日本各地で山林火災が相次いで発生しています。大変な災害です。連日の消火活動に対応されている消防や自衛隊の方々、ありがとうございます。
最古の公的な消防組織は、古代ローマ帝国にありました。紀元6年のローマ大火を契機に、初代ローマ皇帝アウグストゥス(紀元前63 - 紀元14)は、「ウィギレス」と呼ばれる組織を設立しました。この消防隊は、古代都市における火災の消火活動と夜間の治安維持も兼ねた非常に革新的な存在でした。約7000人の隊員から成り、バケツやポンプを用いて火災に立ち向かったといわれています。また、火災を防ぐための建物の規制や都市計画の基盤もこの時代に形成されました。古代ローマのウィギレスは、現代の消防隊の原型ともいえる組織でした。
その後、近代的な消防組織が誕生する契機となったのは、1666年のロンドン大火です。この壊滅的な火災により、ロンドン市内の家屋の大半が焼失し、数万人が避難を余儀なくされました。この経験を契機に、ロンドンでは火災防止のための法律が制定され、最初の恒久的な消防隊が設立されました。
消防活動は時代とともに進化を遂げました。現代では防火技術、通信機器、化学分析などを活用した消防活動が展開されています。
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