鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

緩和ケアを学ぼう会 特別編

2017-10-31 16:06:11 | 日記
庄内プロジェクト(緩和ケア普及のための地域プロジェクト)の活動の一環として行われている緩和ケアを学ぼう会ですが、
先日その特別編としての研修会が行われました。

県外から3名の講師をお呼びしての3つの講演と、「鶴岡・三川地域の在宅緩和ケアについて考える」をテーマにした
グループワークが行われ、庄内プロジェクトの意義と10年にわたる活動を振り返るよい機会となりました。





緩和ケアを学ぼう会 特別編 2017
日時:2017年10月31日(火)18:30~20:45
場所:荘内病院講堂




【基調講演】


○ご家族のためのがん患者さんとご家族をつなぐ在宅療養ガイド
  ~作成の経緯と今後の展望

 帝京大学医学部内科学講座 腫瘍内科 渡邊 清高




○それぞれの生き方 ~ホームホスピスにできること
 ホームホスピス にじいろのいえ 今野 まゆみ



○在宅緩和ケアの現場から
 爽秋会岡部医院 河原 正典




【語らいタイム】


「鶴岡・三川地域での在宅緩和ケアを考える」
 モデラーター 渡邊 清高
 
 以下のテーマでのグループワーク

 テーマ1:がんの在宅療養に関わって良かったこと
 テーマ2:よりよい地域にしていくためにわたしたちできることは
 

【研修会後の懇親会】



渡邊先生のFBへの投稿から

90名以上の山形県鶴岡・三川地域のがん患者さんを支える医療・介護・看護・福祉・行政の方にお越しいただき、成功裏に終了いたしました。
緩和ケアの地域での普及モデルとして10年の取り組みを振り返っていただくなかで、これからの医療や介護、在宅での療養支援の充実に向けたひざ詰めのお話をお伺いすることができました。
ご参加くださいました、鶴岡・三川地域の皆さま、ありがとうございました。
そして、この会を企画ご提案いただきました、南荘内緩和ケア推進協議会(荘内プロジェクト)の皆さま、きめ細かくこの会の開催に向けてご支援くださいました鶴岡市立荘内病院の皆さま、鶴岡地区医師会はじめ関わっていただきました皆さまに心より感謝申し上げます。

鶴岡・三川での緩和ケアを学ぼう会特別編 2017 がん患者さんの療養を地域で支える すばらしいプログラムでした。
2014年に東京で行ったがん医療フォーラムの演者の皆さまが、3年のときを経て、鶴岡・三川の地で再び出会う機会をいただきました。この3年で確実に地域の緩和ケアや療養支援は動いている。
これからの地域を支えるために、ご自身なりに「何かできることがある」。お互いの気付きをいただいた、研修会になりました。
是非、こうした機会を、いろいろな場でご紹介させていただきたいなぁと夢がふくらんだ、ステキなひとときでした。


連携理論部

2017-10-30 11:02:07 | 日記



連携理論部

日時:10月30日 18:30~20:30
場所:みどりまちLab


第3回 よい「場」の作り方

共有された空間・状況・文脈
 
場の種類
・リアルな場
・バーチャルな場
・組織的な場
・メンタルな場
  理念

思い → 言葉 → 形 → ノウハウ

インフォーマル フォーマル

人間ベース 技術ベース

良い場は、「対」になっている

 背景に 暗黙知 と 形式知

「場」づくりの2つの課題
 ・つくること
 ・かじ取り

よい場の紹介
 ・その「場」では、何が起きた?
 ・それはどのように起きたのか?
 ・そこから生まれたものは何か?

課題があり、それを解決するための方法としての ブレインストーミング KJ法

痛みの勉強会

ライフカフェ(デスカフェ)
 
よい「場」のつくり方のポイント
 ・目的・目標
 ・ファシリテーター

フォーマル と インフォーマル

否定されたくない安心感
カフェ形式
繰り返し
小さなPDCA
ファシリテーターの能力

場が成立する条件
・テーマ
・情報の媒体
・解釈のルール
・連帯感

観楓会

2017-10-27 11:16:07 | 日記


観楓会

とき:平成29年10月27日(金) 19:00~
ところ:ベルナール鶴岡


白寿、米寿・喜寿のお祝い、新入会員の紹介を兼ねた、恒例の鶴岡地区医師会・秋の懇親会「観楓会」が
徳永県医師会長、栗谷酒田地区医師会長(佐藤副会長代理出席)等の来賓をお招きし、和やかに行われました。


