知識労働者は、働く組織があるからこそ働くことができる。
彼らは従属的な地位にある。
しかし同時に、生産手段としての知識を有する。
彼らは自らを、かつての弁護士、教師、聖職者、医師、高級官僚と同類の専門職業人として見る。
受けた教育は同じである。
しかし、組織があってはじめて所得と機会を得られることや、組織が巨額の投資を行ってはじめて自分の仕事もありうることを認識している。
同時に、組織が自分に依存していることも認識している。
いかなる知識も、他の知識より上位にあることはない。
知識の位置づけは、それぞれの知識の優位性や劣位性ではなく、共有する目的に対する貢献によって規定される。
:「断絶の時代」
人は忘れる。
大切なことでさえすぐに忘れる。
さらに、環境が忘れさせることを助長する。
よって常に「共有する目的」を意識しておかねばならない。
実のところ、目的を忘れない人が優れた人となる。
目的を忘れないことは、努力を要する。
努力とは、目的等の大切なことを忘れないことである。