一方は、活動対象としての顧客である。
外部の世界にいて、組織の活動によって生活と人生を変えられる人たちである。
ミッションとは内的な動因である。
さらにそのミッションを行動に転換し、具体的な成果につなげるには、外部世界への大胆な架橋を要する。
それを可能とするのが顧客である。
架橋を成功させるには、活動対象としての顧客を絞らなければならない。
もう一方は、パートナーとしての顧客である。
従業員、ボランティア、寄付者、委託先など、組織の活動によって満足を得る人々である。
パートナーとは、組織が提供するものに「ノー」と言える人たちである。
気に入らないことがあれば、さっさと辞めてしまう人たちである。
とくに非営利組織は自発性を基礎としている。
ちょっとした諍いやトラブルが頻発する。
しかし、彼らパートナーとしての顧客が満足しなければ、成果をあげることはできない。
彼らも大事な顧客である。
:上田惇生 「ドラッカー入門 新版」より
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