バリ時々晴れ

旅行と日常

韓国を予習しないで韓国に行った話。銀行で特別室に通される編。

2019-09-16 20:22:46 | 日記
次の日の朝。


お父さんがどうしても食べさせたい朝食があるから一緒に行こう。


友人が私を起こした。


咳をしながら起きた。


まだ直ってない。日本にいても咳はなかなか直らない。歯を磨いてナツメを一つ頬張る。


窓から外を見ると空気はどんよりとしてて、都会のいかにもな空気でお世辞にもキレイとは言えず。


ハングル語のニュースを見てた。


何を言ってるかさっぱりわからないけど何故だか最後の天気予報は好きだった。季節的にキムチを浸けるタイミングを教えてくれるキムチ予報も大好きだった。


今日はキムチを漬ける最高のお天気ですハムニダって言ってるのかな?


あら?ばかにしてる?


冗談だよ。私には最後のハムニダしか聞き取れないから。


私もだよ。


なんか少し安心した。


お父さんが来て三人で街にくり出す。


辛いから食べれるかな?


お父さんが言う。


何これ?試されてる?


いやそうではないらしく、お父さんが日本人をよく連れてくるそうだが誰一人そのまま食べた事なく、お水入れたりして薄めて食べてるらしい。


その大衆食堂みたいな場所に着いた。


こう言うローカルな食堂。


大好き。

ここはね、朝はメニュー一つしかないんだよ。座ってれば勝手に出てくるんだよ。


お父さんが言った。


座ってると本当にスープとご飯のセットが来た。


お父さんはまた食堂のおばちゃんに私を紹介してる。


たくさん食べてね。


と多分ハングルで言ってると思われる。


ご飯をスープに入れるんだよ。ご飯にスープかけるのは行儀が悪い行為。まぁ、僕にはどう違うのかわかんないけどね。


お父さんが言う。


でも郷に入れば郷に従え。言われた通りにスープにご飯を入れる。


食べてごらん。



お父さんと友人が私を見る。



辛い、いや旨辛い。ご飯に染み込んでたまらん。このもやし、豆もやし、日本のより美味しい。あれ?このレバーみたいのは何だろう?ふわふわして臭みの全くないレバーの様だ。


どうだい?


食べるのに夢中になり、何も言わなかった。


マシイッソヨ。めちゃくちゃ美味しいです。特にこのフワフワしたレバー??めっちゃ美味しいです。


良かった良かった。こうやってそのまま食べて貰うのが一番嬉しいね。



いや美味しいです。



レバー美味しい?


美味しい。こんな臭みのないフワフワしたレバー初めて食べました。


実は、この私が美味しいと言っておかわりしたレバーと思われた物、帰りの飛行機で友人がボソッと言った。


朝食で美味しいって沢山食べたレバーあったじゃん。


うん。


あれレバーじゃないんだよ。


え?


美味しい美味しい言ってるから言いづらかったけど、


何よ。



牛の血の塊。


ふうん。


驚かないの?



だって似た様なもんじゃん。



さすが驚かないんだね。



美味しい方が勝ってしまうね。また食べに行きたいもん。


凄いわ。


と本当に美味しい食べたい方が勝ってしまって食べない手はないのだ。これは私の一種の特技かも知れない。


さて、朝食を食べ終えて、


銀行に来るかい?


はい!


何か適当に返事したけど大丈夫かな?



銀行に着くと何かわからないけどお父さんと離ればなれになって友人と私だけ違う応接室みたいなところに通された。



何だろう?なぜここなの?


友人に聞くと、


お金引き出してるからじゃない?


軽く言う。


銀行の人が梅茶とお菓子を持ってくる。


銀行にお茶飲みに来た訳ではない。


この梅茶めっちゃ美味しいよ。


友人が言う。


いや、これって普通なの?日本でもなかなかないんじゃない?え?梅茶って何?美味しいの?


