我が家のバカ親父

我が家のバカ親父の言動を記録しています。全てノンフィクションです(笑)

介護総論

2005年01月25日 | 家に戻ってからの話
母は5,6年ほど前に病気になり、それ以来介護を要する体になりました。
それ以前から私も兄も実家を出ており、普段は親父が1人で母の世話をして
おりました。
最近、母のことも含め諸事情あって、私が実家に戻ることになりまして、親父と
一緒に母の介護をする生活が始まったのです。

実家に戻って本当に驚きました。体が不自由な母に対し、思うように動かないという
理由で怒鳴るわ頭を叩くわ、もう大変です。このあいだは思わず私が止めに入った
くらいなのです。
当然母も怒って声を上げるのですが、その際よだれが垂れ、食事中なら口に含んでいた
物がデロ~ンと出ます。それを見た親父は更に怒鳴りまくり叩くのです。母もまた
奇声を上げ、親父はますます怒鳴り、、、 と、もうしっちゃかめっちゃかです。

このような生活が何年も続いていたわけで、母にとってこのような仕打ちが良いはずが
ありません。ストレスのはけ口の無い老人にストレスを与えると、ボケてしまいます。
ストレスを回避するための本能とでもいうのでしょうか、至極当然の成り行きでしょう。
以前ははっきりしていた母の頭も、現在では常にボーッとしたままです。
ときどき元に戻って普通に喋ることもあるのですが、その時間も回数も日に日に減る一方です。
私が親父に文句を言うので、最近になってあまり叩かなくはなりましたが、怒鳴るのは
相変わらず、母は生気を失った、生ける屍状態のままです。

親父は「あー何でこんなになってしまったんだ」と嘆いています。全く分っていません。
ストレスを与えるからだ、と言うとその返答が面白い。
「こうやって刺激を与えているからまだ正常な部分が維持されているのだ」

自分の馬鹿さ加減を全く自覚せず、かたくなに自分の考え方が正しいと思い込み
他人の意見も聞く耳持たず、結果悪い方に事が進んでしまう、そんな親父なのです。



事の始まり

2005年01月25日 | 家を出るまでの話

事の始まりというのは御幣があるかもしれませんが、そもそも私が親父に対して
嫌悪感を抱くようになったきっかけをお話します。

私には兄が1人おりまして、小学生の時は一緒に遊んだりするごく普通
に仲の良い兄弟でした。ところが兄が中学生になった頃からその仲は一変します。
兄はやたら私にちょっかいを出したり意地悪するようになったのです。
具体的にどんなことがあったのかはあまり記憶にありませんが、それに対して
当然私も反発し喧嘩になります。(兄弟喧嘩の原因は全て兄にありました)

と、ここまでは何処の家庭でも見られる光景だと思います。問題はこの事に対する
親父の対応です。
親父は必ず私にのみ怒るのです。「大きな声出すな」「無視すればいいだろ」
兄に対しては何も言いません。原因は兄にあるのにそれを追求することなく
私に怒るだけです。
まあ確かに「大きな声出すな」「無視すればいいだろ」も一理あると思います。
でもそれはそれ、そもそもの原因はまた別に追求して張本人(兄)を叱るのが
筋というものでしょう。しかし親父のしつけにはそれが欠如していたのです。
ひたすら私に対して怒るばかりです。

親父が私を怒っているとき、兄は親父の後ろでヘラヘラ笑っています。
そりゃ可笑しいでしょう、原因は自分にあるのに怒られているのは弟の方だから、
こんな可笑しいことはない。
いくら身勝手なことをやっても怒られるのは弟の私なのです。
たまに見かねた母が兄に何か言うこともあったのですが、兄は全く気にも留めません。
相変わらず親父の後ろでヘラヘラするだけです。

このような躾けが、兄が高校を卒業して家を出るまで続いていました。
そんなだから、当然兄弟の仲は大人になった今でも悪いままです。
ついでに、兄の性格もかなり悪いです(笑)