![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/2e/fa2ab314cd3827972646dcf36ddffa3d.jpg)
今回の記事は『人生の特等席』(2012年、監督:ロバート・ロレンツ)です。
クリント・イーストウッドが『グラン・トリノ』以来、4年ぶりとなる主演を務めた感動のドラマ。
キャリア最後のスカウトの旅へと出たメジャーリーグの老スカウトマンとそのサポートに押しかけた一人娘が、旅を続ける中で少しずつ互いのわだかまりと向き合い、親子の絆を再確認していく姿を、丁寧でしみじみとした筆致で描き出す。まさに完膚なき映画。
共演にエイミー・アダムス、ジャスティン・ティンバーレイク、ジョン・グッドマン。
■内容紹介 ※goo映画より
長年大リーグの名スカウトとして腕を振るってきたガス・ロベル。
伝説のスカウトマンとして知られる存在の彼だったが、年齢のせいで視力が弱ってきていた。
それでも引退する素振りを微塵も見せない彼に、球団フロントは疑問を抱き始める。
そんな苦しい立場のガスに救いの手を差し伸べたのは、父との間にわだかまりを感じ続けてきたひとり娘のミッキーだった。
ガスはスカウトマンの誇りをかけ、父娘二人で最後のスカウトの旅に出る。
そこが私の“特等席”だった。
![人生の特等席](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/c5/b8f62f5d82a4315beb930479327965af.jpg)
![人生の特等席](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/1d/79301669b55713aff7a01788362cf79e.jpg)
![人生の特等席](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/6e/d48f1fab4c16672e55c78bff81c65787.jpg)
■感想
やはりクリント・イーストウッドは監督としても天才的だが、俳優としても間違いなく名優だとすこぶる思わされます。
クリント・イーストウッドが演じる老スカウト、ガスの無骨な男ぶりが、とにかく渋くてかっこ良かった。
どこか不器用な男なのだけれど、滲み出してくる魅力はすごい。老練たる魅力、いぶし銀の魅力とはこういうことなのかもしれない。
この魅力は、クリント・イーストウッドじゃなければ出せないのではないだろうか。
クリント・イーストウッド監督には今後も監督としても俳優としても活躍していってもらいたいと切に思います。
映画のストーリーの方も、完膚なきまでのハッピーエンドで暖かくなる。
派手さは決してない。けれど父と娘の絆の回復を、しみじみと丁寧に、かつ、いかに歳を重ねようと魅力的なクリント・イーストウッドっぽい男の美学を織り交ぜつつ描いたこの作品は、間違いのない名作だと思います。
ガスの締めの「バスで帰るか」のセリフもかっこ良かった。
ラストの名ピッチャー、リゴの登場が、ご都合主義っぽい気もしなくもないけど、これだけ素敵な結末なのだから、もう良し。
原題(TROUBLE WITH THE CURVE)から大きく変えて、邦題(人生の特等席)が付けられた映画ですが、この邦題はなかなか素敵な邦題だと思う。
(ちょっと盛ってますけど)作中のセリフから付けられたこのタイトルは、映画の雰囲気ともよく合い、内容をイメージしやすいタイトルだと思った。
■登場人物ちょいメモ
ガス・ロベル(クリント・イーストウッド)
…数々の名選手を発掘してきたメジャーリーグの伝説的スカウトマン。しかしガスのような昔気質のスカウトマンは時代遅れになりつつあった。
スカウト一筋で生きてきたため、娘との関係はギクシャク。父親失格だと思っている。
ミッキー・ロベル(エイミー・アダムス)
…ガスの娘。野球も父親のことも大好きだったのだが、ある日を境に突然距離を置くようになったガスに捨てられたと思い、疎遠になる。しかし、ピートにガスの苦境を聞かされ、ガスのもとへやって来る。
嫌いだと言っていた野球の知識はすこぶる豊富で、性格も頑固ときている。やっぱり似たもの親子だった。
ジョニー・フラナガン(ジャスティン・ティンバーレイク)
…肩を壊して選手を引退し、新米スカウトとして再出発を図る青年。かつてガスに見出された過去があり、見た目のチャラさとは裏腹に、いつまでもその大恩を忘れない真面目さを持つ。ミッキーに一目惚れする。
『TIME/タイム』でナイス坊主を演じていた彼ですよ。
ピート・クライン(ジョン・グッドマン)
…ガスの上司。野球については詳しくないので彼のチーム内でのポジションはよく分からないが、そこそこ高い地位にいる模様。
ガスとは付き合いが長く、彼のことを信頼している。体格大きい。
フィリップ・サンダーソン(マシュー・リラード)
…ガスを古い時代のスカウトだと軽視する。効率と選手のデータを重視し、実際には足を運ばないスカウトの手法はガスとは対照的。
明らかに嫌な役なのでラストでは誰もが「ざまぁ」と思うに違いない、残念な人。
ボー・ジェントリー(ジョー・マッシンギル)
…1位指名候補の名球児。しかし変化球に弱いことをガスに見抜かれる。性格は傲慢。自信満々のふてぶてしさ。この若さでこの性格、マズくないだろうか。
明らかに嫌なガキなのでラストでは誰もが「ざまぁ」と思うに違いない、残念な人、その2。
リゴ・サンチェス(ジェイ・ギャロウェイ)
…最後に現れる名ピッチャー。埋もれた人材。実はけっこう序盤にちょこっと出ていたりします。
映画の世界では割とよくあるデウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)による強引すぎる救済感が抜群。けど、まぁ現実世界でもこれぐらいの偶然ならあるのかもしれない。
■予告編
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)
■Link
+⇒公式HP(Japanese)
+⇒人生の特等席 - goo 映画
