井川さんちのこだわりみかん

『井川みかん園』の日々を紹介しています!

8月の作業は・・・。

2014年08月31日 | Weblog
今年の8月は、各地で記録的なゲリラ豪雨があり、たくさんの災害が起きてしまいました。
被災地の皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
幸いにも、当園付近は避難勧告が出たものの、大きな災害は起こらずすみました。

例年ならばこの8月は、何日も何日も雨が降らず高温で、このままだとみかんの木が枯れてしまうかもと、心配するくらいの気候ですが、2日に雨が降ってから、台風などの影響もあり、何度となく雨が降りました。気温も、下旬になると朝晩の気温がグッと下がり、例年にないくらい涼しくなりました。

今年のみかんは、夏の日照不足と水分の取り過ぎが、とても心配です。水分を取り過ぎると、やはり水臭くなってしまいます。日照不足も糖度をあげるのに大きな打撃を受けてしまうかもしれません。これから、どのような天候になってくれるかわかりませんが、これだけは自然にお願いしないと、どうしようも出来ないのが現実です。

そんな中、今月の作業はと言いますと、雨が降った分だけ草は良く伸びます。刈っても刈っても伸びてきました。この時期は、除草剤を使わず良く伸びた所の草は刈る事にしています。それにしても、広い山の中、先に刈った所はまた生えてきて、草と追いかけっこをした1ヶ月でした。

お盆明け以降は、みかん狩りの山づくりを始めました。
まずは、芝生広場の芝生の手入れをしました。平らな部分は、週に一度ペースで刈っていますが、斜面などはこのタイミングに刈ります。そうすると、ちょうどみかん狩りが始まる頃、いい長さになります

また、周辺の環境整備(草刈りなど)も始めました。

摘果作業も、良くなっている木を重点的に行っています。雨が良く降ったおかげで、みかんの木も元気で、みかんも全体的に大きくなってきています。今年は、不作年(収穫量が少ない)ですので摘果作業はかる目で済まそうと思います。

作業の進行状況はとても順調ですが、これからの気候がとても心配です。一年かけて育てたみかん、ここで狂うとすべてが無駄になってしまいます。自然を相手に仕事をするのは、とても大変な事だと痛感します。
長年の経験を生かし、自然に逆らわず、また新しい事も取り入れ、今年も皆様に喜んで頂けるみかんを作れるよう努力したいと思います。ここからが、プロの腕の見せ所です!