マダム路子の思い出スクラップ・娘が母を看取るとき！

マダム路子の思い出スクラップ・娘が母を看取るとき！

母の関節リュウマチを治験を受けるよう大学病院から通告されましたが、
母は拒否しました。病院で確実に効果があるか定かではない治療を
受ける事は、少しでも快方する可能性も無くすという理由でした。

しかし、本当の母の気持ちは、兄弟と私4人の子どもや父と別れて
病院生活を過ごして行くことは出来ないと考えたからだと思います。

当時、ベッドは一般家庭に普及されておらず、畳に布団を敷き
寝ているのですが、母は自分だ左右に体を動かしたり手指を
一本一本動かしたり、常に体を動かすのです。

痛み止め、お灸・指圧・カイロ・漢方薬・考えられる和洋併せての
治療に挑みました。やがて、布団から座布団に膝を立てて座れるように
なりました。すると母は洋服をはたくほこりはらいで畳の目に添って
掃除を初めたのです。少しづつお尻を動かし前進しながら。

8年後、母は押入れの棚につかまって立ち上がりました。
私は母から少し離れた母の前に立ち、「お母さんここまで、頑張って
歩いて！！」

母の足がスローモーションビデオのように僅かにあがり1歩を踏み
だしたのです。同じ動作を日々繰り返し、2歩、3歩とついに10歩目
ぐらいの距離幅に立つ私のもとへ。私は母を抱きかかえ号泣しました！

美容学校へ通う頃の母と私。


人生の半分の喜怒哀楽を共にした母、それを支えてくれた父。
老人ホーム選択は苦しく切なく、悔恨の情も深く年をへて、
著書に思いの丈を書きました。

特集が掲載された婦人倶楽部！

https://www.youtube.com/watch?v=gkuWvGgKh1U

https://www.youtube.com/watch?v=IrTdS6G-9bg