犬もおだてりゃ人捜す

偶然見た「犬あげます」のチラシ。そんな出会いから迎えた子犬が、災害救助犬になったのだ!

ミカの好きなこと

2007年11月29日 | お気楽日記

画像は「とわ家の事情」より


現在のママさんに引き取られる以前は、米軍人と暮らしていたミカちゃん。
そのときの生活は、あまりに飼い主の身勝手なものでした。
飼い主が構いたいときには、ず~っと抱っこをし、食べ物は人間と同じものを手ずから与え、ときにはビールやワインを飲ませ、寝るときは同じベッドで、という毎日でした。

イヤ、別に、犬とのこういう生活だって、ありだと思いますよ。
何が何でもこうじゃなきゃいけないなんて、他人が口出しする必要はありません。
でもそれは「その結果どんな犬になろうと、終生、面倒を見る」という自覚と覚悟があればこそ。
残念ながら、以前の飼い主には、そんなものは露の先ほどもありませんでした。

アメリカに帰国するその日の朝まで、同じベッドで寝ていたミカちゃんを、まるで読み終えた新聞か雑誌を捨てるように、置き去りにしてしまいました。
犬はかわいいけど、引越ししたらまたそこで新たな犬を迎えればいい、という考えだったようです。

置き去りにされた犬がどういう運命を辿るかは、想像しなくたってわかります。
そこで見かねたママさんが、ミカちゃんを引き取ったというわけでした。

長らくそういう生活を送っていたミカちゃんですから、引き取られたときには、全く社会化ができていませんでした。
そりゃそうだ、ほとんど外の世界を知らないんですから。
だから、人が怖い、犬は嫌い、猫も嫌いと、世の中イヤなものだらけでした。
ましてや、基本的なオビですら、人と何かをするなんてとんでもない、という状態だったのです。
ですから以前、訓練に通っていたところで、ミカちゃんは困ったちゃん的な扱いを受けてもいました。


そんなミカちゃんと、今年の初夏から捜索訓練を始めました。
とはいえ、もともと人が怖いのですから、ちゃんと探してくれるか、見つけても近寄って吠えることができるか、脱走して行方不明になりはしないか、と最初は不安でいっぱいでした。
失敗しても、吠えられなくても、とにかく盛り上げて、人は怖くないこと、そしてこれが楽しい遊びだと思ってくれるように、いろいろな練習を重ねました。
すると、どんどん意欲的になり、捜索はおろか、近頃始めたオビディエンスでも、正面に座らせて見つめ合っていると「ほらぁ!早くコマンドだしてよ!」とワンワン要求するほど、やる気が出てきました。

でね、最近になって、このママさんが動物とお話ができるという、アニマル・コミュニケーターの方にみてもらったそうです。
そうしたら、 “ミカの好きなことは・・・・訓練” ですって。
理由は、みんなが褒めてくれるから、だそうです。単におやつが欲しいから、じゃないんですよ。

私はそのアニマル・コミュニケーターの方にお会いしたことがないので、大変失礼ながら、この話がどこまでホントだか、その方の能力がどのくらいのものなのかは、正直言ってわかりません。
わかりませんけれども、この動画を見れば、ミカちゃんが捜索を楽しんでやっているのは、充分すぎるほど伝わってきます。

ミカ
ミカ
by inubaca

押しつけだけでは味わえない訓練の楽しさと、生い立ちで躓いた犬が、人との信頼をどう築いていくのかを、私に教えてくれたのは、他ならぬミカです。

ありがとうね~~

9歳の甘えん坊

2007年11月28日 | 捜索
kea
kea
by inubaca


キートン君は9歳のゴールデン。
人間で言うと・・・・う~ん、孫がいても不思議ではない年齢。

でもね、捜索のときには、しょっちゅうハンドラーを振り返る甘えん坊なのです。

そんなところが、たまらなくかわいい・・・・そうです。


ご褒美はミセス・ヘンリー

2007年11月27日 | 捜索
1124ra
1124ra
by inubaca

ニューファンのら君

草むらに隠れたヘルパーのニオイを確信した途端、ピョンコピョンコとはねるような足取りになりました。
うれしいんですよね~。

そして、発見→アラートのご褒美は、ミセス・ヘンリーです。
ニワトリのおもちゃの名前ですね。

以前、キャッシュのマミーがアメリカからちゅらの為に持ってきてくれたこのおもちゃに、ミセス・ヘンリーと書いてありました。
ま、ちゅらのはサイズがもっと小さかったですけどね。

噛むと「グェ~、グェ~」と鳴くのが、ワンコにはたまらないようです。





静かな夜

2007年11月26日 | 捜索

11月24日の練習
1124hana
1124hana
by inubaca


何ヶ月ぶりかで、怪獣のいない静かな夜・・・・

上の動画を編集していても、ワンワン騒ぐヤツがいない。

ものすご~く久しぶりに、テレビなんぞを見てしまいました。

でも、じぇんじぇん面白くない。

そりゃそうだ、普段見ていないから、ドラマの設定もわからないし、
芸人もいまいち誰が誰だかわからない。

結局、将棋チャンネルなんか見てたりして・・・・


怪獣は、夕方面会に行ったら、点滴をされながら、おりこうさんにしていました。
きっと痛み止めが効いてボーっとしていたのでしょう。

いつもと違う、張り合いのない夜。

明日の夕方には帰ってきます。

安静にする期間が終わったら、またフリスビーで遊んでやろうっと。


所長 命!

