飼い猫の遠吠え

とにかく気持ちは前向きに寝る間を惜しんでほふく前進・・・

天覚山・大高山:久し振りの埼玉低山

2015-04-19 15:27:23 | 山登りのたしなみ

山レポを書くだけの山行をしていないこともありますが、見直してみると、もう数年まともな記事を書いていないことに愕然。半ば放置していた時期もありますが、古い情報ばかりを並べているばかりのブログというのも少々さびしいということで、心機一転、書き始めております。


2015年4月18日 (土) 晴れ

丁度日程も空いたところに、久々の好天ということもありましたので、久し振りに低山登山に出かけることにしました。今回の目的地は、運動不足の自分にも安心な、西武線沿線地域。特に今回の東飯能駅から正丸駅にかけての沿線は、無理をしないで歩ける山々とエスケープやバリエーションに富んでいることもあり、自分にとっては、調整登山がしやすい地域として重宝しています。今回は、静かに歩きたいという希望もあり、東吾野駅からのコースを選択しました。

その沿線は、同じ埼玉県ですが、自分の地域からは、一度池袋に出なければならないこともあり、公共交通機関の最短コースで 2時間30分 かかってしまいます。とはいえ、早起きは得意分野ですから問題ない・・・というのは、当然フラグとなってしまい、案の定、起床したところで予定より1時間遅刻。いつもなら、ここで二度寝をして今日も行けなかったなぁと、昼頃に後悔することになるのですが、今回は、1時間程度であれば大丈夫だろうと決意も固く、そのまま出発することが出来たのでした。


早朝移動となれば、朝の食事は、大宮駅つくば本店の天玉そば
朝5時からやっているため、大変重宝しております
ここでおにぎりも調達します



池袋駅のホームには、ザックを持った登山者の行列が・・・
以前からも混雑はしておりましたが、予想以上の混雑にビックリしました
とはいえ、東吾野駅で降りる人は20人ほど



こういった表記も整備されており、最初にどちらに行っていいのか
悩まなくなったのは有難いです

団体の方が多く集まっていましたが、大体鎌北湖方面に向かっていました



天覚山へも標識があるため、迷わず登山道まで行けそうです



桜は当然ながら終わってますね



こちらが登山道入り口
久し振りの登山に喜びと不安が入り交じり



登山道は綺麗に整備されていました
この杉並木が今回の行程の殆どを占める景色となっております



山頂へはコースが2つ、尾根筋コースと沢筋コースに分かれていました

以前は無かったと記憶しておりますが、この「天覚山を守る会」の方が整備されたのですかね



涼しいのが良いだろうと、沢筋コースを選択した

・・・ものの、直ぐの所に貼られていた赤テープにつられてしまった結果、なぜか直登コースに突入
これは、間違いなく沢筋にはいかないよなぁ、と思いつつ登ってしまうのは悪い癖です



コースはちゃんとしていたため、特に問題なく歩けます



花もそこかしこ、もう春ですね



この鉄塔の場所が非常に見晴らしも良く、スペースもあって休憩に最適
ただ、出発から時間が経っていないため、休憩には早すぎるのが残念なところ



予想通りに道がなくなり、それらしい場所を尾根に向かって登ります



結局、尾根道コースの途中に合流
無駄な体力を使っただけの模様



道中の展望は望めませんが、こういったコースも悪くないです



少し広くなった場所が、沢筋コースとの合流地点
岩に根を張る大木の下が、両峯神社跡となっていました



そこからちょっと歩けば、天覚山山頂 (445m)
運動不足の自分でも40分ほどで到着です



ここのおすすめは、何といっても展望の良さ
食事をしつつ休憩するにはもってこいです



とはいえ、まだスタートから40分では、食事休憩には早いので
展望を楽しんだ後は、大高山に向かいます



初っ端から自分もやらかしましたが、結構きちんとした尾根道が伸びているため
そのまま気付かずに間違えることが多いのが、このあたりの特徴
このようなストッパーらしきものがあった場合には、きちんと確認してください



展望はありませんが、巨石が多いのが特徴
こういった岩を見ながら、何かに似ているかを想像して楽しみましょう



登りは大体このような感じ、細かいアップダウンが多いです



そして岩がたまにあります
それにしても、山頂以外で人にすれ違いすらしません



もう少し早めに来れば、桜も楽しめたかもしれませんね



あちらの山は、まだ残っているようですが



分かり辛い場所には、こういった標識がそこかしこにありますので
ちゃんと見ていれば間違うことはないでしょう



久し振りにこの看板を見て、なんだかシミジミ



自分がこの地域を頻繁に歩いていた頃に、大変お世話になったのがこの案内でした
非常に几帳面な文字と、分かり辛い道筋を大変分かり易く表記していたのが印象的でした

以前はもっと沢山あったのですが、今回歩いてみると、殆ど無くなってしまっていました
流石に10年以上経ってしまったので、そのままというのは難しいのでしょうかね



大岩の上にて長めの休憩、展望は無いですが・・・

アップダウンも多いですが、巻き道ルートも多く用意されています
ただ、こういった場所もあるので、やはり登らないとと思ってしまうんですよね



桜がハラハラ散っていくのが、太陽に照らされて綺麗でした
写真では表現できないので、これは、散った後の写真ですが



このあたりで、すっかり足元しか見て歩けない状態になってしまいました
視界に飛び込んでくる、こういった巨大な樹木は、見上げてしまいます



もう少しのようですね・・・えっ、飯能アルプス?!