飲んでみた。


アルコールの入ってない梅酒の味でほのかに酸っぱい。


おいしー。

でしょ?いつも私一人で待ってるから今日は楽しいよ。


ここに?一人で?


うん。ねー、韓国の銀行探検しない?


うん。


二階の応接室を出て、一階の普通の日本と同じ所謂銀行に来た。


日本も韓国も同じだなー、とそんな事を考えてた。


でも応接室に通されてお茶やお菓子を貰う事はないな。


よっぽどのお得意様なんだろーな。


その後にすぐ会う韓国の女性がその考えを更に確実にする。



次回、南大門市場で迷子になって半泣きで助けて貰う編。

お楽しみに。

韓国を予習しないで韓国に行った話。中央会館でビビンパを食らう編。

2019-09-12 20:30:28 | 日記
石焼きビビンパ。


石焼きビビンパ。


韓国の小宇宙すら感じるこのビジュアル。


石焼きいもとは違うこの異国感。


素晴らしき世界旅行

で見たこの食べた事ない、ワクワク。


それを食べれる。


友人から何か甘いもの食べに行こうかと言われても頑なに断った。


ビビンパを美味しく食べたいがために。


誰がために。


鐘はなるのか?


意味がわからん。もうおかしくなりそうである。


友人のお父さんがお得意様なのか二階のお座敷に通される。



お父さん、普通の人じゃないんじゃないか?


薄々と何か違う空気を感じていた。


どうしても食べさせたかったんだよ。お父さん。この中央会館のビビンパ。


ありがとうございます。


沢山食べるんだよ。


はいっ!


そして、黒々とした石焼鍋にビビンパは運ばれてきた。


これかぁ。


暑いから器触ってはダメだよ。


友人が今にもかぶりつきそうな私を静止した。


中央会館のオモニが私を見てる。


この子は娘の友達なんだよ。と言う事を多分ハングル語で言ってると思われる。


沢山混ぜて食べてね。


日本語で私に言う。


ハングル語から日本語まで飛び交う不思議な中央会館二階。


もういい?


私が言うと、


まだまだ。


もういいですか?


まだまだ。


かなり混ぜて原型がないぐらいでオーケーの指示。


何があったんだっけ?


食べて見ると美味しい。何なんだろう。熱くて複雑な色んな味。


日本にはない味。


マシイッソヨ


そうかそうか。喉大丈夫かい?


はいっ!


あまりの熱さにお水を飲んだ。普通外国では生水を飲むなとか沢山の旅行本に書いてあるけど、最初に友人のお父さんから水に対して説明があった。


韓国は下水がきちんとしてるから大丈夫だよ。


本当に大丈夫だった。


生水ガブガブ飲んでも平気。二年前に仁川空港に行った時酔い止めを空港の水で流しこんだ時も大丈夫だった。


旅行好きとしてはとても面白い情報であった。


話は戻って、中央会館。


ビビンパだけでなくキムチや水キムチ、海苔やオイキムチ、とにかく小皿が沢山ある。


水キムチ美味しいです。


私が言うと、


おかわり自由だよ。頼んであげるよ。


お父さんが頼んでくれる。


水キムチがわんこそばの様に追加される。


韓国では水キムチはお腹痛い時とかそのスープだけ飲むんだよ。


友人が言う。


へぇ。


私が韓国で好きな物一つ、水キムチ。


普通の赤いキムチよりあっさりしてて、酢の物に近い。


最終日なんてスープもちゃんと飲み干すくらいになった。


何もかもが美味しい。


本当に楽しかった。


お腹パンパンにして中央会館から歩いてホテルに戻る。


咳出ないんじゃない?


友人が寝る前に言う。


あ、本当だ。直ってる。


凄いね。韓国に住む?