2007年11月21日 | 捜索
ちゅら
ちゅら
by inubaca

先週土曜日の、ちゅらのすけの練習の模様ですが・・・・
この動画を編集するまでには、ハァ~、何日かかったでしょうか?

なぜなら、以前も書きましたが、PCからちょっとでも鈴の音やワンコの「やらせろ~!」とか「見つけたぞ~!」の咆哮が聞こえるだけで、完全狩猟モードに突入してしまうちゅらのすけが邪魔をするのです。

で、昨夜もちょっとだけのつもりで、音声を可能な限り小さくして、動画を開いた途端・・・・寝ていたクセに飛び起きて「探すぞ~!」と大騒ぎ。
仕方がないので、少しだけ発散させてやろうと、家の中で家人をヘルパーにして、かくれんぼをしました。
すると・・・・

トイレに隠れた家人のことは、見つけても見向きもせず、誰かを必死に探しています。
ものすごいスピードでドタバタと走り回り、止めようたって止められません。
視覚、聴覚、嗅覚をフル稼働させて、目の色変えて探し回るちゅらのすけを見て、ハタと思い当たりました。

人吉での3日間がよほど楽しかったのでしょう。
ちゅらのすけは、家の中でも所長を探していたのでした。

実はこの動画のときも、ヘルパーにたどりついたまではよかったのですが、すぐには吠えませんでした。
「あれ?この人、誰?」ってな顔をして、しばし固まっていました。
そのときは、走り回りすぎて息が切れたか、それとも「ヘルパー=おもちゃ」の意識付けがまだできていないのか、ぐらいにしか思いませんでしたが、今から考えれば
「見ィつけた~ あれ?所長じゃないっ!」

ってことだったんでしょうねェ。

どうやら「隠れている人は、みんな所長」と勝手に思い込んでいるようです。
そんなわけないのにね。

人吉に置いてくればよかったかな~?

ゲッ!

2007年11月20日 | お気楽日記
天気のいい日には、砂浜を走らせに海へ行くことがあるのですが、この前はそんな海でビックリしました。

浜辺に人や犬がいないのを確認して、花とちゅらをノーリードにしてGO!
それでも、誰かが現れたときのために、なるべくビーチの隅っこにトコトコ移動します。
砂浜を走り回ったり、海に飛び込んだりして、楽しそうな2頭。
こんなとき、花はほっとくと一人旅をはじめます。
ちゅらのすけは、私の半径5m以内をウロウロしています。
これもそれぞれの“血”なんでしょうかね?

子供だということもあるでしょうが、ちゅらのすけはとにかく単独行動がキライで、常に誰かといたいタイプのようです。
対して花は、周囲の安全が確認できれば、獲物を求めてひとりさまようタイプ。
だから、目の届かないところには行かないように、ときどき花を呼び戻しながら、海を眺めておりました。

と、ちゅらのすけが、引き潮で岩の窪みにできた水溜りをジ~~っと見つめて「なんだこれ?ニオイ嗅ごうかな?どうしようかな?」とモジモジしていました。
おかしなものを口に入れるといけないので、それを確認しに行きましたら、水溜りの中にはロープのようなものがグルグルと・・・・・ゲゲッ!!ウミヘビじゃありませんか!

ウミヘビさんは、性質はとてもおとなしく、何もしない相手に咬みついたりはしません。
が、ひとたび怒って咬みつけば、その毒はハブの15倍!!もあります。
ましてや見つけたのは、ちゅらのすけです。
相手が反撃してこないと見るや、ロープのようにブンブン振り回し「ね~、これで引っ張りっこしよ~」なんて、おもちゃにするに決まっています。
あわてて「NO!!」とニオイを嗅ぐことさえ禁止しました。

ウミヘビさんは、あのあと満ち潮で、無事に海へと還れたでしょうか?



