IMONI ART PROJECT ~アートセラピーによる震災ケア in 福島~

小野町に避難された広野町のみなさんとのアートセラピーによる交流の様子をお伝えしていきます。

げんき広場から (5月5日) - 家族の風景 -

2012-05-13 10:00:00 | 福島県いわき市
※「いもにあーとプロジェクト」の趣意書はコチラをご覧ください。 趣意書
※発足までの現場での様子はコチラをご覧ください。さぶの被災地からのアートセラピーレポート

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午後のげんき広場には、
たくさんの方がご家族で参加して下さいました。




ここでクイズです。

オレンジ色と黄色の布をかぶっている2人、何になっているでしょう。



正解は、にんじん(左)と、たまご焼き(右)です。


息子さんを "ロウソク" にして楽しそうなお父さん。



再びお父さん、息子さんにネットをかぶせて遊んでいます。
写真には撮れませんでしたが、最後はアラブの王様風も試されていました。






女の子同士では、袋の投げ合い。「せーのっ!」






あれあれ。折り紙をしている子も。

福島出身のサポーター、sacchin によると、
福島の子どもはなぜか折り紙が好きなんだとか。




思いきり遊んだ後は、わくわくを箱に詰めて持って帰る時間です。


「正解はないんだぞ~。自由に自分の好きに作っていいんだぞ~。」


先ほど息子さんを "ロウソク" にしてみんなを笑わせてくれたお父さんが、
大きな声で息子さんたちに言います。

そんなふうに息子さんたちに言えるお父さん、本当に素敵です。


ふと見渡せば、みなさんご家族で一緒になってアートをしていらっしゃいます。

その風景に、LOVE & PEACE を感じました。






















セッションの最後に、それぞれが作った作品をみんなで見ながら
どんな気持ちで作ったかを聞いていく時間があります。

ひとりひとり照れくさそうに、大事そうに箱を抱えて、
箱の中身を見せてくれました。

それぞれの表現が本当に独創的で、見ていて楽しくなる作品ばかりでした。



そして、午後の2回目のセッションが始まる前に片付けをしていると、

げんき広場に元気な男の子がひとり、おばあちゃんに連れられてやって来ました。

袋を投げたり振り回したり、





まとめられた袋の中に ダイブ !!!





サブと助走をつけて、





何度も何度も ! ダイブ !!! して、
みんなに笑顔と元気をたくさんくれました。


そして前の日にも来て下さったお母さんもお子さんを連れていらっしゃり、
この日、最後のセッションが始まりました。




ワークの途中、子どもたちが楽しそうに走り回っているのを見ながら、
「今度私の子どもも連れて来ていいですか」と、
話を聞きにいらしたお母さんもいました。

お話を聞くと、いわきでは、去年までは子どもたちが外で遊ぶことができず、
今年になってやっと外で遊ぶこともできるようになったそうです。

そういった状況にも関わらず、いわき市内には、
子どもたちが室内で思いきり遊ぶ場所がほとんどない、
もっとあればいいのに、と、そのお母さんはおっしゃっていました。


一日もあっという間に過ぎ、 この日、最後の箱を作る時間です。







色を選びながら、「この色とこの色を合わせると感じ方が素敵でしょ」と言う、
ダイブの少年の洒落たセンスに、そばにいた私もsacchinもびっくり。



作った箱は一緒に来ていたおばあちゃんにプレゼントしていました。


この日、大人気だったアイテムのひとつ、
"水引" を「まっすぐだと引き出物みたい」と笑いながら、
あえて斜めに結びつけたお母さんの作品。



娘さんの作品は、新聞紙の上に並んだ優しい世界。




前日もいらした2人のお子さんのお母さんは、

「こういう場所がもっとあったらいいのにと本当に思います」
と何度も何度もおっしゃっていました。

息子さんたちと一緒に作ったふたつの箱。



ひとつは息子さんが触って楽しいように工夫をして作られたそうです。

もうひとつは、ちょうどその日がお誕生日のお母様にさしあげるそうで、
「手作りのものをプレゼントできるなんて嬉しいです」と、
ニコニコの笑顔で帰って行かれました。


長かった一日はこれで終了です。

このGWの期間中、「こんな場所がもっとあれば嬉しい」という
お母さんたちからの声が多く聞かれたようです。

げんき広場での活動は6月末まで続きます。

短い期間ですが、その間、訪れる方々に少しでも和んでいただけるよう、
私たちも楽しい企画をご用意してお待ちしています。

この広場でこれから生まれるたくさんの出会いを楽しみにしています。


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