○○アルプスは、○○銀座、○○富士のような、ご当地アルプスといったところでしょうか。
「沼津アルプス」や「須磨アルプス」が有名ではありますが、自分も歩いた「長瀞アルプス」も町が認定しているため、このあたりが一般的なものでしょう。

<沼津アルプス(静岡県)>
香貫山から南へ横山、徳倉山、志下山、小鷲頭山、鷲頭山、大平山と続く山稜線を地元の愛好会が整備し、名づけたもの。(沼津市観光WEBより)

<須磨アルプス(兵庫県)> 六甲山系の西端(横尾山・馬の背)

<三浦アルプス(神奈川県)> 阿部倉山・二子山・仙元山・畠山

<加西アルプス(兵庫県)>
のどかに広がる加西盆地を前景に、古法華を中心としてほぼ東西に連なる善防山(251m)から笠松山(244m)へかけての岩山の起伏が広がるのが見てとれます。このハイキングコースの魅力は、笠松山の山頂から善防山山頂へと、ゆったりと延びる岩稜です。(かさい観光Naviより)

<湖南アルプス/金勝アルプス(滋賀県)> びわ湖南部(西・大神山・堂山、東・竜王山・金勝山・鶏冠山)

<焼津アルプス(静岡県)> 花沢山・満観峰・高草山

<長瀞アルプス(埼玉県)>
野上駅から、満福寺・野上峠・宝登山頂を経由し長瀞駅までの総距離8.8km、約3時間30分の行程の初級者向けのハイキング道。(長瀞町観光協会Webより)

<宇都宮アルプス(栃木県)> 篠井富屋連峰(しのいとみやれんぽう)
<鎌倉アルプス(神奈川県)> 鎌倉北部の尾根道を歩くハイキングコース(天園コース)
<日立アルプス(茨城県)> 風神山・高鈴山・神峰山・羽黒山・鞍掛山
<桐生アルプス(群馬県)>  鳴神山~吾妻山
<小鹿野アルプス(埼玉県)> 般若山~釜ノ沢 五峰
<相州アルプス(神奈川県)> 高取山~華厳山~経ヶ岳
<湖西アルプス(静岡県)> 湖西連峰
<湘南アルプス(神奈川県)> 高麗山~浅間山~湘南平



他にもまだありそうですが、本題から外れますので割愛しまして、本題の「飯能アルプス」は、天覚山・大高山・伊豆ヶ岳に続く稜線となっていますが、天覧山から含めることもあり、明確な設定は無いようです。スポーツエイド・ジャパンが2013年より企画している「飯能アルプス~奥武蔵丸山スーパートレイルラン」とヤマノススメ(アニメ)で一般的になった感じがします。

ただ、どのあたりがアルプスかと聞かれると、「長瀞アルプス」もそうでしたが・・・。



登り坂、登り易そうな感じもしますが、意外に根っこが邪魔なんです



前方に十字架らしきものが見えてきました



が、山頂標識でした、大高山(493m)到着
ここまでで1時間と大体コースタイム通りです



少しの展望ですが、桜がまだ残っておりました



ここからは下りルート
しかし、この時点で足の疲労は相当なものに



道路に出ました



再び登り



杉並木を歩き



なんとか前坂まで到着
ここから吾野駅に行って終了とも考えましたが、スタートしてから2時間30分
折角の山歩きをもう少し楽しみたいと考えまして



そのまま継続です



以前は、破線のコースであったスルギの道
今では、ハイキングコースになっているとは、いやはや
地図、買わないとですね・・・



通常のコースと比べると、少し不安定な部分も多いです
雨などの時には要注意です



再び道路歩きを経て、山道へ
以前は、このあたりは分かり辛かった記憶が残ってます



コース上にあった 552.1m 標識(三等三角点)