大暴れ

2007年11月18日 | お気楽日記
D1ピックに行ってまいりました。


出発前、すでに我が家で大暴れ

ただでさえ、あまりのハイパーぶりに友達のいないちゅらのすけです。
こういうワンコイベントで「まだ見ぬ友」を見つけてやりたいという親心。

しかし・・・・・

会場では「走らせろ~!」と終始吠えまくり。
仕方がないので、到着早々に50m走にチャレンジしましたが、ほんの50m走ったくらいでは疲れるわけもありません。
そこで、ボールレトリーブ競技にもエントリーしました。



50m走では、ウィペットさんに1秒以上及ばず。
ボールレトリーブでは、ボールを拾ってからとなりのドッグランを覗きにいくなどの無駄な動きが多すぎて、平凡な成績・・・・

で、あんまりうるさいので、それぞれ2回ずつ出場しました。
ところが、全く疲れを知らないちゅらのすけ。

ドッグランでは、文字通り止まることなく、ひとりひたすら走り続けて、楽しそうな様子でした。

さすが、大物です。

会場にいる間は、とにかく興奮しっぱなしで、チャカチャカ動いて、ず~っとワンワン吠えていました。

こんだけ暴れれば、家に帰れば少しはおとなしくなるだろうなんて・・・・
ハイ、甘かったです。

帰宅するや、おもちゃを持ってきて「遊ぼう!」と催促されました。
底なしの体力の持ち主です。

で、肝心の友達作りは・・・・う~ん、なんとも難しい!



体重70キロのマスチフさんにご挨拶。マスさん引いちゃってます・・


ハァ~、やれやれ。ワタシも楽じゃないのよ。



D1ピック

2007年11月15日 | お気楽日記
そういやぁ、昨年ムツゴロウさんにお会いしたのは、今頃の季節だったよな~
なんて思っていたら、今年もあるんですって D1ピック

ムツゴロウさんは、いらっしゃらないようですが、行ってみようかな~

ちゅらのすけに50m走、チャレンジさせてやります。


言っとくけど、アタチは花ねえちゃんより速いわよ。
こどもだと思ってナメてると、ギャフンと言わせちゃうから。

実働?

2007年11月14日 | お気楽日記


先日の夜のことです。

花とちゅらのすけを連れて散歩をしておりましたら、我が家からそう遠くはないところにあるアパートから、怒声が聞こえてきました。
11月とはいえ、まだまだ温暖な沖縄ですから、各家庭の窓は開いています。
その開け放たれた窓から、男女が激しく言い争う声が聞こえてきました。
どうやら、夫婦喧嘩のようでした。

少し様子が違ったのは、その喧嘩が日本語ではなくて、英語だったのです。

女「○×○△◆※~!! ※▲×○!!(意味不明)」
男「なんだよ!じゃあ、蹴っ飛ばしてみろよ!殴ってみろよ!」
 「さぁ、やってみろよ!ほらぁ!!」

   ドッスン、バッタン、ドッスン!!・・・・ガチャーン!

女「もう、やめてよっ!!」
男「やめろだって?なにをやめろって言うんだよ!アアン?」
 「お前みたいな女は・・(翻訳を自粛させていただきます)」
女「キャ~~(泣き声)」
男「みんな、お前の○○が▲△で・・(翻訳を自粛させていただきます)」
子供「やめて~、やめて~」
男「(外に向かって)みなさ~ん、この女は・・(内容に不適切な表現があるため、翻訳を自粛させていただきます)」
子供「やめてよ~!エ~ン(泣き声)」

       ドッスン、バッタン!!・・・バキッ!!

はじめはただの痴話喧嘩かと思いましたが、どうやらこりゃDVだ。
警察を呼んだほうがいいのでは?と思いましたが、あいにくウンチ袋は持ってても、携帯を持っておりませんでしたので、通りで立ちすくむ私。

と、そこへ20代とおぼしきご婦人が通りかかりまして
「あの~、ワンちゃんにさわってもいいですか?」

この状況で、この展開は、ナントモ“???”でしたが、とりあえずは「ハイ、どうぞ」とちゅらのすけを撫でてもらいました。
「わ~、犬にさわるの久しぶりなんですよね~」と喜んでおられましたが、アパートからは相変わらず怒声が聞こえてきます。

すると、アパートの階段からオバァが降りてきて
「お願いです!助けてください」と言うではありませんか。

「助けてって・・・・あの喧嘩ですか?」

「そうです、男が酔っ払って暴力を振るっています。お願いです、助けてください、止めてください!警察を呼んだけど、まだ来てくれないんです」
オバァは、殴られている女の人のお母さんかおばあちゃんのようでした。

う~む、困ったな。助けてと言われても、私の手には犬2頭・・・・
花ちゃんだけなら、リードをそこらへんに縛っといて待たすこともできますが、ちゅらのすけが一緒だと、ワンワン吠えまくって近所迷惑でしょうから、どうしたものか?
連れて行って、蹴っ飛ばされでもしたら、それも大変だし・・・・

なんて一瞬考えましたが、何度も懇願するオバァのあまりの切羽詰った様子に、
「わかりました。行きましょう!」と花とちゅらのすけを連れて“お前らは救助犬のほんの見習の端くれだが、これも救助のうちなのだ。実働なのだ、覚悟せよ”と話し掛けつつ、階段を上りかけました。

そこへ、サイレンの音を響かせながら、パトカーが3台やってきました。
キキッ!と急停車するや、どこだ?どこだ?と、わらわらと降りてくる警察官。
ハァァ、良かった~

もぅ~~、夫婦喧嘩はいいけどさ、警察沙汰になるほどやっちゃダメだよ。
花もちゅらも、そんなもの絶対に食わないんだから。