バリ時々晴れ

旅行と日常

二年前に行ったベトナム。エピローグ。

2019-09-27 20:25:12 | 旅行
私にとって、ベトナムのイメージは学生の時に見たプラトーンと言う映画のみである。


番外編で出て来たベトナムの松重豊ことベトナムのガイドさんに、


ベトナムのイメージってありますか?


これって言っていいのかな?プラトーン?


ベトナム松重豊は苦笑い。


すみません、ぶっちゃけ、プラトーン何度も見たけど、ベトナム戦争は私が生まれた頃ぐらいだし、ちゃんと良くわかりません。

あれはハノイ側が中国と組んで、ホーチミンがアメリカと組んで戦ったのがベトナム戦争。


中国?


はい。結局どちらが勝ったかわかりますか?


ハノイ中国チーム?


そうです。だから今のベトナムの首都はハノイって訳です。


サイゴン、ホーチミンは?


ハノイが首都になる前のホーチミンの昔の呼び方がサイゴンなんです。


なるほど。


ベトナムの国旗ってどこかの国の国旗に似てませんか?


あーーー、中国?


そうです。中国ハノイチームの名残ですね。


ベトナム松重豊はそう教えてくれた。統一協会の前で、戦車の前で、教えてくれた。


ベトナム戦争でたくさんの人が亡くなりました。


それは知ってます。


プラトーンでしょ?


はい。


あれはアメリカがかっこよく描かれてます。アメリカ映画だから。


ですよね。



私の下らない映画だけの知識がベトナム人の心を踏みにじったのか?
いやそうではない。


真実を知って下さい。


そう言う事である。


その国に行かないとわからない事は沢山あるのだ。
今回のベトナムは私の知識がなかっただけだが。その国のカルチャー、その国のしきたり、その国の人たち、行ってみないとわからない。

映画や本だけではわからないのだ。


だから私はまた旅に出るのである。


そしてその旅はずっと続くであろう。


終わりがないのだから。

二年前に行ったベトナム。番外編。

2019-09-24 19:42:36 | 日記
私とガイドさんの話を書きます。


H.I.S.でもれなくガイドさん付きで観光が出来るとの事で初日に申し込んでた。


本編で書いてたH.I.S.ホーチミン支店に行くと、


まぁ、冷たいお茶でも飲んで待ってて下さい。

そうカタコトの日本語で言われてベトナムで流行っているグリーンレモンティーのペットボトルを貰った。


甘いけど初めて飲むレモンの入った緑茶はちょっと癖になった。


お待たせ致しました。


完璧な日本語に驚いて振り向くと、


松重豊?


にそっくりな私より背の小さいガイドさんがいた。


は、はい。


ホーチミン、初めてくるなぁ、意外と暑い。でもえぇじゃないか。


などと孤独のグルメ風ナレーションが私の頭の中で再生される。


まずは、大聖堂に行きますね。


はい。


ここから近いので歩いて行きます。


はい。


ベトナムの松重豊はバイクを怖がって通れない私を見た。


いつホーチミンに来たんですか?


昨日の夜中です。


怖い?


はい。


こんなの怖がってたらどこにも行けないですよ。


はい。


特訓。


はい?


ベトナムの松重豊はバイクがびゅんびゅん走ってる横断歩道を渡れるまでに特訓してくれた。


なかなか鬼教官である。


そのうちアウトレイジるんじゃないかとヒヤヒヤしてた。


合格!それと絶対にスマホは出さないで下さいね。


はい。


鬼教官ベトナム松重豊は笑顔になると次はフォーを食べに行きますと言った。


来た!ベトナムの孤独のグルメが見れる!


ワクワクして車に乗り込んだ。


ほど近い場所にフォー24はあった。


チキンとビーフどっちがいいですか?


ガイドさんと一緒でいいです。


私は食べません。


え?


ここで待ってますね。


がっかり、なんか適当にチキンフォーを頼んで貰った。


一人で待ってるとベトナムの松重豊が来た。


このバジルを入れると美味しいですよ。


はい。


パクチーは入れない方がいい。


嫌いですか?


私はベトナム人だけどパクチーは苦手。美味しくない。


ふうん。


言われた通り入れて食べた。パクチーは残した。


チキンフォーはあっさりしててペロリと食べた。


フォー24を出てベンタイン市場に向かった。


ベトナムの松重豊は市場では何も買わない方がいいし、食べない方がいい。と言った。


なぜ?


ぼったくられるし、お腹痛くなる。


はー。


お店も沢山試食して欲しいものだけ買えばいいよ。


はい。


正直、こんなガイドさんはあまりいないのではないか。


面白い人だった。


まだいるのかな?




私の中にあるもの。

2019-09-22 19:32:52 | 映画感想
18歳ぐらいの時にこの映画に出会ってしまった。


a Spike Lee joint

Do the right thing.


