マネジメントとは、まさに伝統的な意味における教養である。
知識、認識、英知、リーダーシップに関わりを持つがゆえに自由な人にふさわしいものであり、実践であるがゆえに身につけるべきものである。
マネジメントは、知識を仕事に適用することによって、肉体労働から知識労働への転換をもたらした。
それは、あらゆる分野の人をともに働く仕事に動員することによって、一つの社会的機能となった。
かくして体系としてのマネジメントは、社会を構成するあらゆる組織の成果を左右するようになった。
ここにおいて、マネジメントは真の意味ある教養となった。
:「経営の真髄 上 p56」
昔は、人が知らないことを知っている人が教養があると考えられており、教養がある人を先生と呼んだ。
しかし、情報社会の到来が、知っていることの価値を小さくし、「教養がある」という言葉は使われなくなった。
知識を学ぶ目的が知っていることから、成果をあげることに変わった。
知識を学ぶ目的が変わったのであれば、教え方や評価の仕方といった教育システムも変えなけれならない。