市川稔の米(マイ)情報

赤字補填?

宮城を訪問していたときのこと。

民主党の農業者戸別所得補償の話題に。

60万俵は生産している大きな地域。(潜在生産力は100万俵)
そこの農協の組合長、専務、それに取引のある生産者(農協理事)、もうお一人は小生が桃源郷と呼んでいる筋金入りの有機米生産者。

小生が質問しました。

生産費と販売価格がバランス取れず赤字になると補填してもらえるという見方もできますが、自らの経営が赤字だということを発表するようなものですが、それでは恥ずかしいという感情はないのでしょうか?

いとも簡単に、

「そんなことを思う人はいないだろう。もらえるものはもらえという考えでしょう。」

へぇ、そんなものかいなと不可解なキモチでありました。

小生思うに、

農業は弱い
自由化したら大変だ
自給率低い

だから、
国内農業は守らなければならない
自給率上げなければならない


だから、
多額の予算(税金投入)が必要だ。

こういう論法ではなかろうか。

長らくの自民党中心の政権は「政・官・業」のもたれあいでやってきた。
その結果、農村に行けば建物・設備は素晴らしいものがあり余るほどある。
どんな田舎に行っても舗装されていない道など探さないとないくらいだ。
スーパー農道とやらは県道や国道よりすごいものがある。
スーパー林道という行く先のない道までこしらえた。
今さらやる必要もない農地改造も各地で行っている。

これもやり過ぎた。

もういいだろう。

今度は販売農家(30a以上、年間販売額50万円以上)すべてに所得を補償するという。
間違わないで欲しいのは「保証」ではなく「補償」です。

それでも総額1兆円以上もの金(税金)を農業者に現金で渡すというのだ。

国内農産物の生産額はおおよそ8兆円強だという。
そこへ1兆円以上補助するというわけ。

ワタシニハリカイデキマセン。

自分で出来ることを一所懸命やることにしましょう。

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