「する事のなくて暇ばい・・」「じっとしとくばっかりで眠たくなる」利用者様よりそんな声があがります。
楽しみが持てるようにと毎朝のリハビリ・レクリエーションやクラブ活動、また季節に合わせたイベントを企画したりと色々と工夫はしているつもりではありますが、それだけでは日々の生活が充実しているとは正直言えません。
そんな中、日常生活にもっと楽しみを持つことができたらと思い、プライムビデオを導入していただくことになりました！
昔好きだった映画を見たり、音楽を聞いたりし楽しんでいただきたいと思っています。
今年度より、ＩＣＴ委員会の一員として活動しましたが、学ぶための一年だったと思います。
ＩＣＴとは Information and Communication Technology の略で、パソコンだけではなくスマートフォンやスマートスピーカーなど、様々なコンピューターを使った情報処理や通信技術の総称です。
超高齢社会への突入による社会保障費の増大や介護・医療現場の人手不足も、ＩＣＴを活用した対処が期待されており、ＩＣＴによって業務を効率化して人手不足を解消したり、医療の安全性を向上させ、高齢者が安全で健康に暮らせる社会の実現を目指し、施設ではいろんな機器を試し、導入のための検討を行っています。
まだまだ分からない事が多いですが、これからいろんなことを知っていきたいと思います。
今回は新しく導入したベッドの操作方法や車椅子のフットレス調整手順についての勉強会を行いました。
不穏行動をする方の対策として、起き上がりセンサー・コールマット・赤外線センサー等を利用していました。床には部品の配線が沢山あり、まとめるのに大変でしたが、新しく導入したベッドはセンサーが内蔵されており、ベッド周りもスッキリしました。
車椅子のフットレス調整については、今までは何気なく使用していたのですが調整の仕方で、快適に利用できることを改めて理解し、これまでは利用者に不便な思いをさせていたのではないかと反省もしました。
正しい調整の仕方を学び、これからは車椅子利用者に快適に過ごしてもらえるよう心がけたいと思います。
そもそもなぜこの委員会が必要なのかというと、皆さんご存知だとは思いますが今後介護業界では深刻な人手不足が起こるとされています。
２０２５年度には約２４３万人、２０４０年度には２８０万人の介護スタッフが必要になると見込まれています。そうなるとこの問題を解決するためには、ICTを活用し業務の効率化、生産性の向上が欠かせません。
この問題は当施設においても避けて通れる問題ではないと思っています。今現在当施設はユニット型に移行しようとしており、１年間どのような物を導入していけば良いか検討していますが、コスト面やどのような性能で自分達が求めているものなのかの見極め等本当に難しいと感じています。
この記事を読んだ方でおすすめのICT機器があれば紹介して頂けると嬉しいです。
今後も色々なICTの情報を得て学んでいきたいと思います。
積水ホームテクノ㈱ のショールームにて『Wellリフトキャリー』を見学、体験しました。
入浴時の移乗介助負担を軽減し安全な入浴サービスを提供できるように開発された機器で、車イス型のシャワーキャリーに移乗した後は、洗身・洗髪、そのまま横へスライドして浴槽へ入ることができます。キャリーの座面が昇降するので、車椅子へ移譲しやすい高さに調整し、専用のレールとキャリーを連結させれば浴槽への出入りができます。操作も昇降スイッチと横へのスライドだけなのでシンプルで難しくないのが良いと思いました。
これまで、機械浴をされていた利用者様の中にも、こちらの入浴方法へ移行できる方であれば、家庭の風呂に近いユニットバスに入る安心感へとつながるのではないか、職員1名での対応が可能となれば、よりプライバシーが守られる事にもつながると思われます。
利用者様、職員双方がより良い介護に携われるように、今後も様々な機器を検討していきたいと思います。
