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Office Dragon

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※土日は更新していません

味と器は一対

2007年11月05日 | 奇食の男
お世話になります。
Office Dragon です。

器で味は変わるとのこと。

確かに、確かに。

ある意味代理店の犠牲者ともいえる「創作和食ダイニング」の店も、
立派な皿だとそれっぽい感じになるもんね。

テーブルの半分を占める巨皿にはいっつもびっくりする。
鯛の白身に、揚げたパスタの切れ端がはらりと乗って1500円、ひぃ高い。
時には切り身がいきわたらないこともあったりして、ひぃ怖い。

なんかもう伝統工芸の世界、
ボクは腹いっぱいになりたいだけなのにさ。

まぁ、ちょっと冷静になってみれば、
「器の妙と食材の鮮」。そんな日本食の美意識があるからこそ、
そんな怒りが首をもたげるのかも。

ほっこり肉じゃがは素朴ななつかしさ、原色がぶつかりあう筑前煮。
醤油色に染まった鯛の煮付けは、夜の海を泳ぐ鯛に見えてくる。
料理それぞれの表情をちゃんとひきたてる器だったら、料理達もうれしそうだよね。

そんなシックスセンス的な味覚とは無縁の男。
さぁ、みなさまお待たせしました。N君の登場です。

今回はこちら。



うっぷ…失礼、豚汁です。
お湯を注いで食べるタイプのやつです。

茶色の絵の具をたくさんつかった後はこんな感じでしたね、
豊潤なお味噌の香りが漂いつつも、見た目はかなり危険な汁です。
透明コップに味噌汁は見る人によってはかなりの垂涎シチュエーションかと。


汚ねーな。の問いに彼はこう。

「うめーっす!」

マグカップとかで飲みなよ。のアドバイスに彼はこう。

「見た目はひどいけど、うめーっす!」
「味は一緒っす!」
「超熱くて持てねーっす!」


いつかローソンのボリ袋でチャレンジして欲しいと思います。
「フニャフニャしてて飲めねーっす」って言うね。ククク…。

では。

意外!それはタルタル!

2007年10月24日 | 奇食の男
お世話になります。
Office Dragon です。

「奇食」という言葉をご存知でしょうか?
文字通り奇抜な食べ物を意味していて、
名古屋の「マウンテン」などは奇食を語る上で避けて通れない道。
うぷっ…ってなりたい夜は、ぜひ「奇食」でネット検索してみてください。

さて、Office Dragonで奇食といえば、あの男。

そうN君です。

今回はお弁当でやってくれました。
こちらです。



白い部分はタルタルソース。
表面にかかってるってレベルじゃなく、ドサっとした重量感。
うぷっ…まるで純白のヘドロです。
写メを撮ってると、ツンと匂ってくる刺激臭、小動物が近づいたら死ぬって。

「うめぇっす!最高っす!」

お決まりのコメントを本日も頂戴しました。
ブログ用にとインタビューを慣行、以下やりとり。

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<ドラゴン>N君にとってのタルタルって何さ?

<N君>:これがないと意味がねーっす。

<ドラゴン>なんでお金出してまでタルタルかけるの?
 (注:タルタルソースは別売り。もともとはカラアゲ丼)

<N君>タルタルをかけることに意味があるっす。

<ドラゴン>味は濃くないのかい?

<N君>濃いっす。でもそれがいいんす。

<ドラゴン>丼そのものに味はあるんでしょ?

<N君>あるっすよ。このカラアゲにはミゾレがかかってて、
     それとタルタルが絶妙にハーモニー!最高なんす。

<ドラゴン>:ミゾレって何?

<N君>:大根おろしとタレを混ぜたやつが最初からカラアゲにかかってるんです。
      それがタルタルと超合うんす!

