのかと思いました(笑)
それにしても、この雲海を見ると、疲れも癒されますよね。
次に狙う雲海はどこでしょ。
解消 (かいねこ)
2010-07-30 20:51:20
>K林さん

ただ、あまり泊まりで山にはなかなか行けないのが残念なところ。これが毎週になれば、健康的な生活となるはずなのですがね。
といっても、休みが終わった後の疲れで翌日からの会社が眠くて大変なので…いやはや。
こちらのテント場は、いいですよ。場所が広い、山頂が近い、水が美味しい、トイレが綺麗、缶ビールの種類が何と3種類!
雲海 (かいねこ)
2010-07-30 20:59:35
>小太り親方さん

最近、ブログをお休みし過ぎて、書き方を忘れてしまったようでして…マジレポばかりが続いてすみません(汗)。
雲海は、低山ばかりしか行かないもので、ここ以外では、あまり見た事がないのですよ。よい場所あったら教えて下さいませんか?

…って、コメントまで真面目になってしまいました(汗)。

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