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IMONI ART PROJECT ~アートセラピーによる震災ケア in 福島~

小野町に避難された広野町のみなさんとのアートセラピーによる交流の様子をお伝えしていきます。

わたしの家・ぼくの家 みんなの村

2012-11-30 10:49:50 | 福島県いわき市
※「いもにあーとプロジェクト」の趣意書はコチラをご覧ください。 趣意書
※発足までの現場での様子はコチラをご覧ください。さぶの被災地からのアートセラピーレポート

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11月25日(日)
いわき市の仮設住宅集会所でのアートワーク
[ わたしの家・ぼくの家 みんなの村 ]


こんにちは ゆうこです。


いわき市の仮設住宅集会所での
アートワークへ行ってきました。


午後の子供達のアートワーク、
サブが今回テーマにしたのは
「 秘密基地を作ろう! 」
というもの。


なんでも前回のワークで子供達に
「次は何がしたい?」
と聞いたところ、
「秘密基地が作りたい」
と男子達がリクエストしたとか。


でも言った本人達は姿を見せず、、、
名サポーターの中学生Aちゃんと、
いつもワークを楽しみにしている
女の子Nちゃんと
サブと私でスタートしました。


サブのアイデアいっぱいのウォーミングアップアートが
始まります。


秋らしい色のクレヨンで大きなクラフト紙いっぱいに
自分たちの色を思いっきり塗っていきます。
そう思いっきり!



AちゃんもNちゃんも
待ってました!とばかりにすごい勢いで
クレヨンを走らせます。
楽しい!
そのことが二人からすぐに伝わってきました。


そしてふと部屋の外をみると、
男子達がうろちょろと
部屋の近くを行ったり来たり、
そしてその手にはゲーム機やおもちゃの銃が握られています。


「おいでよ!一緒にやろうよ!」
と私が誘っても、
首を振ってゲームをピコピコ始めます。
でも私達がアートをしている部屋の近くに
ずっとうろちょろしているのです。


さて、
私達の秘密基地ワークが始まりました。
今回は落ち葉やススキ、ドングリ、松ぼっくりなど
自然素材も用意しました。
私も栃木の家の周りで
秋の自然素材を集めて持参しました。





どんな秘密基地が作りたいかみんなに聞いてから、
「じゃあ作ろう!」
と始まりました。


AちゃんもNちゃんも真剣な顔で黙々と作ります。
すごいな~この集中力。
作ることが大好きなことが伝わってくるのです。



すると来ました来ました、
男子2人。
いろいろとヤジをとばしたり、
からかいながらも、
結局一緒に作り始めました。
やりたかったんだね。(笑)



みんな段ボールで一気に壁を建て、
屋根を乗せ、
家はすぐにかたちになっていきました。


基地というよりは自分のお家。


すごい!はやい!


脇目も振らずにせっせと作っていきます。


周りのことは気にせず
自分の作りたいものに集中して
どんどん作っていくから、
それぞれがすごくその子らしい家になっていきます。



木を段ボールに挿してフックにしたり、
煙突にはススキが挿さり、
布をかけて可愛い屋根にしたり。。。



もっともっと作り続けたいけど、
時間が来てしまい、
作るのは終了~。
続いてみんなのお宅訪問ツアーをしました。


「このお家はこのうさぎのお家。
このベッドで寝ているの。」


「これはお風呂! ここに板を渡して飲み物も置いておくの。」


「これは毒ジュース~!はいどうぞ!」


「これは机。ここで書いたりしているんだ。」




本当に素敵なお家が、お部屋が見事に出来ていました。


そしてサブはみんなの家に小さなライトを灯しました。




集会場のカーテンを閉め、
奇麗に浮かび上がる家の灯りは
とてもとても可愛いのです。
ワクワクは最高潮に達します。


「じゃあみんなでお家を環にして、真ん中はみんなの集まる広場にしようよ!」
「じゃあみんなの家を合体させたい!」


合体!は時間が無くて無理だったけど、、、
みんなの家を環に並べました。


それぞれの家からみんなの村へと。
ひとつのあたたかい村が出来たのです。


自分の作った家の中にすっぽりと入り座っている
小学生男子の大工さん(サブが命名)に、
「どう?居心地は?』
と聞くと、
「うん。。。いい。」
とはにかみながら笑顔で嬉しそうに答えてくれました。
つい泣きそうになってしまうくらい
その表情は可愛かったです。




今回のワークで
子ども達の創り出す力に圧倒されました。
すごい勢いで
自分の家を創り出す子ども達の姿に触れて、
子どもの想像力と創造力はすごい!と感じました。


そしてその力が活き活きと
思いっきり発揮される世の中に
なっていかなければ
いけないんだと思いました。




今を生きる大人として
選挙での投票だったり、
自然や体を大切にする日々の働きかけだったり、
子ども達へと未来を渡していく一人という意識を持って、
自分が出来ることを
していきたい。
そしてこの先に、
みんなが作り上げたような
可愛くて ワクワクして 愛いっぱいの村が
本当に世界中にたくさん産まれる日が
来ますように
と感じたアートワークでした。

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