飼い猫の遠吠え

とにかく気持ちは前向きに寝る間を惜しんでほふく前進・・・

北海道旅行その3:フェリー2等にようこそ!

2005-08-27 23:33:15 | 旅行のたしなみ
・・・またフェリーですか?

そう、懲りずにフェリーです。だから、カムイワッカ以外にネタ(以下略)・・・。
ということで、もう帰りの話です。魅惑のフェリーの帰り編です。

行きの船旅を見る限りでは、意外に楽しい船旅じゃない~、今度行ってみようかしらん。(´∀`)/
なんて、お思いの方々、それは寝台でのお話です。ランクとして、特等、1等(A/B)、2等寝台、2等となりますが、快適な船旅を約束できるのは、特等・1等まです。あんなことを書いておりますが、2等寝台は、自分のような、まぁ寝る場所さえあれば幸せという心の広い人向けです。旅好きの方や山小屋やテントでも大丈夫な方であれば、全く問題なく快適とは思えるはずですけど・・・。カップル、中流以上のご夫婦、家族連れであれば、間違いなく1等以上をオススメします。はい。


行きは、長距離・深夜便(大洗~苫小牧)ですので、等級は別にしても全員寝台だったので良かったのですが、帰りは、長距離便が取れなかったので、近場の便(苫小牧~八戸)を選択しました。寝台も取れなかったので、2等を選択。…まぁ、今回初めて寝台と書いたとおり、いつも2等なんで、驚きはしないのですが。
ただ、今回は、週末+帰省タイミングに引っ掛かったこともありまして大混雑。あと多分、行きに2等寝台を初めて経験してしまったからでしょうか、すっかり身体が贅沢ブルジョア体質に変貌してしまったようで、疲れましたね。(T_T)


帰りは、一人ぼっちですから、車を船に入れて、My毛布(これ大事)を抱えて、いざ場所取りをするべく船内に来てみれば…

無い (゜Д゜≡゜Д゜)

無い (゜Д゜≡゜Д゜)


そう。すでに2等は、座るところも無い位に、ファミリーと夫婦・カップルが陣取り完了をしておりました。中には、その人数でそんなに取るんか!という馬鹿家族…お子様連れの方もいらっしゃるんですけど、こちとら悲しい一人ぽっちさん。何となく主張し辛いわけで…。_| ̄|○

<解説>
2等未体験の方にご説明。2等は、野球の外野自由席のような感じで、場所の決まっていないフリースペースが与えられます。大体、15畳程度の5-6部屋が割り当てられているのですが、早い者勝ちで場所を確保出来ますので、早く入ってきた人がいいスペースを確保できるわけです。人が居るだけでは、何処までのスペースが確保できたか判然としないため、勝手にスペースに入ってこられることが多く、慣れた人は、毛布やシートを広げて領土を宣言(?)します。基本的には、車の入庫と人の搭乗は同じタイミングとなるため、車を入れる時間がタイムロスとなり、運転手が来る頃には、場所取りすでに終わってしまうわけです。同乗者は、車とは別に入ることとなるため、連係プレーが組めますので、同乗者の方にしっかり場所取りを依頼しましょう。

・・・って、独り者は、どうにでも出来るからだと思っているからなのでしょうが、もうちょっと独り者をいたわってやって下さい・・・。。・゜・(ノД`)ヽ(´Д` )


結局、一人もの軍団は、入口付近の劣悪環境に寝っ転がるスペースも与えられないまま、寄り固められるのでした。基本は、胡坐か体育座り。四方を人に囲まれて小さくなっているのですが、部屋から出入りする人からは、「邪魔だなぁ」とか「可哀相」なんて視線を浴びつつ耐え忍ぶのでありました。

そして、恐ろしいのは、自分たちより後ろで車を入れた人や遅れてきた人が後から来るわけですが、どうもすでに場所を確保している方々を攻撃(?)することは少なく、自分たちの仲間入りをしに来る訳で・・・益々劣悪環境の悪循環が繰り広げられるわけです。

しばらくすると、朝の通勤ラッシュでの満員電車のごとく、無言の連携が生まれてきまして、入ってこようとする人たちを、

まずは、殺気でご挨拶。(`□´)

入り口の面々が、もう一杯ですよをアピール。(ノ `Д´)ノ

・・・そんなわけで、席を立ってしまうと何をされるか分かりませんし、場所はどんどん劣悪になって行きますし、あんだけ広々取っているガキが「狭~い」とかほざくし、苛立ってますから能天気なおしゃべりも出来ませんし、で、出航時には、すっかり無言の殺気立った部屋が出来上がってしまうわけです。

