稲倉棚田保全委員会

上田市に日本の棚田百選に選ばれた信州稲倉の棚田があります。
稲倉棚田保全委員会は多くの人と共に保全活動を進めています。

稲の生育状況

2012年07月13日 | 棚田の保全活動

いよいよ夏本番となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか

今回は稲倉棚田の稲の生育状況をお伝えします

まずはこちらの写真をご覧ください。

葉がところどころ白く、まるで枯れているように見えますね

でもこれは枯れているわけじゃないんです。

「イネドロオイムシ」(・・・・地元の人は「どろおい」と呼んでいますが・・・・)によって

葉の葉緑素が食べられているために、白く枯れて見えるのです。

↑写真中央、一番右の葉のやや下の方に黒い粒があるの、わかりますか??

こちらの写真の中央あたりにも見えますね。

これが「イネドロオイムシ」です。

自らのフンで体を覆い隠しているため、泥にまみれたような姿をしていますが、

中にちゃんと白っぽい虫がいます。

日中と夜間の寒暖差が大きいときに多く発生するようですが、

暑くなってくると次第にいなくなります。

稲の生育はこれにより多少遅れますが、収穫量に大きな影響はないため

あまり問題視されていません。

薬剤散布で防除することもできますが、稲倉棚田では減農薬での栽培をおこなっているため

たいした問題でもない虫であることもあり防除はしていません。

一見枯れているように見えて心配になりますが、無事収穫できると思いますので

オーナーの皆さんはどうぞご安心ください

 


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