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センササイズについて

2024年09月09日 | 機材について
先週、ぼけがセンササイズを変えるとどうなるかについて考察したのですが、センサ性能がどうなるのかも調べてみました。

こちらは前にも紹介したことのあるPhotons to Photosのセンサのダイナミックレンジを表示しているページでEOS R5Ⅱのデータを表示したものです。

ここでは、APS-Cで撮影したときのデータも見ることができます。
Photographic Dynamic Range versus ISO Setting

このグラフはISOを設定してその値を横軸に、ダイナミックレンジを縦軸にとったものですが、見て判るとおり、APS-Cにすると1段強ダイナミックレンジはフルサイズから落ちてしまいます。つまりフルサイズで1段強、ISOを上げた状態と同じセンサ性能ということです。

同じISO設定なら、同じ露光量でセンサにはまったく同じ光が与えられるはずなので、不思議な感じもします。しかしよく考えて見るとAPS-Cで使用するということは、クロップして周辺の画像を使わないということは、同じ状態でセンサを通ってきた光は半分強は無駄に捨てられているわけで、画面全体の光量という意味では、その分光量を少なくしたときと、ダイナミックレンジは同じになるということです。

つまりセンサが小さくなると、センサのダイナミックレンジは小さくなるということです。ダイナミックレンジは被写体をカバーできれば実写結果に影響は出ないはずで、被写体により影響はあまり無いこともありますが、いずれにしろAPS-Cで使う場合はフルサイズより1絞り強開けないと同じにならないと思った方がよさそうです。逆に言えばセンサが小さくなった分だけ、絞りを開けて明るくしてやれば、センササイズによる画像の劣化はほぼないということです。
ちなみにボケも同じく1段強開ければ同じになります。
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