タイトルを直訳すると正しい事をしなさい的な意味である。


この映画は当時かなりセンセーショナルな旋風を巻き起こし、ただただかっこいい!黒人ラップかっこいい!ぐらいの薄っぺらい感じだったと思う。


ちょうどその頃はうんざりするぐらいヒップホップブームだったし。


fight da power!


とパブリックエネミーがシャウトすれば一緒に拳をあげてシャウトするみたいな。そんな勢い。


主人公はピザ屋の店員。


お気楽なヒップホップが流れてるそんな映画ではないのだ。


そこはさすがスパイクリー、ただの映画では終わらせず。


まじかよ。


そんな終わり方だ。


この映画に限らずスパイクリーと言う人の映画の一つのベースとなっているのは人種差別。


私がその頃、韓国の友人と旅行して感じた物である。


日本にいて日本で生活していると人種差別ダメッ!なんか言っても言ってるだけに等しい。


そう言う現実でこの映画を見ると色々感慨深い。


黒人、白人、アジア系、イタリア系、フランス系、アラブ系、全ての人たちの全ての問題である。


結局最後はみんな仲良くやろーぜ的な事なのかも知れないけど。


ムナクソ悪いったらないのだ。


しかし、それは皮肉な事に世界のどこかで起きている現実。


ヒップホップだけじゃない。


この映画を今見て欲しいのである。


私の中には常にこの映画が入っていて、日本にいても外国の方に普通に助けてあげたいと思っている。


そう常に正しい事をしなさい。


allway do da right thing!


なのである。

二年前に行ったベトナム。最終日。

2019-09-22 06:47:52 | 日記
アプリで入れてる緊急地震速報の音で目が覚めた。


ベトナム時間朝4時。


日本時間朝6時。


宮城県沖である。


妹にメール。


地震大丈夫?


は?何でわかんの?


地震速報とNHK。


ベトナム4時じゃない?


うん、まぁね。


早起きだね。


時差ボケするタイプだね。時差があってもちゃんと日本時間に起きちゃう。


いやたったの2時間だから。


一応時差扱い。


今日はどこに行くの?


とりあえず朝はスタバ。それから、どうしようか。


バインミー食べないの?


あー忘れてた。お昼に行ってくるわ。


じゃあね。


はい。


感想教えてね。


はーい。


とこんなメール内容である。


裏のビルの大型ビジョンが写る頃だ。コンフォート柔軟剤とかなんかよくわかんない保険会社とかまぁ、見てるだけで面白い。


ベトナムでやってるベトナム語吹き替えの韓流ドラマを見る。


さっぱりわからん。

まぁ、でも旅の醍醐味である。


シャワーを浴び、ルームメイク担当のお姉さんに挨拶をして、今日はルームメイクしないで下さいと言って、トイレットペーパーとタオルを貰い、部屋に戻り、スタバに行った。


オーダーの仕方も慣れた。


顔を覚えられて名前を言わなくてもカップに名前が書かれた。


ベトナムも悪くないな。


と思った。正直、韓国やバリ島よりは断然治安が悪いけどでも嫌いじゃない。


仏教の国だからなのかな。


Wi-Fiの接続時間が終わりホテルへ戻る。


少し帰る準備をして、またホテルを出る。


酔い止めを買いに。


仁川ホーチミン間で大揺れして正直怖かったのだ。


もう酔いたくない。


Google先生にベトナム語で酔い止めと入れて出てきた文字を書き写し、それを持って行った。


2錠30円。


これだけが頼みの綱だ。


30円だけど、これに頼るしかない。


大事にバッグにしまって、部屋に帰る。


現在お昼。


バインミーの店は14時半に開店する。


とりあえず、近くのセンスマーケットに行こう。


コープがあった商業施設だ。


なーんにも買わずに出てきた。


あまり魅力感じねー。


偽物のナイキやアディダスのスニーカーがそんなに欲しいわけでもなく。


バイクでごった返すホーチミンの街を歩く。


回りを見ると女性の一人歩きは私だけではなく、なんなら欧米の女性の一人旅は珍しくない。


アジア人は私だけかも。


ま、いいや。


そのままバインミーの店の前まで何とか歩いてきた。


Googleアースで何度も通った道だ。


迷わず来れたのが奇跡。


Googleアースすげー。


ローカルの人たちに混じってオーダー頑張った。


夢のバインミーである。


ベトナムに来た目的の一つ。


甘いいい香りがする。


と、


ガチャーン!!


