いきなりですが、、、
長い長い旅路を経て、我が家へ辿り着いたギター
ステラ/ハーモニーというブランドのギター。モデル名はH930という名前らしいが、
流石に60歳後半のお爺ちゃん。弦の張力に耐えられなくなって、年々どんどん弦高が高くなってくる始末(汗)
それでも、オープンチューニングにしてスライドを弾いたりしてたけど、とうとうボディにヒビが!!
「こりゃいかん!」って事で、同じ会社のベース弾きとワタクシ(2人とも木工屋歴は長いが、楽器製作経験まったく無し)のコンビで、
会社で仕事してるフリをしながら(笑)、このお爺ちゃんギターを復活させたいなと思う次第です。
楽器製作に詳しい方々には「違う、そうじゃない」と、
お叱りを受けそうな、ギター修復になるかもですが(笑)なにせ素人。暖かい目で見てもらえれば幸いです。
このステラ/ハーモニーってブランド。
調べると、1920年代頃からアメリカで主に通信販売向けに楽器流通を行なっていた会社。
ステラの後にハーモニーと付くのは、1930年代後半〜1940年代初頭にハーモニーという会社に買収されたから、このダブルネームになったみたい。
ギターに限らず、バンジョーやらマンドリンなんかも販売してたみたいだけど、
そこは、やたらと広大なアメリカ大陸。
近くに雑貨屋さんや商店、ましてや楽器を売ってる店なんて無い田舎に住んでる人達も多いから、
実は通信販売や新聞の個人売買の文化は、古くから日本よりアメリカの方が根強かったりする。
しかも、価格は当時でも手に入りやすい安価で買えるから、貧しい層の人々や初心者向けの楽器として、広く普及していくんだけど
使用してるミュージシャンを見てみると、やはり!というか、やっぱり!
戦前の南部の黒人ブルースマンが使用してる。
ブラインド・ウィリー・ジョンソン
ブラインド・レモン・ジェファーソン
などなど。
新しい所では(といっても、1957年だけど 汗)
エルビス・プレスリー主演の映画「監獄ロック」の中で、
服役中のエルビスが、刑務所でギターを爪弾く場面で使われていたりする。
古い南部のブルース、監獄というキーワードを見ても、なんとなく僕にピッタリのギターの様な気がするが(笑)
実際、オープンDチューニングにしてスライドを弾くと一瞬で!!
広大な南部の綿畑で、綿摘み作業の休憩で「早く夜になんねぇかなー」と言いながら弾いてるような、、、
もしくは、ボロボロの掘っ建て小屋のテラスの椅子に座って「そこの若いの。とっておきの密造酒でも飲んでいきなよ」なんて言いながら、ギターを爪弾いてるような(なんのこっちゃ?)
そんな音がするのです(笑)まあ、要は古いブルースのレコードで聴いたような音なんだけどね。乾いたサスティンの無い音。
やたら前置きが長くなってしまいましたが(汗)
今回の修復。おおまかに言えば
ところどころ、剥がれかけてるボディーを1回全部剥がして、必要に応じて補強しながらまたボディーを貼り直すという作業。
ってことで、ボディーを剥がしてみました。
製造番号かな?あと、このギターのモデル「H930」ってあるね。
ボディーの下の細い木材は補強材。これが無いと、、、
ボディーの単板だけだと、こんなに反ってしまうのです。分かるかな?平行の線に対して、曲がってるの。
しかし、なんの材料使ってんだろ?資料ではバーチ材とあるけど、ホントかなぁ?木目が安っぽいアルダー材に見えるんだよなぁ。当時でも大量生産の安価ギターだし。
なんて事を2人で言いながら、反ってしまったボディーの内側にもう1枚、単板を貼って補強しましょうという事に。
が!しつこいようだが、我が会社は楽器製作をやってないので、
楽器に使われるような高級材、ハードメイプルやらウォールナットなんかの木材は無い。
でもやっぱり硬い木材が良いんじゃない?って事で、床の材料として一般的に使われているナラ(オーク)材を薄く削って、補強材として使用します。
そして元のボディーと接着&プレス。そして反り防止の補強材も接着。
この作業で1日目終了。「なんだ、大した事してねーじゃん!!」って思うかもしれないが、、、
周りの目を盗みつつ、仕事してるフリしながらだから(笑)大変なのよ、ダメ社員稼業も(笑)
って事で、その2へ続く。
興味無い話題で申し訳ない!!
