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市川稔の米(マイ)情報

新潟コシヒカリBL試食

3日間ほど、新潟に行っていました。新潟は広い広い!北陸3県の富山、石川、福井を合わせた面積と、ほぼ同じですね。10.938平方kmあるのだそうです。ちなみに富山2,801、石川4,185、福井4,189平方km。米生産も突出しています。

平成16年産は作況悪いですが、60万トン弱の生産を誇っています。日本全体の米生産の約7パーセントを占めています。ご存知のように生産品目は、圧倒的にコシヒカリです。価格も生産量もコシヒカリのチャンピョンです。

その、ナンバー1コシヒカリ産地の新潟が一大勝負に出るので注目しています。

当、ブログでも何度か取り上げましたが、コシヒカリ生産を全面的に中止するという決定です。

新たな品種。いもち病に強い遺伝子を得た、コシヒカリ新潟BL1号~6号という「新品種」に県全体で切り替えるというものです。

すでに、平成17年産の作付けは、なんの不安もなくBLコシで進んでいます。(?!)

小生が不思議に思うのは「新潟のコシヒカリは新しく生まれ変わりました!」と、大々的に宣伝して、コシヒカリを新しくした、「コシヒカリBL」として販売するなら、なんの問題もありません。

調べたところによると、BLコシヒカリとは表示せずに、あくまでも「新潟コシヒカリ」として販売してゆく方針のようです。

平成18年産米からは、本物のコシヒカリは、新潟では「コシヒカリ」として認めないという計画だそうです。

生産農家が集まる、講習会に招かれました。小生は、消費現場の実態についてお話する機会を得ました。

その会合で、同地区のコシヒカリとコシヒカリBLの試食会もありました。

出席者は、皆さんコシヒカリを生産してきた方々です。

単純にAとB、どちらが美味しいですか?という質問に対して、45対15に分かれました。

BLは15人です。



小生はこだわり米専門の超専門店を経営しています。

米の食味の差なんて、微妙なものです。

その微妙な差を「微差」と呼びます。

プロ生産者は、種選びから、土作り、肥料設計など、わずかの違いに命をかけて(大げさか?)行っているから評価されるのです。

コシBLはコシヒカリではありません。

微妙な差があります。

この僅かの差を疎かにすると、大きなtsunamiが来るかも知れません。

そうならないことを祈るばかりです。


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コメント一覧

市川 稔
コシヒカリBL
かたのさん、米爺さん、コメント有難うございます。



そう、ニセモノを排除するために、新潟がニセモノを本物とすると、ルールを変えたのです。



日本では、あるルールで遊んでいたが、胴元(政府や行政)が不利になるや、ルールそのものを、プレイヤーに相談せず、胴元が勝手に変えるということを平気でやる。



でも、今度の場合はそんなに簡単に行きません。



なぜなら、DNAでは違う遺伝子でも、玄米検査の時にはDNA検査なんてやりません。



ましてや、目視での検査です。



その違いを視るのは不可能とのこと。



結局、コシヒカリもコシBLも、コシヒカリでの検査になれば、それこそ何のために始めたのだろうと・・・。





さーて、どうなることでしょう??????
米爺
コシヒカリBLついて
 すべては市場が判定するでしょう。その判定が吉と出るか凶とでるか、これは見物ですねえ。わくわくするほど楽しみです。
かたの
やっぱり不思議だ
純コシヒカリがコシヒカリでなく

耐病性遺伝子を有するBL種が

新潟コシヒカリとなる?

極端に言えば「遺伝子組み換え」

に近い品種と発表したら

どう消費者は反応するのだろうか

(押して知るべし)

それにしても

行政側は新潟だから許容範囲を

広くしているのだろうか?

もし他県が実施したら

どう動いただろうか?

(以上独り言)
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