いいね。


あなたの柔軟性本当に好き。おやすみ。


おやすみ。



次回韓国の銀行で特別室に通されるの巻。

韓国と言う国を全く予習しないで韓国に行った話。明洞一人歩き編。

2019-09-09 19:01:42 | 日記
友人はどこに行ってもそうだ。


一人で歩いて来たら。


そう言う。


バリ島に行った時もそうだ。


一人で行って見たら。


何故だか友人にそう言われると行けない自分が悔しいので、行けないとは言えないのだ。



うん。


かなり背伸びした答えだ。



でも今はそれのお陰で海外旅行一人旅が出来る様になったから感謝の一言である。



さて、韓国一人歩き。



ホテルに友人を残してすぐ近くの明洞の街に降りた。



怖い思いは全くない。



考えて見るとここにいる韓国の人たちも私を日本人とは思ってないようで、普通にハングルで話かけてくる。



Idon't understand, sorry.


そう言うと呆れてしまう。



友人に言わせるとあーあんた日本人かい?的な感じらしい。



はい、日本人です。



今でこそ明洞の街は日本語で溢れてるが、90年代は日本語を話せるのはおばちゃん、おじちゃんのみ。



戦争の記憶である。



それでも韓国のおばちゃん、おじちゃんと話すのは楽しかった。



明洞を歩いてるとCDショップを見つけた。



当時カセットテープも売っており、お土産に買おうと試聴してた。



一つはその頃流行ってた3rd eye blind と言うアメリカのバンドとあとお土産に今で言うK-POPってやつを買おうとしていた。



よくわからん。



当時日本円で2800円ぐらいで買ったK-POPは会社の同僚に好評だった。



まだまだ帰らんぞ。



咳をしながらチープなジーンズ屋に入った。


今思うとかなりチャレンジャーだったと思う。だって私以外みんな韓国の人だもん。


何食わぬ顔でタイトなカーキ色のジーンズを選び、試着する。


今はわからないけどその頃の試着は試着室なんてなくて店の端で試着する。



丸見えである。


郷に入れば郷に従え。


普通に混ざって試着。



だから日本語話した時みんな驚いていた。



カーキ色とブラックのタイトなジーンズを購入。



ニコニコしてホテルに帰った。



ただいまーーー。


と、ノックすると、友人がドアを開けた。


おかえり。



楽しかったーーー。



危なかった?



全然。楽しかった。



ジーンズ買って来たの?



うん。日本円で1000円しなかったし、こう言う色ってあまりないから。



良かったね。



うん。



夜は多分中央会館に行くからゆっくりしたらいいよ。



中央会館?



ビビンパの美味しいところ。



楽しみ楽しみ。



下にコーヒー飲みに行く?



うん。



ホテルのラウンジにコーヒーを飲みに行った。エスプレッソっぽい濃ゆいそれはそれは美味しいコーヒー。



ブラウンシュガーあるよ。



大好き。


持って帰ったら。


うん。


三日間で謎のブラウンシュガーがスーツケースに10袋ほど。


だから税関で止められたか?



次回、中央会館でビビンバを食らう編。

韓国と言う国を全く予習しないで韓国に行った話。第二回。

2019-09-08 19:22:29 | 日記
午後何時だったかな?


あまりよく覚えてないけど90年代、10月の初めくらいに行った。


10月の初めだというのにソウルは暑かった。


真夏の様だった。


スニーカーを履いてたがサンダルを買いに明洞の街を散策する。


本当に何も知らないで行ったため、見るもの見るもの何もかもが楽しかった。


そして、熱があるのに、屋台のトッポギがどんな味がするのかきになって仕方ない。


お父さん。



何か面白い物見つけた?



あの屋台のソーセージみたいのはどんな味なんですか?



食べるかい?



本当ですか?