長い長い旅路を経て、我が家へ辿り着いたギター
ステラ/ハーモニーというブランドのギター。モデル名はH930という名前らしいが、
流石に60歳後半のお爺ちゃん。弦の張力に耐えられなくなって、年々どんどん弦高が高くなってくる始末(汗)
それでも、オープンチューニングにしてスライドを弾いたりしてたけど、とうとうボディにヒビが!!
「こりゃいかん!」って事で、同じ会社のベース弾きとワタクシ(2人とも木工屋歴は長いが、楽器製作経験まったく無し)のコンビで、
会社で仕事してるフリをしながら(笑)、このお爺ちゃんギターを復活させたいなと思う次第です。
楽器製作に詳しい方々には「違う、そうじゃない」と、
お叱りを受けそうな、ギター修復になるかもですが(笑)なにせ素人。暖かい目で見てもらえれば幸いです。
このステラ/ハーモニーってブランド。
調べると、1920年代頃からアメリカで主に通信販売向けに楽器流通を行なっていた会社。
ステラの後にハーモニーと付くのは、1930年代後半〜1940年代初頭にハーモニーという会社に買収されたから、このダブルネームになったみたい。
ギターに限らず、バンジョーやらマンドリンなんかも販売してたみたいだけど、
そこは、やたらと広大なアメリカ大陸。
近くに雑貨屋さんや商店、ましてや楽器を売ってる店なんて無い田舎に住んでる人達も多いから、
実は通信販売や新聞の個人売買の文化は、古くから日本よりアメリカの方が根強かったりする。
しかも、価格は当時でも手に入りやすい安価で買えるから、貧しい層の人々や初心者向けの楽器として、広く普及していくんだけど
使用してるミュージシャンを見てみると、やはり!というか、やっぱり!
戦前の南部の黒人ブルースマンが使用してる。
ブラインド・ウィリー・ジョンソン
ブラインド・レモン・ジェファーソン
などなど。
新しい所では(といっても、1957年だけど 汗)
エルビス・プレスリー主演の映画「監獄ロック」の中で、
服役中のエルビスが、刑務所でギターを爪弾く場面で使われていたりする。
古い南部のブルース、監獄というキーワードを見ても、なんとなく僕にピッタリのギターの様な気がするが(笑)
実際、オープンDチューニングにしてスライドを弾くと一瞬で!!
広大な南部の綿畑で、綿摘み作業の休憩で「早く夜になんねぇかなー」と言いながら弾いてるような、、、
もしくは、ボロボロの掘っ建て小屋のテラスの椅子に座って「そこの若いの。とっておきの密造酒でも飲んでいきなよ」なんて言いながら、ギターを爪弾いてるような(なんのこっちゃ?)
そんな音がするのです(笑)まあ、要は古いブルースのレコードで聴いたような音なんだけどね。乾いたサスティンの無い音。
やたら前置きが長くなってしまいましたが(汗)
今回の修復。おおまかに言えば
ところどころ、剥がれかけてるボディーを1回全部剥がして、必要に応じて補強しながらまたボディーを貼り直すという作業。
ってことで、ボディーを剥がしてみました。
製造番号かな?あと、このギターのモデル「H930」ってあるね。
ボディーの下の細い木材は補強材。これが無いと、、、
ボディーの単板だけだと、こんなに反ってしまうのです。分かるかな?平行の線に対して、曲がってるの。
しかし、なんの材料使ってんだろ?資料ではバーチ材とあるけど、ホントかなぁ?木目が安っぽいアルダー材に見えるんだよなぁ。当時でも大量生産の安価ギターだし。
なんて事を2人で言いながら、反ってしまったボディーの内側にもう1枚、単板を貼って補強しましょうという事に。
が!しつこいようだが、我が会社は楽器製作をやってないので、
楽器に使われるような高級材、ハードメイプルやらウォールナットなんかの木材は無い。
でもやっぱり硬い木材が良いんじゃない?って事で、床の材料として一般的に使われているナラ(オーク)材を薄く削って、補強材として使用します。
そして元のボディーと接着&プレス。そして反り防止の補強材も接着。
この作業で1日目終了。「なんだ、大した事してねーじゃん!!」って思うかもしれないが、、、
周りの目を盗みつつ、仕事してるフリしながらだから(笑)大変なのよ、ダメ社員稼業も(笑)
って事で、その2へ続く。
興味無い話題で申し訳ない!!