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インビクタス/負けざる者たち(映画)

2010-02-28 18:51:00 | 映画
(C)2009 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.

今回の記事は『インビクタス/負けざる者たち』(2009年、監督:クリント・イーストウッド)です。
アパルトヘイト撤廃後も人種間対立が残る南アフリカで、国民が一つにまとまる大きな転機となった自国開催のラグビーW杯での感動の実話を映画化。
主演はモーガン・フリーマンとマット・デイモン。
流石はイーストウッド監督で、この映画に賞賛以外の言葉は全く見当たらない。

■内容紹介 ※goo映画より
1994年、南アフリカ共和国初の黒人大統領に就任したネルソン・マンデラだが、新生国家の船出には多くの問題があった。
ある日、ラグビー南ア代表の試合を観戦したマンデラの頭の中で何かが閃いた。
南アではラグビーは白人が愛好するスポーツで、黒人にとってはアパルトヘイトの象徴。
しかし、1年後に南アで開催されるラグビーのワールドカップで南アのチームが勝てば、それが人種間の和解につながるかもしれない…と。

ひとつの願いが、
ほんとうに世界を変えた物語。


インビクタス/負けざる者たち

インビクタス/負けざる者たち


■感想
クリント・イーストウッド監督の映画『インビクタス~』を観てきました。
イーストウッド監督というと、感動的ではあるが重い映画という印象が僕にはある。
感動はするけど、それは悲しい感動であり、いつも心を突き崩すかのような鋭い衝撃が余韻として残った。
そんな映画を当たり前のように作れるイーストウッド監督は凄いとしか言えない。

ところが、この『インビクタス~』はそんなイーストウッド監督らしい作風とは違った映画となっていました。
観終わった後に鳥肌が立つほどの感動に包まれるのですが、それは悲しみから来る感動ではないんです。
こんなにも爽やかで、激しく心臓を打つ興奮に押し寄せられる映画だなんて思いもしていなかった。
やはりクリント・イーストウッド監督はどんな映画を撮ろうが並々ならない作品として仕上げてくる。
もう、凄いとしか言えないや。

『インビクタス~』は冒頭にもサラッと書いたように、1994年、アパルトヘイト撤廃後も白人と黒人の人種対立が依然残っていた南アフリカが舞台の実話です。
そんな混迷の中にあった時代に南アフリカ初の黒人大統領として就任したネルソン・マンデラは、国民の和解と融和こそがこの国の悲願であると考え、翌95年に自国で開催されるラグビーW杯を国民融和の絶好のチャンスと捉える。
彼は、アパルトヘイトの象徴的存在として黒人の大多数に忌み嫌われていた代表チーム・スプリングボクスの主将フランソワ・ピナールを官邸に招き、国を一つにまとめるためにW杯での優勝が必要だと訴えかける。

マンデラ大統領を演じたのがモーガン・フリーマン。
ボクスの主将フランソワを演じたのがマッド・デイモンです。
この二人がまた最高に素敵です。
モーガン・フリーマンは物腰柔らかいが心に誰よりも熱い信条をたぎらせた大統領を深みのある演技で好演。さすがはベテランです。
エンドロールではネルソン・マンデラ本人の写真を見れるのですが、見た目もけっこう似ているように思った。
また、主将フランソワを演じたマット・デイモンが予想以上に似合っていて驚いた。
悩めるボクスのキャプテンを魅力的に演じています。
マット・デイモンが演じると誠実で心優しそうな感じが出て良いなー。
戸惑いながらも大統領の信念に心打たれていく彼の姿はなんとも爽やかです。

この映画、正直に白状すると最初は少し退屈に感じました。
けれどそんなのは最初だけであり、徐々に物語に惹き込まれ退屈な気持ちなんて微塵もなくなってしまう。
特にラグビーの試合の見せ方は尋常じゃないほど巧く、心拍数は最高潮に高められ、とにかく熱くなってる自分に気付く。
スポーツの試合を見ている時のあの興奮がそのまま味わえている感覚です。
加えて、映画ならではの演出も加味され、ラグビーの肉体と肉体のぶつかり合いの大迫力をさらに高めている。
映画でスポーツを見せるにはこうあるべきなんだと、すべてのスポーツを描く映画のお手本にしたいくらい巧い。
映画最後の気持ちの高揚感の凄まじさはすごい! 本当に凄かった!

奇遇にも今年(2010年)はサッカーワールドカップが南アフリカで開催される。
もしかしたら、この映画はイーストウッド監督が開催国南アフリカへ一足早く贈ったエールなのかもしれない。
ああ、サッカー日本代表も南アフリカで良い結果が残せると良いなー。
がんばれ、日本!

映画データ 
題名 インビクタス/負けざる者たち 
製作年/製作国 2009年/アメリカ  
ジャンル ドラマ/伝記/スポーツ 
監督 クリント・イーストウッド 
出演者 モーガン・フリーマン
マット・デイモン
トニー・キゴロギ
パトリック・モフォケン
マット・スターン
ジュリアン・ルイス・ジョーンズ
アッジョア・アンドー
マルグリット・ウィートリー
レレティ・クマロ
パトリック・リスター
ペニー・ダウニー、他
メモ・特記 実話を基にした映画 
おすすめ度★★★★☆
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)

■Link
+⇒公式HP(Japanese)
+⇒インビクタス/負けざる者たち - goo 映画

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
わさびさん (ichi-ka)
2010-03-07 22:57:53
コメントありがとうございます。
はい。素敵な映画でしたね。
僕もこの話は知らなかったですね。
それを映画で語ってくれたイーストウッド監督には感謝したい。
返信する
Unknown (わさび)
2010-03-05 21:36:00
「インビクタス」、好い映画でしたネエ!!
この話は、恥ずかしながら知りませんでした。
新聞で、ノーベル賞受賞されたぐらいは、知っていましたが、
いかに、映画の力が強いものか、知らされました
返信する

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