季節はもう師走ですね! これから上田も雪の時期を迎えますが、日々、寒くなってきている今日この頃。。。
皆さん風邪などひかず、元気にお過ごしでしょうか・・・?
今日は稲倉棚田で今年の10月から始まった、
県営中山間総合整備事業殿城地区の棚田保全に向けたワークショップについてお伝えします。
中山間地域で行う農業は平地に比べ農業の生産条件が不利とされています。しかし棚田はそんな立地条件を
プラスに活かした農業の場なのですさて棚田が持つ素晴らしい多面的機能とは。。。
美しい農村景観の保全
洪水の防止
水源のかん養
土砂流出防止
生態系の保全
。。。などの優れた機能性を持ちます。これらは地球規模で深刻化している環境問題にも貢献しているのです
そんな素晴らしい稲倉棚田を将来に残すため、より保全活動がしやすいように何かしようということで、
県営中山間総合整備事業のメニューに取り込みました。この事業では、中山間地域の農業の継続と豊かで
活力ある農村づくりのため、水路や農道などの農業生産基盤と集落道や交流施設などの農村生活環境の
整備を総合的に実施しています。
その事業による第1回ワークショップが開催されたのですが、そこでは稲倉棚田に関わる人たち・・・保全委員会や、
実行委員会、地元地域の方々が出席され、様々な意見やアイデアを付箋などに書いて、話し合いました。
みなさんの幅広い視点により様々な意見が出ました。維持管理、交流施設、環境、イベント、情報発信等。。。
思い思いの意見がたくさん出されたのです この日は5班のチームに分かれて話し合いました。
”ほぜんグループ”、”楽楽班”、”チーム清流”。。。など皆さん個性的な名前ですね!
表題に「やさしいこころでふれあう稲倉棚田」と付けたチームもありましたが、、、その通りですよね。。
"思いやるこころ"からすべては始まるのです。
150以上の意見が出されその結果を集計し、それをもとに棚田のオーナー様へのアンケートを作成しました。
日頃棚田に関わることが少ないオーナー様のご意見は大変貴重です!皆さんどんな評価をするのでしょう。。。
また第2回ワークショップでは現地を見学しました。2コースに分かれ、稲倉棚田の自然の写真
が載った資料を見ながら見学したのですが、本当に棚田は素晴らしい自然に恵まれています
珍しい花々や、昆虫、魚や貝、なんと古墳もあるのですこの貴重な自然を残しつつ、今後も棚田が保全されていくことを
切に願うばかりです。そして現地見学後、第1回に出された課題と稲刈りの時に記入して頂いたオーナー様へのアンケート結果を捕足し、
個人個人が課題解決の優先順位を評価しました。
このようにして、ワークショップは徐々に段階を経て、もっと素晴らしい棚田になることを目的として
まだまだ行われていきます!どのような構想になっていくのか楽しみですよね。。。
棚田に関わる人たちの熱い想いが最大限に取り込まれた構想になるように、皆で努力していくばかりです
写真:稲倉棚田