喉大丈夫かい?辛いよ。



大丈夫です。



この旅行は実は不動産王である友人の父が韓国からマンションで得たお金を持ってくるための旅。


つまり、お金を持ってくるにはある程度頭数が必要でその一人になるため、その代わり食事代、宿泊代は払って下さると言う夢の様な旅であった。


私がこの旅で払ったのは飛行機代のみ。四万円。



この場を借りて本当にお礼を言いたい。



お世話になりました。


なので食事は友人のお父さん任せだったのた。



それにハングルがわからないから屋台注文は全て友人のお父さんがやってくれてた。



な訳で私の目の前に赤いトッポギ。



熱いから気を付けてね。



一つ楊子で刺して食べてみる。



熱い、辛い、餅か。



おいしい。


何だこの味。何だ辛いだけでなく奥深いうまい、うまい。



美味しいかい?



美味しいです。



マシイッソヨって言うんだよ。



マシイッソヨ、ベリーマシイッソヨ。


マシでも通じるよ。


一緒に明洞の街の中で三人でトッポギを頬張っていた。


今でこそトッポギと言ったらどんな味が想像がつくが、90年代頃はそこまで韓国の情報はなく、何もかもが新しくて、熱があっても楽しかった。


食べる事の楽しさ、好奇心みたいな物が勝って食べないと言う選択肢はないから、何でもすすめられたものを食べて友人のお父さんを驚かせた。


美味しそうに食べるね。


全部きれいに食べるね。


見てて気持ちいいよ。


と良く言われてた。


それが自慢ですぅ。

心の中で言った。


咳をしながら街を散策すると、途中でお父さんが行かなくてはいけないところがあると言うことで別行動になった。


夜にまたね。


お世話になりました。気を付けて。


友人と二人で明洞の街の中を歩いた。帰り道は覚えている。


大丈夫だ。


韓国面白いでしょ。


うんうん。


そんな事より体調は?


大丈夫だよ。


あなた熱出して倒れた事あるからね、無理しないでね。


ありがとう。


友人と二人で仙台に行った時も風邪を引いて38度あった。


それでもキャンセルするのは悪いと思い、強行した過去がある。


途中で倒れた。


めまいと気分が悪くなり、どこかのデパートで倒れてしまった。


本当に迷惑をかけた過去である。


な訳である程度見たらすぐホテルに帰ってきた。


少し休もう。


ありがとう。


ホテルのテレビは今でこそ、日本のテレビ局が入るけど、その頃は日本の文化を入れられない時代だったので、テレビは韓国のものだけだった。


日本人一人で歩いたら危険?


大丈夫だよ。


私一人で明洞行っても?


大丈夫だよ。後で行ってみたら。


うん。


明洞一人歩き、次回公開。







韓国と言う国を全く予習しないで韓国にいった話。第一回。

2019-09-07 20:33:32 | 旅行
韓国。


韓国の韓の字も左側ちゃんと書けずに私はアシアナ航空の飛行機に乗ってた。



友人と友人の父と飛行機に乗ってた。



一時間ぐらいで金浦空港に着いた。



タクシーで一時間。



ソウルに着いた。



空気汚い。

なんとなくタクシーの中でそんな事を考えてた。



ソウルロイヤルホテルと言う明洞では高級なホテルに到着した。



なんとなくニンニクの匂いする。



私は友人に言った。




そんな事あるかーい!



いや本当にニンニクの匂いする。と言うか日本とは違う匂い。



実は韓国旅行の2日前に風邪を引いていて、熱もあった。



ただの発熱で旅行をキャンセルするのも悔しくて、咳はあったが、強行したのだ。



熱あるの?




うん。




明洞の街歩ける?




大丈夫だよ。




友人の父がそれではさすがにつらいだろうと、どこかでナツメを買ってきてくれた。



喉にいいんだよ。



滞在中はナツメを生のまま食べていた。



味は例えるなら



小さい味が薄いりんご。



美味しかった。



それも効いたのかも知れないし、ニンニクも効いたのだと思う。



3日後に帰国した時は完全に風邪が治っていた。



嘘みたいだけど



本当である。



韓国に着いた日、友人と二人、明洞を散策に行った。



続きは次回で。