で、このまま、9時間30分 (゜Д゜|| ) ですから。


・・・しかし、そんな状況には、悲しいかな慣れている自分は、領土拡大を目論みます。

基本戦略1:ライン際を狙え

オセロの基本でもあります。角が一番いいのですが、当然一番いい場所ですので、無理ですから、寄り掛かれる場所を確保して背後を守りましょう。安心できます。

基本戦略2:徐々にライン際を進行

ライン際の一角を確保したら、そのまま手を伸ばせるところまでの場所は確保しましょう。荷物をさりげなく置いてしまうのが有効です。

基本戦略3:足を伸ばす

横の次は縦です。足を伸ばさなければ寝ることもままなりません。足であれば、ある程度許してもらえることも多いです。隙間を狙って、伸ばしてしまいましょう。周りがいい人そうでしたら、足スペースを貰うように交渉してみましょう。普通は、OKしてくれますよ。

基本戦略4:毛布でスペース確保

ある程度自由度ができたら、毛布(有料貸出しています。アウトドア派でしたら寝袋でもいいです)を広げて自分の陣地をアピールしましょう。少しずつ密かに広げて伸ばしていくのがポイントです。とにかく、寝られるスペースまで広げなければ、話になりません。


…という事で、なんとかスペースを確保しました。隣りの体育座りの初心者さんには悪いけどね…。(-.-;)
その後、隣りの家族が等級変更(搭乗前にキャンセルが出ている場合、これが出来ることもあります。特に大人数の場合は有効です。2等から2等寝台への移動もありますが、当然1人ずつ場所がバラバラにされてしまいますので、場所が確保できているのでしたら一緒の方がいいですよね)して出て行ったので、ちょっとは広くなりました。良かった良かった。

出航までの時間は、そんな精神戦に費やされます。
そこから、30分後の0時30分から7時30分までは、消灯タイムで部屋の電気は消されてしまいます。別にロビーでビールを飲んでクダを巻いてても構いませんが、雑魚寝ですから周りに迷惑をかけないように、前回のことが無いようにセーブしてちゃんと寝ます。イビキのうるさい人がいない事を祈りつつ…。

7時起床。もう、あと2時間30分ですから早いものです。朝になれば、部屋にいる必要もありませんから、食事して、甲板でのんびりするのが一般的のようです。


・・・とまあ、前回にも増して、あまり面白みの無い報告となりましたね。
基本的に、消耗戦→寝る 位ですからね。

是非、一度くらいは、こんな2等体験をしてみて下さい…。
ただ、普段の空いている時に行くと、大の字になれる位ですから、結構快適なんですけどね。

夏休み期間中の週末に行くとこうなりますという報告でした。

えっ?写真ですか?
あんな殺気だった空間ではさすがに・・・((;゜Д゜)
コメント (10)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 北海道旅行その2:北北東に... | トップ | 北海道旅行その4:ああ、憧... »
最新の画像もっと見る

10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
師匠の教えを守りましたとも(爆) (かいねこ)
2005-08-29 01:16:55
>かむかむわんわんさん

「行ける」に体脂肪5%(爆)。



師匠~、美味しいビールとお酒と肴と珍味が待ってますよ~。

富良野スペシャルが待ってますよ~。

野趣あふれる温泉がたんまりありますよ~。

これだけでも、探求する価値ありですよ~。

2回分の飲み会をガマンすれば行けますよ~(多分)。



いかがですか?師匠。



そうそう、山も違いますよ。景色はとにかく雄大ですし。1500-2000mなんですけど、場所柄本州の2500m-3000m級に匹敵する環境らしいですよ。…ぁ、これは逆効果(爆)。
返信する
カラオケルーム?! (かいねこ)
2005-08-29 01:08:32
>sanaeさん

皆さんやはり体験されているんですね(笑)。同志が多くて嬉しいです。

カラオケルームですか…なかなか入り辛そうですね。たぶん勇気を振り絞って行ってみたら、「二人の世界」的ムードがムンムンしていたんでしょうね。やっぱりこういう場所ですと、裕次郎ですか?雄三ですか?(お前はいくつだよ…)
返信する
続きますよ(笑) (かいねこ)
2005-08-29 01:04:33
>しげぞうさん

おおっ、同志!!

そうそう、大学の山サークルの方々や、けったグループも結構いらっしゃいましたね。人数が多いんですけど、その辺はわかっているようで、ちんまりしてました。アウトドア系の方は、謙虚な人が多くて嬉しいです。

困ったさんは、常識が無いというより、慣れていないんでしょうね。特に、キャンプ上がりのアウトドア家族は、慣れているかと思いきや、ドーンとシートを2面広げてくれました。違う意味で慣れていて、ちょっと困りました。

ただ、一番困ったのは、仕切りやさんですが(苦笑)。



特等?!

