いっきぃのサランイゲジョ~卵巣のう腫になっちゃった~

フツーの主婦いっきぃが卵巣のう種にかかっていると診断されました。
その後の気持ちを綴っていきます・・・

術後6日(3月5日)

2009-03-08 08:39:38 | Weblog
昨日夕方、晴れて先生より病理の結果が「良性」であったことを伝えられた。
わたしのいる病室は大部屋で、わたしよりも大変な状況な人もいるハズなので、大きな喜びを表に出してはいけないと思いつつ、やっぱり「ハァ・・・良かったですぅ~」と言わずにいられなかった。

今日は予定通り、抜糸(具体的には、ホチキスのような金具で傷口が止まっていたので、その金具を抜く作業)をして、今日はシャワー・お風呂とも禁止。
明日、この傷口の様子を見、採血、尿検査で問題がなければ、退院、という運びになる。

実質、今日が入院生活最後という感じなんで、ヘンだけど「思い出巡り」をしようと病院のあちこちフラフラと運動がてら散歩に出てみた。
MRI撮影の待合場とか、中央手術室の前、麻酔科の説明を受けた部屋の前、運動に使っていた2レーン?の階段、階段の一番上の見晴らしのいいちょっとした踊り場なんかも・・・。

入院前から天気がイマイチだったのに、久しぶりに今日カラっと天気は晴れ。
カーテンで仕切られた大部屋のわたしのベットのスペースにいるのが息苦しく感じられ、今日は初めて本とウォークマンを持ってデイルームに行き、本を読んでみた。
更に自分がいる棟ではない新館のデイルームにまで出かけ(笑)、とにかくひとりでうろうろとしてみた。

今日「思い出巡り」をしたり、今日の総回診での他の患者さんの様子を聞いていると、当たり前だけどわたしよりも大変な状況の方が多いんだなと改めて思う。

わたしなぞ年齢的にまだ出産をする可能性のある年齢なので、ここで出産した人だと勘違いされ、分娩を待っておられるご家族の方に声をかけられたことが何度かあったけど、切迫流産で入院されているんだろうな~と思っていた同室の方が、実はガン治療の為の入院と知ったり(小学校低学年の男の子がお見舞いに来ていた)、妊婦さんが入院しているといっても切迫流産だけじゃなく、おしっこが出にくいとかなんとか・・・とにかくわたしが妊婦の経験が2回もあるのに知らない症状で入院されている方も多いようだし、また当然ながらガン治療でいらしている方もとにかくいろいろで、複合的に体全体が悪くなってきている方もいれば、入退院を繰り返している人もいて・・・

産婦人科というと、出産という喜びの溢れる場所であるという側面がある一方で、わたしのように病気の治療でこられている方も多く、この大きな温度差の存在が特徴的なのが産婦人科病棟のフロアーだ。
産婦人科のこの「喜」と「悲」が同居している場所という独特な感じが、不思議であり、世の中の縮図を見ているような気分になる。

そんな気分でいたら、思い出巡りをしていたときに見た、外来の風景も思い出し、頭の中に聞こえてきたのはレミオロメンの「太陽の下」。

この歌の歌詞を十分に理解しているわけじゃないけど、どんな状況になっても、いろんな人がいろんなことを抱えて、それでも生きているということにほろ苦さがこみ上げてくる。
けれど、この歌は優しく響く・・・

 あいまいな地平線 その向こうでも人は営んでる
 恋をしたりして 涙流したりして 音楽に乗せて地球で踊るんだ 

remioromen 太陽の下 Live-Tour-2006



と同時に、入院中見ていた「京城スキャンダル」のリュジンのセリフにを思い出した。

 祖国解放はそんなに短期間でできる革命課題ではありません。
 我々の襲撃が怒りにまかせた殺人劇になってもいいんですか?
 我々の世代ではありません。
 次の世代のためなんです。
 我々はこのまま危険の中で生きなければなりません。
 欲心は捨ててください。
 この危険の中で幸せになれる方法を考えてください。
 それが革命です。

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