2032年に地球に衝突する可能性がある小惑星について、衝突確率が0.0013%に減少したとのニュースがありました。衝突確率は一時2.86%まで上がったようですが、衝突する心配はほぼなくなったとのことです。一方、月に衝突する確率は1.7%にあがったそうです。
地球の歴史を振り返ると、小惑星の衝突は決して稀な出来事ではなく、生命の進化や地球環境に大きな影響を与えてきました。約6600万年前の「チクシュルーブ衝突」は、恐竜の絶滅の原因となったのではないかと多くの人に知られています。
現在のメキシコ・ユカタン半島に直径10〜15キロメートルもの巨大な小惑星が衝突したこの出来事は、想像を絶するもので、大量の塵や硫黄化合物が成層圏に放出され、地球規模の寒冷化や暗闇、酸性雨といった過酷な環境変化をもたらしたといわれています。巨大な津波や地震も発生し、当時の生態系に壊滅的な打撃を与えたことは疑いありません。しかし、この大絶滅を生き延びた一部の生物が新たな進化を遂げ、現在の多様な生命へと繋がっていることも事実です。
地球環境の歴史は、宇宙からの影響と密接に関わっているのですね。