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クリント・イーストウッドが『グラン・トリノ』以来、4年ぶりとなる主演を務めた感動のドラマ。
キャリア最後のスカウトの旅へと出たメジャーリーグの老スカウトマンとそのサポートに押しかけた一人娘が、旅を続ける中で少しずつ互いのわだかまりと向き合い、親子の絆を再確認していく姿を、丁寧でしみじみとした筆致で描き出す。まさに完膚なき映画。
共演にエイミー・アダムス、ジャスティン・ティンバーレイク、ジョン・グッドマン。
■内容紹介 ※goo映画より
長年大リーグの名スカウトとして腕を振るってきたガス・ロベル。
伝説のスカウトマンとして知られる存在の彼だったが、年齢のせいで視力が弱ってきていた。
それでも引退する素振りを微塵も見せない彼に、球団フロントは疑問を抱き始める。
そんな苦しい立場のガスに救いの手を差し伸べたのは、父との間にわだかまりを感じ続けてきたひとり娘のミッキーだった。
ガスはスカウトマンの誇りをかけ、父娘二人で最後のスカウトの旅に出る。
そこが私の“特等席”だった。
![人生の特等席](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/c5/b8f62f5d82a4315beb930479327965af.jpg)
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■感想
やはりクリント・イーストウッドは監督としても天才的だが、俳優としても間違いなく名優だとすこぶる思わされます。
クリント・イーストウッドが演じる老スカウト、ガスの無骨な男ぶりが、とにかく渋くてかっこ良かった。
どこか不器用な男なのだけれど、滲み出してくる魅力はすごい。老練たる魅力、いぶし銀の魅力とはこういうことなのかもしれない。
この魅力は、クリント・イーストウッドじゃなければ出せないのではないだろうか。
クリント・イーストウッド監督には今後も監督としても俳優としても活躍していってもらいたいと切に思います。
映画のストーリーの方も、完膚なきまでのハッピーエンドで暖かくなる。
派手さは決してない。けれど父と娘の絆の回復を、しみじみと丁寧に、かつ、いかに歳を重ねようと魅力的なクリント・イーストウッドっぽい男の美学を織り交ぜつつ描いたこの作品は、間違いのない名作だと思います。
ガスの締めの「バスで帰るか」のセリフもかっこ良かった。
ラストの名ピッチャー、リゴの登場が、ご都合主義っぽい気もしなくもないけど、これだけ素敵な結末なのだから、もう良し。
原題(TROUBLE WITH THE CURVE)から大きく変えて、邦題(人生の特等席)が付けられた映画ですが、この邦題はなかなか素敵な邦題だと思う。
(ちょっと盛ってますけど)作中のセリフから付けられたこのタイトルは、映画の雰囲気ともよく合い、内容をイメージしやすいタイトルだと思った。
■登場人物ちょいメモ
ガス・ロベル(クリント・イーストウッド)
…数々の名選手を発掘してきたメジャーリーグの伝説的スカウトマン。しかしガスのような昔気質のスカウトマンは時代遅れになりつつあった。
スカウト一筋で生きてきたため、娘との関係はギクシャク。父親失格だと思っている。
ミッキー・ロベル(エイミー・アダムス)
…ガスの娘。野球も父親のことも大好きだったのだが、ある日を境に突然距離を置くようになったガスに捨てられたと思い、疎遠になる。しかし、ピートにガスの苦境を聞かされ、ガスのもとへやって来る。
嫌いだと言っていた野球の知識はすこぶる豊富で、性格も頑固ときている。やっぱり似たもの親子だった。
ジョニー・フラナガン(ジャスティン・ティンバーレイク)
…肩を壊して選手を引退し、新米スカウトとして再出発を図る青年。かつてガスに見出された過去があり、見た目のチャラさとは裏腹に、いつまでもその大恩を忘れない真面目さを持つ。ミッキーに一目惚れする。
『TIME/タイム』でナイス坊主を演じていた彼ですよ。
ピート・クライン(ジョン・グッドマン)
…ガスの上司。野球については詳しくないので彼のチーム内でのポジションはよく分からないが、そこそこ高い地位にいる模様。
ガスとは付き合いが長く、彼のことを信頼している。体格大きい。
フィリップ・サンダーソン(マシュー・リラード)
…ガスを古い時代のスカウトだと軽視する。効率と選手のデータを重視し、実際には足を運ばないスカウトの手法はガスとは対照的。
明らかに嫌な役なのでラストでは誰もが「ざまぁ」と思うに違いない、残念な人。
ボー・ジェントリー(ジョー・マッシンギル)
…1位指名候補の名球児。しかし変化球に弱いことをガスに見抜かれる。性格は傲慢。自信満々のふてぶてしさ。この若さでこの性格、マズくないだろうか。
明らかに嫌なガキなのでラストでは誰もが「ざまぁ」と思うに違いない、残念な人、その2。
リゴ・サンチェス(ジェイ・ギャロウェイ)
…最後に現れる名ピッチャー。埋もれた人材。実はけっこう序盤にちょこっと出ていたりします。
映画の世界では割とよくあるデウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)による強引すぎる救済感が抜群。けど、まぁ現実世界でもこれぐらいの偶然ならあるのかもしれない。
■予告編
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題名 | 人生の特等席 |
製作年/製作国 | 2012年/アメリカ |
ジャンル | ドラマ |
監督 | ロバート・ロレンツ |
出演者 | クリント・イーストウッド エイミー・アダムス ジャスティン・ティンバーレイク ジョン・グッドマン ロバート・パトリック マシュー・リラード ジョー・マッシンギル、他 |
メモ・特記 | 特になし |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
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