「井の中の蛙、大海を知らず」

ガンボチローズリーダー、アラヤのブログ。知名度はそこそこあるが、ライブに人が来ないのが悩みの種。

ブルース界のホームラン王、B.Bキング。

2015-05-20 13:11:09 | 日記
いきなりだけど、

「ナボナはお菓子のホームラン王です」って分かる方々は立派なオッさん、オバちゃん(笑)

かたやブルース界のホームラン王、B.Bキングさん。先日お亡くなりになられました。享年89歳。


先日、先輩バンドのお手伝いでギター弾きに行った時にもB.Bの話になり、やはり偉大な人だったんだなぁと思ったが、

ネットやSNS等で、色んな方々が追悼の記事を載せてるのを見ると、「なんだ、実はみんな好きだったのね?」と、その影響力の凄さを再確認した訳である。

というのも、80年代後半~90年代にブルースブームというか、変にブルースが流行った時期があったが
その時に、「B.B好き!」と言うと一般の人からは「誰?」、知ってるマニアからは「まだそんな王道聴いてるの?」と、敬遠されがちだった気がする(笑)

まあマニアなんて、そんなもんだよね(笑)。人気が出ると嫌いになるという、ひねくれ者(笑)
もちろん、自分もそうですが(笑)

でも、1950年代から第一線で活躍してきたB.Bキングさん、言ってみればブルース界、米国音楽業界の最後の生き証人だった方。

心からお疲れ様でした!、ご苦労様でした!の気持ちですよ、ええ。

僕個人的に、B.Bのアルバムで本当によく聴いたのはコレ。

「Blues Is King」1967年のライブ盤。

一般的に名盤と言われてる「ライブ・アット・リーガル」が1965年のライブ盤だから、その2年後のライブアルバム。

だけど僕はリーガルより、こっちなんですよねぇ~(ひねくれ者? 笑)

いや!でもこれは、ライブならではのお客さんとの一体感が凄い!!

個人的には、ダニー・ハサウェイの「ライブ」、サム・クックの「ハーレムスクエア」に並ぶ3大ライブアルバム。


オーティスのヨーロッパのライブや、J.Bのライブも凄いし、大好きなんだけど、

この3枚は、規模の小さい黒人クラブでライブしてるから、場末感というか、地元感みたいなのがリアルで、場の一体感が凄いのよ!!(ダニーのライブは白人クラブでのライブも入ってるんだけどね)

B.Bが歌い出すと、その場の紳士淑女は「ギャーー!!」。
バンド紹介でB.Bが自分のギター「ルシール」を紹介しようとすると、お客さんが食い気味に「ルシール!!」。

もうメチャクチャで最高(笑)

そんな場でやってるからか、B.Bの歌もギターも最高潮。ノリノリである(笑)

「ルシール」ってギターの話が出てきたんで、ついでに
ギタリストという視点から見ても、このアルバムの凄い所は、曲によって実に多彩なトーンを出してる所。

「ルシール」

リバーブ深めの、伸びのある艶やかな音だったり、カチカチとしたドライなクランチ気味の音だったりと、聴いてて飽きないんだよね。

そんなに、ギター弾きながらボリュームやトーンを調整するタイプではない人だと思うんだけど。

敬愛する国内屈指のギタリスト、吾妻光良さんがB.Bと共演した時の話だと、
ライブ始まって、自分の音が気に入らないのかB.B、おもむろにアンプの前にツカツカとやってきて、すべてのツマミをフルにしたそうな(笑)

僕も同じ光景をチャック・ベリーのライブ映像で見た事がある(笑)

ギターやらない方々には「なんのこっちゃ?」だろうけど、これはねぇ~(笑)
なかなか凄い事なんだよ(笑)

もう全て自分の指で、音をコントロール出来るって事だからね。もはやギターとかアンプとか、機材関係ないもん(笑)

やっぱり、超のつく一流の方々は「弘法、筆を選ばず」だなぁと思った次第である。

あ、かといって僕みたいにボロボロの機材を使ってる訳じゃないよ(笑)

とにかく、歌の素晴らしさもさる事ながら、ギターという楽器で歌う事の出来る
数少ないアーティスト、B.Bキングさん。

亡くなられたのは本当に残念だけど、機会があれば彼の音楽に触れてみてはいかがでしょう?

ギターが歌うっていいなぁ。僕も精進しなきゃね。

最後に、

「これはB.Bの様に歌ってる!」って思う、個人的に最高だと思うギターソロ。

ロッド・スチュワート「マギー・メイ」でのロン・ウッドのギターソロ。

バンバンバザール「スウィングジャズを」での富永寛之さん(現ブルームーン・カルテット)のギターソロ。

この2曲を最後に挙げておきます。

お付き合いありがとうございました!