Mili吉田のブログ

Miliのドラマー吉田翔人です。
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2013-07-02 16:00:17 | 日記
空腹は最高のスパイスだと言います。

これは同意。
部活から帰る途中で買い食いするコンビニのパンが美味しかったこと。
もしくは夜中にお腹が減った時、それがブランド米でもなんでもない米を高級釜でもなんでもない炊飯器で炊いた米だったとしても美味しく感じます。

でもそれは品質やクオリティーとは別の話で。
こんなボキャブラリーの無さをもってしか例えられないのをお許し願いたいんですけど、当然、ちゃんとした料理を食べた方が食べ物としてのクオリティーは高いに決まってます。

では何故わざわざクオリティーの低い物を選ぶかといいますと、つまりはその時の自分の状況込みで、手軽さだったり、単純さだったり、総合的な判断で選んでるわけだと思います。
質のいい高いものより、3パック100円の激安品が売れるのと同じですね。 この例はいわゆるコストパフォーマンスw

多く選ばれてる物が、その物の純粋な品質やクオリティーの伴ったものばかりではないという例だと思います。
勿論、僕らはそんな小難しく考える必要もさほど無く、自分の状況に合った物を選んでいくことが一番だと思いますが(^^;)

つまり何が言いたいかというと、こういう現象はあくまで消費する側の行動原理に起因するものだということですね。
どんなに質が良くても、例え歴代最高の味でも、一袋800円のもやしは売れないですもんね。笑

そういう市場のニーズというか、消費者の行動原理、消費行動の分析ってのはビジネスや経済学的には当たり前のように行われている事なんですが。
僕らの音楽界ってのはビジネスではあるものの、半分はアーティスティックな側面を持つ世界なのでこれが難しい。

売れてる売れてないとか、有名である有名でないとか、色んな見方があって色んな評価があると思うんですけど、それは音楽でも食材でも観光地でも一緒だと思います。

「良いから売れる」「売れたから良い物」という単純な図式にはなってはいないということは、どの世界でもある程度共通して言える事。
一番売れた音楽が世界最高の質を持ったの音楽だとしたら、世界最高の質を持った食べ物はきっとカップ麺です。

でもそうじゃない、色んな状況や考え方によって、人によって選ぶ基準が違うということを、とくに僕らアーティスト側は認識すべきではないかと、常々思います。

カップ麺を作るのだっていいじゃないですか。 ヒット商品を生み出し続けるってのはそれはそれは難しいことですよ。
逆に、路地裏でひっそりやってる小料理屋をやるのもいいじゃないですか。 テレビや雑誌に取り上げられることは無くても、世界一の店だと言ってくれる常連さんがいるのは凄く幸せな事だと思います。

ただ、ひとつだけ残念に思うのは、こういう質の違った物を、平等に見る機会があまり無いということ。
例えば、インディーズのバンドを聴いていると、「マニアック」なんて言われた事はありませんか?
日本は洋楽に対しても同じような事を言いますよね(^^;)

でもそれは、世の中がスーパーに並んでる売れ筋商品郡と、そうじゃない物とを別世界のように境界線をひいてしまっているからです。
「邦楽」「洋楽」なんてくくりもそうですよね。 「ジャンル分け」なんてのもあります。

どこの国もある程度ある文化かもしれませんが、ランキングとかジャンル分けとか、特に日本人はそういうの好きじゃないですか(^^;)
でもジャンルで分ける必要って、お店側がお客さんにとって探しやすいように分けてるだけで、僕らが一般的に分けて考える必要ってあまり無いと思うんですよ。
もっと言えば、音楽のジャンルなんてその昔DJのような人が便宜上使っていたツールのひとつに過ぎないのかもしれません。

でもそこで線をひいたり、国境のようにメジャーやインディーズ、邦楽や洋楽を分けてしまうことがあまりにも一般化しすぎてしまったがために、僕ら消費側にもそういう意識が生まれて、日本であまり馴染みのない洋楽を聴いているとマニアックだとか言われるのだと思います。
言われる分には構いませんが、あまりよろしくないのではないかと思うのは、そういう意識がどの業界にもデフォである世の中だということです。 国産車と外車もそうですよね。 なんかイメージ伝わります?w

「あまり知られてない名店」「自分のお気に入りのお店」 こういうのを友達に紹介してみたくなる気持ちって、インディーズでお気に入りのバンドを見つけた時に抱く気持ちと似てませんか?

カップ麺を作るも良し。 ミシュランで星を貰えるような店をやるも良し。
これと同じように、路地裏で密かに愛される店を開くのも良しだと思うです。

僕だって、インディーズや、もっと言えばレーベルに所属してないアーティストさん、ネットで活動してる方、日本が輸入すらしてない洋楽で、世間に紹介したい音楽はたくさんありますw

同じ国内で、同じ音楽界で、これだけ国境化、差別化してしまってるのは、正直ちょっとどうかと思う今日この頃です。。。


わっしょい(ノ゜O゜)ノ

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