今から100年前の1925年3月22日、東京放送局(現在のNHK)で日本初のラジオ放送が開始されました。「こんにち、只今より放送を開始いたします」というアナウンサーの呼びかけで始まり、音楽やニュース、天気予報などが生放送で提供されたそうです。
世界で初めてラジオ放送が行われたのは、その5年前の1920年11月2日、アメリカ・ペンシルベニア州ピッツバーグのKDKA局によるものでした。この歴史的な放送は、当時のアメリカ大統領選挙の結果をリアルタイムで報道するために行われました。KDKA局は、放送を通じてジョン・ハーディングの勝利を伝え、これが人々に新しい形の情報源としてのラジオの価値を認識させた瞬間だったのです。
ラジオ技術は、それ以前にグリエルモ・マルコーニ(1874-1937)らによって実用化され、船舶や軍事での通信手段として活用されていましたが、KDKA局は初めて定期的な番組編成を組み、ラジオを家庭に浸透させる基盤を築きました。
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