IMONI ART PROJECT ~アートセラピーによる震災ケア in 福島~

小野町に避難された広野町のみなさんとのアートセラピーによる交流の様子をお伝えしていきます。

げんき広場から (5月5日) - つながる笑顔 -

2012-05-12 10:00:00 | 福島県いわき市
※「いもにあーとプロジェクト」の趣意書はコチラをご覧ください。 趣意書
※発足までの現場での様子はコチラをご覧ください。さぶの被災地からのアートセラピーレポート

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こんにちは。アートセラピストの hana です。

先日、いわき駅のデパート、ラトブで開催されている
『げんき広場』に行ってきました。

広場の隣には、広野町の方々の手によって完成した巨大合同切り絵が
常時展示されていて、私たちの心を和ませてくれています。




広場では、6月末まで、毎週 (月) (火) (水) , (土) (日) は、
切り絵を体験できたり、子どもが絵を描けるスペース、が用意されています。


そして毎週日曜日には、
子どものためのアートセラピーのワークショップを行います。

スタートにもなった先週末は、ゴールデンウィークということもあり、
5月の3日、4日、5日、と3日間連続でワークショップを開きました。

私たちが行ったのは5月5日、こどもの日。

お孫さんやお子さんを連れた方々がたくさんいらっしゃり、
広場は子どもたちの元気な声であふれていました。


『げんき広場』の全体を写した写真です。



手前にあるのがお絵描き用のアクリル板です。


こんなふうにクレヨンで一緒に絵を描くことができます。



このクレヨンは、『キットパス』と言って、
ガラスやアクリル板にも描けるクレヨン。


絵が大好きだと言ってドラえもんの絵を描き始めた女の子。
そこへサポーターの aiko がやって来てのび太くんを描き始めます。



女の子はすごく嬉しそう。
お父さんお母さんも、嬉しそうな娘さんを見て嬉しそう。



心あたたまる、アートを通しての素敵な交流です。



アクリル板の奥には、
紙が敷いてあり、そのまま絵を描けるテーブルがあります。



この男の子が描いているのは、上野駅といわき駅をつなぐ列車。
"スーパーひたち"。

隣でお兄ちゃんと一緒に絵を描いている妹さん。
「こどもの日だから、なんだか鯉のぼりに見えてきたわ」と、笑顔のお母さん。

絵を見て感想を伝え合うだけで、楽しい交流が生まれます。


同じテーブルのお隣では、切り絵の体験ができるコーナーがあります。



老舗旅館の八幡屋さんが避難所になっていた頃から切り絵をされていたSさんと、
そのお孫さんがいらっしゃいました。



最初は無理と言っていた中学生の女の子が、
気づくとこんなに「ハデ!! 夏」な世界を作っていました。



さぶと一緒に、「クールな決め顔」でパチり。



奥のブルーシートを敷いたスペースでは、大きな紙に絵を描くこともできます。

仮面ライダーの映画を観に行く前にげんき広場に来た男の子。



クレヨンを勢いよく握りしめ、「ウォーーーー!」と言いながら
ぐちゃぐちゃ色を重ねていきます。

最初は何もなかった紙に(Before)



色がこんなにたくさん。(After)



サポーターの sacchin と yumippe も加わって、
熱い "バトル" が繰り広げられています。





午前中、広場には、たくさんの馴染みの方々が訪ねていらっしゃいました。

切り絵倶楽部の初代の先生、Kさん。

そして、現在 先生をされているAさんと、広場の設営を手伝って下さったご主人。
その娘さん息子さんファミリー。

みなさん広野町の方々です。




馴染みの方々の登場で、広場もさらににぎやかになり、
ブルーシートの上に置いてあったカラー袋の投げ合いっこが始まっています。




こうして自然に午前中のアートセラピーのセッションが始まりました。

袋の中を開けると、新聞紙やカラフルな布、セロハン、スポンジ、お花紙など、
色々なものが出てきます。



投げて遊んだり、もぐって遊んだり、かぶせて遊んだり、着て遊んだり、







遊び方はみんなそれぞれ。


思いきり遊んだ後は、

「わくわくしたもの、好きなものを箱に詰めて持って帰ろう!」と、箱が登場。

ひとりひとりが箱に好きなものを詰めて、飾りつけをしていきます。



















好きな色も、箱に加えた飾りもみんなそれぞれで、
ひとりひとりが夢中になって作っていました。


午前中のセッションが終わり、みんなで記念撮影です。




いわき駅に着いてからまだ2時間と少し。

初めての場所、初めて出会う人たちの中でドキドキしながら、
1時間の予定を30分にキュッと詰めて行った午前中のワーク。

午後の広場にはどんな方たちがいらっしゃるか、楽しみです。

次のブログへ続きます。

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