車とバイクの衝突事故。バイクのお姉さんが倒れている。


大丈夫か?でも車道に出たら危ないな。


様子を見てると車の運転手が出てきた。


もういいや、お姉さんは起きあがって話をしてるし大丈夫だろう。


なんか嫌な気分になり、ホテルへ戻る。


センスマーケットの近くのファミマで飼ったお水を出して、バインミーを食べる。


MTVからはベトナムの暗いラップが聞こえる。


つまんなくてチャンネルを替える。


がぶりと一口。


沢山の味がした。


何種類かのハム、玉ねぎ、レタス、コリアンダー、人参あと何が入ってるかわからないがとにかく美味しい。


フランス統治下にあっただけフランスパンも外側カリカリ、中フワッとして本当に美味しい。


ベトナムまで食べに来た甲斐がある。


日本で175円でこのボリュームとクオリティは出せないだろーと思う。


お腹いっぱいになり、少し昼寝。あまり寝てしまうと帰りの飛行機で眠れなくなる。


と、


気がついたら18時。


かなり寝た。


チェックアウトは21時。



とりあえずシャワーを浴びた。


そして、チェックアウト。


空港まで送って貰い、アシアナ航空のチェックインも済ませ、保安検査で靴を脱がずそのまま通ったらめちゃくちゃ怒られて、ゲート前まで。


途中お水とスナック菓子を買ってきた。


さてと、


ゲート前の椅子に座り、少しスナック菓子を食べ、酔い止めを飲む。


あと四時間もある。


そんな事を考えてからの記憶が全くない。


寝てしまった様だ。


一時間ほど。


ベトナムの酔い止め強い。


ぼーっとしながら搭乗。


機内食に全く手を付けず、三列占領してまた横になって、熟睡。


揺れたのか?揺れないのか全くわからないまま、仁川に朝7時に着いた。


仁川から仙台。


風が強くてなかなか着陸出来ず時間がかかったけど、無事到着。


自宅に帰れたのは夜の8時。


日本の寒さが少し寂しかった。








韓国を知らずに韓国に行った話。南大門市場で迷子になるの巻。

2019-09-17 19:39:05 | 日記
もはやタイトル適当になってる。


ま、いいや。


あり得ないがもしこのブログが出版社の目に止まって書籍化みたいになったらきちんとタイトル直しますので。


さて、銀行で普通ではない待遇を受けて、そのまま南大門市場に向かう。


途中で小柄な女性に会った。


ミスユーさんだよ。今日はこれから彼女と旅するね。


宜しくね。


ミスユーは私に日本語で話してくれた。私はこのミスユーが旅をしていくうちに大好きになった。物凄くやさしくて、ハングルの全くわからない私をちゃんと通訳してくれるし、物凄く頼れる人であった。


市場に行きますね。


ミスユーは日本語うまいですね。


勉強しました。


偉いですね。


ミスユーは微笑んだ。ぶっちゃけ友人の父がミスユーとどんな関係なのか?なんて野暮な質問はしたくなかった。聞いたところで何になる?だから最後まで聞かなかった。


南大門市場の全く場所がわからない大衆食堂で昼食をとった。


プルコギって日本で言うすき焼きに似てますね。


私は言った。


ミスユーはお肉もっと食べなさいと私のお皿に沢山乗せる。


なんか親戚の叔母さんの様だ。


妙な安心感。


ここは韓国だ。


と、昼食を食べ終えて帰る時トイレに行きたくなった。


お父さん、すみませんトイレどこですか?


ミスユー一緒に行ってあげなさい。


ミスユーが私のところに来た。


ケンチャネ、ミスユー大丈夫だよ。


そう言って教えて貰ったスルメ屋さんのトイレを借りた。


スルメ屋さんの軒先にはスルメが山積みになってて茶トラの猫がリードで繋がれていた。


それを覚えていた。


トイレから出た。


あれ?猫がいない。あれ?どこから来たっけ?こっち?


迷った。



あーやってしまった。よりにもよってこんな混雑した市場で迷うなんて。


ミスユーに待ってて貰えば良かった。


後悔した時はもう時すでに遅し。


それを見てた市場のおばちゃんが私を見てハングルで何か聞いてくる。


理解出来ず。


I'm lost.


一か八か英語で言ってみた。


おばちゃんは私の手を引っ張って一緒に探してくれた。


約10分後、お父さんが私を見つけた。


大丈夫かい?


大丈夫です、スルメ屋のおばちゃんが助けてくれました。


カムサハムニダ。


おばちゃんは笑顔で店に戻る。


おばちゃんはどこか誇らしげに店に戻る。


お父さん一体何者?


ミスユーはそれから私の側にいてくれる様になった。


ダメだよ。ここの市場私でも迷うもん。


友人は言う。


ごめんなさい。


謝る事ないですよ。


ミスユー。


市場での買い物をミスユーに値切って貰って夕方にホテルに帰った。


ミスユーはまた明日ね。


そう言えば言って別れた。


謎の女性ミスユー、また明日会えると思うと嬉しかった。


次回、韓国滞在最終日、ブルーハウスで銃を持った兵士にビビるの巻。