オーストラリアの旅で約1ヵ月間滞在したノーザンテリトリー準州の首府ダーウィンとその周辺地域をご紹介いたします。まずはダーウィンの風景です。
ダーウィン空港に到着する寸前に飛行機から撮ったダーウィンの街。ティモール海に沿った多文化的な小都市で、人口の約4分の1がアボリジニなどの原住民です。1839年にイギリス軍艦ビーグル号のジョン・ロート・ストークスがこの入り江を発見し、船長のジョン・クレメンス・ウィッカムが進化論で有名なチャールズ・ダーウィンにちなんで、この入り江をポート・ダーウィンと名づけたのが始まりで、ダーウィンがこの地を訪れたり滞在した訳ではありません。ケアンズからは飛行機で約3時間かかりました。
チャールズ・ダーウィン・ナショナルパークから眺めたダーウィンの街。周辺はマングローブの林に囲まれています
ダーウィン空港を出た時にみたアボリジニの柄や彫刻。人間を含め、生きものを描いた作品が多く、その独特の描き方は芸術的ですばらしく、独自文化が花開いていたことを強く感じます。
ダーウィンの街の周辺はこのような広々とした公園があって、こうした場所でも多くの野鳥や生きものを観ることできました。大きな木がたくさん植えられているので、日差しが強くても木陰に入れば結構涼しく過ごせます。街のほうでは高層ビルなども建設中でしたが、街の発展を願わないわけではありませんが、できるだけゆったりとしたままのダーウィンであってほしいと願っています。
夜のダーウィンの街。必要以上にネオンが輝いているわけではなく、しゃれた建物が多く通路も広々としていて、ゆっくりと歩いて見て回りたい気分です。
ダーウィンでは、時々不思議な光景に出合ったりしました。上は乗り間違えてさんざんな目に遭ったこともある、市内を走る「ダーウィンバス」。時として電車のようにバスが二両連結しているときも。真ん中はちょっと不思議なバスだなぁ、と思いきや水陸両用の観光バスで、陸の観光地を観て周って後そのまま海へ入り船となっていました。ダーウィンの海はきれいで、たくさんのヨットが浮かんでいて美しい光景を織りなしているのですが、この一番下の写真はちょっと変なボート。よくみると空き缶で作ってあるようです。いや~、オーストラリアの人たちって色々な楽しみ方をするようです。でもボートの後ろに多くの空き缶をつないで引っ張っているのは何故なんだろう??
ダーウィンの街の西側にあるミンディルビーチでは、毎週のように夕方フリーマーケットやイベントがおこなれていて、多くの地元の人や観光客でにぎわいます。私も何回か訪れ、楽しい時間を過ごさせていただきました。
ミンディルビーチの夕日は、必ずと言っていいほど海に直接沈みます。私が訪れていた間は乾季に入っていたせいもあって、1日たりとも雨は降らず毎日晴れていたので、行きさえすればこのような夕日を必ずみることができました。フリーマーケットやイベントを楽しんだ後、すぐ横に隣接するビーチで夕日をみて帰るのがダーウィンの人々の楽しみになっています。
ダーウィンの街のそばにある墓地。さすがに広い土地柄、墓地も広々とした緑地の中にあります。日本語で日本人の名前が刻んである墓碑が結構あったのには少々びっくり。
ミンディルビーチの近くにあるダーウィン・ボタニック・ガーデン。多くの熱帯植物を観ることができます。去年マダガスカルで観たバオバブの木もいくつかありました。野鳥もたくさん観ることができ、何度となく訪れ楽しませてもらいました。