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N君曰く、「味が濃い」ということが大事だそうです。

では。


さて、ここでN君ファンにうれしいニュース。
N君ネタ好評につき、別カテゴリーをつくりました。
画面左側「カテゴリ」の中の「奇食の男」から過去のN君記事を閲覧できます。

また、N君にこれを食べて欲しい。これを食べたらどうなるか?
などのリクエストも受け付けたいと思います。
もちろん、食べ歩きのご依頼も大歓迎!
東京23区および東京近郊の「我こそは寄食レストランだ!」のご応募もお待ちしています。
実験結果はOffice Dragonにてご紹介したいと思います。

結構本気でやろうと思ってるので、
これを機会にコメントの受け付けも開始したいと思います。
苦情、感想、どんどんお便りまってるよーぅ。

※コメントは事前承認となります。広告がいやなのさ。ごめーんね。
※場合によっちゃぁ、コメントの受付を止めるかも。ごりかーいね。

サンドイッチ

2007年09月28日 | 奇食の男
お世話になります。
Office Dragon です。

ショウガ男でおなじみのN君がサンドイッチを買ってきた。

食べますか?と、声をかけられ手を伸ばす。
なんてことのない風景だが、ひとつだけ間違いがあった。
食べますか?と指し示すのは、三角にカットされたパンの先端だったのだ。

なんでも彼は、この先端部分が苦手だそう。
サンドイッチは具があるからこそサンドイッチ、
何の味もしないパンの部分に食べる目的はない。
さらには、最初から角を落とした丸いサンドイッチを売ればいいと語気を強める。

広大な敷地に立つ小さな一軒家、確かに土地の意味や価値はない。
そんなことを考えつつパンの切れ端を口に。うん、普通にうまいけど。

具の専有面積に怒りを感じる衝動よりも、
小麦の素朴な風味を楽しむ余裕こそ、今、N君に必要なものだと感じた。

では。

ショウガ男(後編)

2007年08月31日 | 奇食の男
おひさしぶりです。
Office Dragon です。


前回までのあらすじ(過去記事参照


ショウガのない世界にN君は行き場を失います。
私にとってはたかがショウガでも彼にとっては希望のショウガ。
味覚の違いが二人の距離を遠くします。

堰を切ってN君が店長に言葉をかけます。

「あの…ショウガがないっスけど」

オモチャをねだる子供のようなつぶらな瞳が印象的でした。
そこまで好きならマイショウガ持っとけよ。
そんなツッコミも入れられないほどのひたむきさ。
うん、それをそのまま仕事に活かしてくれよ。

「ショウガですか?意外と不評だったんですよ」

と、店長。対応の裏に潜む「なんだ?この客?」的な不信感を私は見逃しません。
N君のあまりの落胆振りに見かねた店長が、厨房から小ビンを持ってくれます。

「これ、ちょっと余ってるので…よかったら…」

まるで、野良犬やハトに餌を挙げる風情、
受け取ったN君の喜びといったらそれはもう。
それを見つめる店長は半分笑っていました。

やっぱうまいっス。
ショウガがないと意味がないっス。
入れたほうがうまいッスって。

お決まりの三段活用も飛び出しました。

N君は、調子がよければ、週3ペースで通っているとのこと。
すっかり店長さんとも顔なじみになり、
お冷と一緒にショウガが出されるちょっと特殊なヘヴィユーザーとなりました。

では。


PS.

N君のためにわざわざ用意してくれてるそうです。
ショウガのキープは前代未聞、サービスここにありです。


(やさしさという名の小瓶)

ショウガ男(前編)

2007年08月10日 | 奇食の男
お世話になります。
Office Dragon です。

仲間と共にラーメン屋さんへいきました。
職場近くにオープンしたばかりのお店です。
最初は「なんちゃってトンコツ」かと思い敬遠していましたが、
その予想を裏切るクオリティ、スープも熱々で好印象です。

魚のダシをベースにしたトンコツラーメンは、
獣と魚のエキスがうまい具合に調和しています。
ドブうどん(過去記事参照)でおなじみのN君もご満悦です。

彼の心を掴んだのはドブうどん同様にショウガのようでした。
ニンニクやお酢と並んでショウガのビンがテーブルに置かれてます。
ラーメン屋では珍しいですね。

例にならってN君はショウガをラーメンに。
その時のうれしそうな顔といったら水を得た魚のまさにそれ。
お決まりの「風邪に効くっす」コメントも頂戴しました。

それから数週間後、再びお店へ。
いつもと変わらぬ店長さんの威勢、熱々のラーメン、
この前と違うのはショウガのビンが撤去されていたことくらいです。

「な?ラーメンと合わなかったんだって」
「ええ!なんでなんで?なんでなくなったんすか」

そこにあったものががない。
あって当たり前のものがない。
なんでないのか意味がわからない。

ショウガの必然性を三段階で活用していくN君は、
いつになくエキサイティングです。

N君の執念ともいえる情熱は、
お店を巻き込んでの事件へと…

では。