知識労働者のマネジメントは、マーケティング的な仕事である。
マーケティングの基本はこちらが何を望むかではない。
相手が何を望むか、相手にとっての価値は何か、目標は何か、成果は何かである。
知識労働者の動機づけは、ボランティアの動機づけと同じである。
ボランティアは報酬を手にしない。
それゆえに仕事そのものから満足を得なければならない。
何にもまして挑戦の機会をもたなければならない。
:「明日を支配するもの」
先進国においては知識労働者の割合が急速に増加しているので、本当の意味での働き方改革が必要である。
「ほとんどの社員が17時に帰る10年連続右肩上がりの会社」ランクアップという「挑戦」をキーワードに掲げる化粧品会社の本を読んだ。
特にマネジメントや経営を学んでいるわけでもない。
会社としての成績ではなく、社員が意欲的に働いていない「人間力(ジンカンリョク」が機能していない)ことを感じて、何とかしようと抗い続けている感じである。
社長の岩崎さんとナンバー2の日高さんが自分たち(女性)の観点から「社員が生き生きと働いているか」ということに真摯に取組んでいるだけである。
ある意味、二人の出会いが全てなのかもしれない。
人間力(ジンカンリョク)を機能させるには、自分を中心として関係するステークホルダーが「生き生き働ける」ための環境を構築し続けなければならない。
ウェルビーイングの状態を構築する必要がある。
常に環境は変わるので、挑戦することは無限にある。
会社の業績は、挑戦の結果を確認することに過ぎない。