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今回の記事は『バーン・アフター・リーディング』(2008年、監督:コーエン兄弟)です。
超豪華キャストの共演で贈るライト・ブラック・コメディです。
一見内容なんて何もない物語と見せかけながらも、気づいたらあっという間にエンドロールまで連れて行かれているストーリー運びはすごいのかも。
■内容紹介 ※goo映画より
CIAの機密情報が書き込まれた1枚のCD-ROMを、勤務先のフィットネスセンターで拾ったチャドとリンダ。
チャドはそれを利用して一攫千金を狙う大胆な計画を思いつく。
そのころ、元CIA諜報員のオズボーンは、機密情報の紛失にうろたえていた。
一方、オズボーンの妻ケイティは、財務省連邦保安官ハリーと不倫中で…。
冷血非道なイカした奴ら、CIAマン
■感想
『バーン・アフター・リーディング』を観てきました。
この映画、観る前は、ドタバタコメディー+ミステリー的な映画だと思っていたのですが、その正体は実は違った。
その正体は、ライト・ブラック・犯罪・コメディーです。
「何? そのジャンル?」とか思うかもしれませんが、実際観ると、この言葉が一番ピタリとくると思います。
軽い感じで見れるコメディーなんですが、内容がけっこう黒いんです。
かなりのブラックユーモアがきいています。
この映画に登場するキャストはとっても豪華です。
ブラピ、マルコヴィッチ、ジョージ・クルーニー、ほか(僕の中でピンと来るのはこの3人なんで…)です。
しかも演じている役はみなバカっぽいというおまけ付き。
特にこんなバカっぽい感じのブラピは初めて見た気がする。
ブラピが演じているチャドは、iPod中毒で頭の軽~い筋肉バカです。
しかもただおバカなだけでなく、実は腹黒い一面を持つ悪党ってところがミソです。
ジョン・マルコヴィッチもなかなか良かったです。
なんか得体の知れない気持ち悪いオヤジを演じていました。
自分に酔ってる感じで、シリアスな振る舞いをしているのですが、どうにもバカっぽく見えてしまう役を上手く演じています。
ジョージ・クルーニーも魅せてくれます。
一見彼が一番さわやかに見えるんですが、やっていることは彼が一番さわやかではありません。
多重不倫ですから。
しかもどうしようもない性格がたまりません。
日夜、物置?で真剣に何かを作っているハリー(ジョージ・クルーニー)。
物語の核心に関わる重要なものなのかと思っていたら、
まさか、まさか、
そんなものかーい!!!
と、突っ込まずにはいられません。
このどうしようもないダメっぷりが何か好きになるかも。
けど、実際のところ、映画で一番輝いているのは、フランシス・マクドーマンドです。
全身整形を夢見る、ブラピの同僚・リンダを演じています。
何気に一番登場シーンは長いし、夢見る女性かげんも可愛いです。
完全には悪党になりきれていないところも良いです。
映画のラストは、予告編でも言ってる通りに衝撃の結末です。
こんな結末、誰も予想できません。
絶対にです。
最大限の衝撃を与えてくれるのはブラピなので、ぜひ彼に注目して見ていて下さい。
後半はかなり衝撃的なことが立て続けに起こるのですが、淡々と描かれているので、
「え、まさか!」
と思う暇なく、次のシーンへ進んでます。
この辺り、狙っているんだろうなー、コーエン兄弟。
そのせいなのかは不明ですが、
だからどうなの? という内容のないストーリーでありながら、気づいたらあっという間にエンディングになっています。
つまり、最後まで飽きさせない映画だったんだなって終わってから気づきます。
このストーリー運びは流石なのかもしれない。
けど、ま、観終わった後にストーリーに酔いしれたりはしません。
これはそういう映画なので。
エンドロールの歌も少し面白いので、ぜひ席を立たずに聴いてみてください。
めちゃくちゃCIAを皮肉ってますね。
今回のキャッチ(内容紹介後の赤字)はそこから採りました♪
映画データ | |
---|---|
題名 | バーン・アフター・リーディング |
製作年/製作国 | 2008年/アメリカ |
ジャンル | コメディ/犯罪 |
監督 | イーサン・コーエン ジョエル・コーエン |
出演者 | ブラッド・ピット ジョージ・クルーニー ジョン・マルコヴィッチ フランシス・マクドーマンド ティルダ・スウィントン エリザベス・マーヴェル リチャード・ジェンキンス J・K・シモンズ デヴィッド・ラッシュ オレク・クルパ マイケル・カントリーマン、他 |
メモ・特記 | PG-12指定 |
おすすめ度 | ★★★ |
■Link
+⇒公式HP(Japanese)
+⇒バーン・アフター・リーディング - goo 映画
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CMで受けたイメージとは
ちょっとだけ内容が違うのかな?
またそれが楽しみになりました
おバカなブラピ
超興味ありです
しかもコーエン兄弟の映画となれば
何かあるに違いない
ふふふ
私も腹黒い気持ちで
この映画みたいです あはは
おそらく内容はCMで受ける印象とはけっこう違うと思いますよ。
おバカなプラピも楽しめます。性格悪いところがまた良いんです。
ただしこの映画、若干下ネタ気味です。クルーニーが…。