政府や与党が民間である「全農」や「農協」に改革を迫るというのはどういうことなのだろうか?
わたしにはどうにも理解が出来ない。
こんなニュースが。
全農がスシローに最大40億円出資し、お米の直接取引を目指す。
産経
日経に至っては3月1日朝刊の一面トップ記事だった(地域によって変わると思います)
全農は米卸に対して玄米を供給することでバランスを取って来ていた。
お客様である、米卸を経由せず、ユーザーに直接白米を販売するというもの。
これって、商道徳からみてもおかしくないかい?
従来より優れた商品、サービス、価格面でも競い合って、小生は競い合ってということは好まないが、
顧客側がそれを評価し取引先、仕入先を変更するならわかる。
最大40億円も出資して、株主としてモノをいうというやり方はいかがなものか?
これは、総合商社のビジネスのやり方だ。
ローソンにしてもファミマにしても、筆頭株主になって、関係先と取引させて商売を拡大する。
小生に云わせれば、子会社にモノを売るというのは誰だって出来る。
話しを戻すと、全農が米卸経由せず、ユーザーに直販することで農家の手取りが増えるとは思えない。
生産農家と消費者、ユーザーがあれば完結などという短絡な考えではないと思うが、やっていることはそれに近い。
お米のことで言えば、在庫リスクというものが一番大きい存在。
また、買いたい価格というのが売る側の「原価」というのは無関係なのだ。
あなたが、なにかモノやサービスを買う時に提供側の原価というものを意識しますか?
逆に、生産者団体であれば原価を意識せざるを得ないだろう。
しかも、全農に対して委託販売でなく買い取りにせよと迫っている。
在庫リスクはどこが負うのか?
欲しければ高くても買う
要らないものならタダでもいらない
農業改革というものが、いつの間にか農協改革、全農改革になっていませんか?
もっと言えば、
小生の会社でお付き合いさせていただいている農業経営者は農協や全農を頼りにしている人はほとんどいません。
自分で作ったものは自分で売る。
直販もあるだろうし、弊社のような会社と取り組んでやるものもある。
商品に自信のある農業経営者は人のせいにしない。
全農が直販したらなにかよくなるなんて妄想に過ぎないと小生は思う。
最新の画像もっと見る
最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2004年
人気記事