白寿、米寿・喜寿のお祝い、

 白寿 森國トクエ 先生(鶴岡地区医師会初の白寿会員です)
 米寿 斎藤洋子 先生
 喜寿 佐藤満雄 先生、真家 輿隆 先生

新入会員

 高橋クリニック 真島祐介 先生





コミュニケーションロボット・テレノイド (telenoid)

2017-10-20 16:43:44 | 日記


先日、テレノイドと呼ばれる、抱っこ型アンドロイドロボットのデモを体験してきました。
ロボットというと、AIを満載した「自立した人みたいなもの」を想像しますが、テレノイドは、人(子ども)のかたちをした、人と人とに介在するコミュニケーションツールです。

会話・交流は、遠隔操作によるものの、あくまで人と人です。

会話が全くできなかった認知症の人が、テレノイドを介することで、感情を表し、積極的な会話ができるようになった、そんな成果がでているとのことです。

また、このツールは介護する側のコミュニケーションスキルを培うのに役立ちます。

それにしても、テレノイド開発者でもある宮崎詩子氏のプレゼンやトークは素晴らしものでした。
(私は、むしろこちらに感動しました!)


デモ風景




緩和ケア特別講演会

2017-10-19 15:08:37 | 日記
緩和ケア特別講演会

日時:2017年10月19日 19:00~20:00
場所:荘内病院講堂

演題:思いやりのあるまちづくり compassionate community
   ~地域包括ケアと地域緩和ケアの進化~

講師:社会医療法人北斗 地域緩和ケア推進センター長 蘆野吉和先生



1,アドバンストケアプランニング
 
  (地域)緩和ケアの最終目標
   ・人生の最終段階におけるつらい状況を可能な限り改善すること
   ・その人らしい人生や生活を可能な限り最期まで継続できるよう支援すること
   ・人間としての尊厳を最期まで大切にすること
  地域緩和ケアとは
   ・地域で生活する人の視点に立って
   ・地域全体を視野において
   ・地域全体(地域のすべての医療介護従事者+ボランティアなど)で提供する 
  緩和ケアが勧められる時期:死が予期できる時点

2、レジリエンス(立ち直る力)


  病状が悪化した時点では、どんな説明を受けても、納得は得られない。
  早期からの緩和ケア(ACP)が必要 
  死の辛さを和らげるために緩和ケアがある
  緩和ケアを受けることは人権である
  死についての教育

  レジリエンスを強めるための戦略
   地域緩和ケアスタッフの資質を高める(人材育成)ことで、
    コミュニティのレジリエンスを高める
    →家族・介護者のレジリエンスを高める
    →個人のレジリエンスを高める

3、思いやりに満ちたコミュニティ(Compassionate Community)

  自分の健康を維持することは個人の責任であり、社会の責任でもある
  死に直面している人を可能であれば自宅に近い環境で、良き死を迎えることができるよう支援する
  人生の最終段階、死、死に逝くことは医療の問題ではなく、社会の問題である
  死、死に逝くこと、死別に対する国民の知識・態度・行動を変えゆく
  人生の最終段階に向けての意向・希望について話し合う文化をつくる
    
  
4、地域共生社会・ゼロ次予防

  地域包括ケアシステム から 地域共生社会

  ゼロ次予防:地域環境・社会環境の整備・改善
  一次予防:社会参加する
  二次予防:虚弱を遅らせる
  三次予防:重度化を遅らせる

  地域共生社会
   制度・分野ごとの「縦割り」や「支えて」「受け手」という関係を超えて、地域住民の多様な主体が
   「我が事」として参画し、人と人、人と資源が世代や分野を超えて「丸ごと」つながることで、
   住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともない創っていく社会



Net4Uインタビュー取材

2017-10-07 11:59:46 | 日記


9月6日に、東京大学リーディング大学院(GCL)というところから、Net4Uに関しての取材を受けました。

どうして、Net4Uが全国から注目される成功事例なり得たのか、私とほたるの遠藤課長の想いを語らせ頂きました。


下記にアップしてあります。

リーダーズインタビュー ーICTと人の繋がりで支える地域医療


GCLニューズレター