下に見えるのは、石灰石の採掘場
発破注意という注意看板もありました



小さな花もそこかしこ



見た目ほど危険な場所も無く、分かり易いコースでした
それにしても、相変わらず人がいません
これまでにすれ違ったのは、6組ほど



カタツムリ



六ツ石ノ頭 540m
この石が6個あるのかと数えてみたが、ちょっと違うようです

休憩したとはいえ、前坂から2時間も経っていた・・・これは、遅い



杉並木しかないので、たまに巨木を見ると癒されます



こちらがスルギの分岐点
子の権現まではあと少しと、ちょっと余裕が出てきます



スルギの上にピークがあるようなのですが、この巨大な岩を登る体力はもうありません



破砕場から飛んできたのでしょうか



見知った場所に到着して、ようやくひと安堵
ここまでスタートから4時間30分



子の権現に到着です



恐らく伊豆ヶ岳からのコースで来られるのかと思いますが
このあたりから、登山者の方がひっきりなし



境内の桜が綺麗でした



次はまともに歩けるようにと金のわらじに祈念します



奥には、東京スカイツリー眺望処があります
まぁ、見えませんでしたが・・・



帰りは、西吾野駅コースに



この分岐をまっすぐ行くとイモリ山に行けるのですが
以前の案内標識がなくなってしまったのは、やはり残念です



静之神社までくれば、もう下界



展望がない場所ばかりだったため、開放感があります



おおっ、割れてる



国道299号から見える小床橋を渡れば、この山行も終了です



駅前にある天神社
神紋を見るまで上の赤い絵は
富士山をかたどっているものかと思っていましたが、屋根ですね



少し冷たい風が吹き、良い天気での山行となり良かったです



西吾野駅到着
出発から6時間10分ほど、最初にしては頑張りました



==
<行程>
東吾野駅 (9:30) ~ 天覚山 ~ 大高山 ~ 前坂 ~ スルギ ~ 子の権現 ~ (15:40) 西吾野駅
行動時間 6時間10分

<トイレ>
子の権現にあり、その他無し

<コース特徴>
人の少ないコースの為、静かな山行が楽しめます。展望は、天覚山山頂が非常に良いですが、他は、殆ど杉並木。東吾野駅・吾野駅・西吾野駅と平行に鉄道が走っているため、途中抜けがし易く、自分の体調その他に応じてコース取りが出来るので、リハビリにおすすめ。体力のある方は、天覚山の前を延ばすか、子の権現の後に伊豆ヶ岳まで行くかなど、追加のバリエーションも考えられます。
==


<おまけ>
色々な電車が乗り入れとなった首都圏の私鉄各線。
西武線も例外ではなく、有楽町線・副都心線などと直通運転が取られるようになりました。

休日は、登山者でごった返す西武線。
飯能行の電車も案の定、山帰りの登山者で賑わっておりました。大きなザックを脇に置き、登山のメンバーと楽しそうに騒ぐ姿は、いつも変わらぬ西武線の休日の光景です。

飯能駅が終点のため、電車の乗換で降りた我々を待ち受けていたのは、地下鉄経由横浜中華街行の東急東横線乗り入れ車両でした。ご存知の方は想像がつくと思いますが、赤い座席と何となく高級感を感じさせる車内が特徴のあの東横線車両が待っていたのです。

山行を終えた薄汚れた我々にとっては、どうにも居心地が悪い小奇麗な車内。
しかも、乗り込んでくる客層が明らかに違います。都会、いや東横線オーラをヒシヒシ感じます。先程まで、我が物顔で座席を占拠していた面々も、これには小さくなるしかありません。見るからに邪魔者扱いをされている巨大なザックと、何となく隣から避けられている感をヒシヒシと感じ、ザックを抱えながら小さくなりつつ、違う徒労感に苛まれたのでした。

池袋乗換ということもあり、結局、各駅停車の西武線に乗り換えることとなったのですが、同じく乗り換えなのか、退避する登山者が結構いたのが印象的でした。

登山者を寄せ付けないオーラを発散する東横線、恐るべし。

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3 コメント

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Unknown (hiro)
2015-04-21 09:17:09
そうそう、ヤマレコに登録しないと^^;ね

天覧山、なんだか「ヤマノススメ」でいい選択ですね~
子の権現は足腰の神様だし、これからの山歩きに準備万端じゃないですかっ
そして、登ったら行った山の記録を見る!これだ^^
返信する
天覧山 (かいねこ)
2015-04-22 14:02:30
>hiroさん

そうそう、まずは山に行かないと始まりませんから(笑)。

天覧山も子の権現もムーマ君も少し知名度が上がりましたね。
この山域も盛り上がって、来る人が増えると嬉しいです。
良い場所があれば、ご紹介しますね。
返信する
Unknown (sanae)
2015-05-14 19:33:17
このコース歩いてないデス・・^^;
静かそうで、いいですね。
さすが委員長!
破線歩いているし^^
学習しているし・・・ニッ!

東横線確かに浮きますよ、デカザックは尚更・・^^;
身延⇒渋谷高速バスで渋谷で乗った時は乗るの嫌だ~と思いましたもん。夜中まで混んでますから乗るっきゃないし、視線が痛かった・・・^^;
なわけで、マイカー登山が気楽です。
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