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EOS R5markⅡの謎について

2024年08月12日 | 機材について
EOSR5Ⅱの仕様を見たときいくつか疑問があったのですが、そのいくつかは最近のレビューなどで、少しわかってきました。

1つ目の疑問はEOS R1にクロスAFが採用されているのに、どうしてR5にはクロスAFが採用されていないのかということです。
キヤノンが進歩的なレンズ設計と保守的なセンサーである理由
こちらのインタビューでは直接的に説明はないのですが、「アクセラレータはセンサーからの信号を最初に受け取るチップであり、オートフォーカスや被写体検出などを行う。画像現像を担当するのがDIGIC Xだ。」ということなので、予想通り今までボトルネックだった、センサからの画処理エンジンの読み出しの高速化をおこなっているのは間違いありません。EOS R5Ⅱもアクセラレータは使われているので、十分高速化されているはずですが、センサのスキャンスピード同等に読み出せているわけではなさそうです。R5Ⅱは8Kに対応するためR1の約2倍の画素数があるので、同じ速度で読み出すと、2倍時間がかかることになります。クロスセンサの読み出しはやはり時間がかかるようで、この2倍の時間が許容できなかったのだと思います。

2つ目の疑問はなぜ高速の積層センサを使っているのに、メカシャッターなのかということですが、結局電子シャッターでは画質のスペックがR5並みにならなかったからのようです。

キヤノン「EOS R5 Mark II」のダイナミックレンジと高感度の計測データ

こちらの測定によれば、ダイナミックレンジがメカシャッターを使うと0.5段ほど伸びるようです。従来機種のR5では電子シャッターにすると1.4段ダイナミックレンジが狭くなっていますが、これはADコンバータの分解能が14bitから12bitにスピード優先で変えているためと思われます。R5ⅡではADコンバータはどちらも14bitということですが、やはりスキャンスピードを上げるとダイナミックレンジが低下するのでしょう。
もっとも実用上はいずれでも十分な値で、気にせず電子シャッターも使えるのですが、極端なアンダー撮影をおこなえば差を見つけるのは容易なので、気にしたのでしょう。

もともと従来機種のR5が高かったので、R5Ⅱはものすごく高くなった感はないのですが、それでも割高感は否めません。ただ今回のデータでも今使っているR10と比べると高感度性能は1段以上良いのでフルサイズセンサは使ってみたくはなります。




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