写真を見る限りでは、えらいゴージャスなんですけど…。確かに、子供には早すぎますね。

乗りたいですが、自分の新婚旅行用にとってきます(笑)。



北海道ネタ、新しいネタが出来るまで、重箱の隅をつつきながら、苦しくも続いていくと思います(汗)。
返信する
フェリーQ&A (かいねこ)
2005-08-29 00:50:23
>heppocoさん

…何だか最近、皆さんの興味を削ぐような内容になっているようで、「止めときます」が多いように思えて悲しいです(涙)。



…ええっと、た、確かに、車無しですと船を使う理由が激減してしまうかも知れませんが、ほら、あれですよ、スローライフ。最近、18切符の旅が中高年に再ブームになっているように、スローな旅がもてはやされているわけですよ。で、ですから、そんな時代の流れに乗ってスローな船旅もオツなもんですって訳ですよ。後、最近飛行機も怖いですからね。

タイタニックっぽいって…沈みますやん(汗)。



残念ながら、出航後の車区域への出入りは禁止されております。ですので、船内にいなければいけないんですよ。残念。



…えっ? 忘れ物をした場合ですか? 緊急性の高いものであれば、無理を言えば大丈夫のようですが、自分のようにカメラを忘れたなんていうのは、多分駄目ですね。…あっ、書いちゃった(激汗)。
返信する
弱肉強食 (かいねこ)
2005-08-29 00:06:41
>mymt804さん

2等寝台は完全指定ですから、気のちっちゃいmymt804さんでも大丈夫ですよ。2等寝台も場所とりか? と意気込んでましたが、乗船手続き時にすでに割り振りがされておりました。



自分も気が小さいので、一度、闘争にすら参加できずに撤退して、甲板で泣いてましたから…。
返信する
ホッカイドウ… (かむかむわんわん)
2005-08-28 23:45:59
一生の間に、「行ける」方に100円。

「行けない」方に1000円(ちいせぇ~)賭けてる師匠です。

どんな苦行であっても、既にして「行った」ことだけで意義があるのです、北海道は。

と、思います。

ギャラリーとしては。

で、ギャラリーとしては、「そうか、そうか、苦行であったか~」と、ひっそりほくそえみ…もとい苦楽を共にしたかのような思いを味わえる捨て身・渾身のレポートに、
返信する
Unknown (sanae)
2005-08-28 22:40:13
2等・・そうでした。息苦しくて、あっちこっち動き回ってましたよ、部屋の外を。

カラオケルームがあったときがあって、歌い続けたことがありましたっけ



ものすごく広~い部屋だったのに、だ~れも入ってこなかったんですよ。入ってこれない「二人の世界」的ムードが漂っていたのかしら? ←ナイ!無い!



ここも早い者勝ちな感じですね。

歌は苦手だから、人が来たら立ち去ろうと思っていたのに、そんなわけでずっと出るに出られず
返信する
お、お疲れさまでしたっ! (しげぞう)
2005-08-28 15:38:05
2等の悲劇!しげぞうも学生時代に体験しましたが、かいねこさんのブログを拝見して記憶がよみがえってきました。ワンゲルでは北海道も九州もフェリー2等なんです。しげぞうは舞鶴~小樽と、大阪南港~宮崎を経験しました。

マジ、常識のない客はムカつきますよねー!!場の空気を読め!みたいな。でも、しげぞうも超小心者なんで、じわじわ陣地を広げるそのお気持ち、良く分かりますーーー!!!



そういえば、特等、一回だけ経験したことあるんですよ!なぜか小学校の遠足。明石~淡路島で(近っ!)。一班に一部屋で、ツインベッドと洗面台がついてて、子供ながらにこの部屋に6人くらいでどうすればよいか分からず、もてあました記憶があります。。。



北海道ネタ、これでおしまい?じゃないですよね??(笑)
返信する
フェリー (heppoco)
2005-08-28 13:20:32
報告ありがとうございました。

未経験の私にとっては興味津々、ワクワク読ませていただきました。

もちろん!

前回の寝台を読んだ後は、「なかなかいいじゃないフェリー」の感想。

今回の2等を読んだ後は・・・「やっぱり飛行機がいいなも・・・^_^;」です。

第一、車持ちでない我が家にとってメリットは格段に減ってしまいそうです。

でも甲板の写真は「タイタニック」っぽいですよね(笑)



ところで疑問が一つ!

車ごと乗っているのだから「車の中で宿泊」っつーのは許されないのでしょうか??

返信する
面白み (mymt804)
2005-08-28 10:28:44
フェリー経験の乏しい自分には、充分面白みありましたよ。

そんな状況なんですねぇ。もしかしたら、2等寝台を利用することもあるかもしれないので、かいねこさんの基本戦略を頭の片隅にとどめておこうと思いました。



でも気のちいちゃいので体操すわりしてそうでいややわ…



返信する

コメントを投稿

旅行のたしなみ」カテゴリの最新記事